広島農大だあ! V2

広島県庄原市で,農業を志す若者の学園!
 それが,広島県立農業技術大学校です

大特免許取得・トラクター講習始まる

2009-05-29 | 学校行事

525日、今日からいよいよトラクター講習です。

 まずは乗車前の点検作業から。燃料、オイル、タイヤの空気圧、バッテリー、ファンベルト、その他。我々の班は普通免許を持っている人ばかりのはずですが、空気圧のチェックとか、オイルチェックとか、誰もやり方を知りません。普段いかに車の整備をしていないかバレバレです。極めつけはこれ。「ディーゼルの燃料は?」「ガソリンです。」すぐに軽油と言い直しましたが、先生も苦笑していました。

 整備も終わり、練習場へ移動してトラクターに乗ります。簡単な操作説明を受けた後、コースを2周走ることになりました。トップバッターはTさん。ヘルメットが良く似合います。しかし、発進直後にエンスト。どうやらクラッチをいきなり離してしまったようです。同じオートマ限定免許の身として、同情を禁じ得ません。そりゃ半クラなんて知りませんよ。Tさん、しばらく進んだ後またエンスト。しかも、今度は何度やってもエンジンがかかりません。先生も駆けつけ、あれこれ指示をしていましたが、結局かからず。バッテリー切れのようです。急遽、別のトラクターを持ってきて、バッテリー同士を繋ぐ作業が行われました。さすが先生。我々にはできません。その後はみんな順調にこなし、いよいよ僕の番です。まあ前の人のやることを見てましたからね。それなりにできました。車の運転自体が数年ぶりだったのですが、その割には上手くいきました。その後は順番に同じことを何度も繰り返しました。人間、何度かやれば慣れてきて、直線でスピードを出したり、カーブ手前でポンピングブレーキをしてみたり、余裕を持って操作できるようになりました。慣れてくれば楽しいものです。 

 今日、みんながよく間違えた事を以下に書きます。

 1 ストップスイッチを引いたままでエンジンをかけようとして、かからない。

 2 ギアを入れるのを忘れて、発進できない。

 3 発進するときに、後方確認を忘れる。

 4 発進後、右ウインカーを点けっぱなし。

 5 停車後、左ウインカーを点けっぱなし。

これであと一週間で試験ですよ。果たして免許が取れるのかどうか不安です。練習あるのみです(1年生男子M記)。Dsc03764_2


農業機械利用・小型機械研修

2009-05-14 | 学校行事

平成2158日、農大での農業機械実習である小型機械研修を受けました。車の免許はオートマ限定、しかも10年連続ゴールド免許のペーパードライバーにとって、小型といえども機械は苦手な分野です。当然、エンジンに2サイクルと4サイクルのものがあることも知りませんでした。T先生は「昔は技術家庭科の時間で習ったもんだ」とおっしゃっていましたが、自分らの世代はそんなこと習っていません。チョークって何?。キー回せばエンジンかかるんじゃないの?って感じです。混合ガソリンなんてものがあること自体知りませんでした。トップカーにクラッチがあることを知ってビビりましたね。だってオートマしか免許持ってないんですよ。クラッチっていう単語だけで苦手意識です。「乗りたい人は?」はい、当然手なんか挙げません。こういうときは乗りたがる人がいてくれて助かります。

続いて草刈機です。おっと、その前に簡単な工具の使い方でした。インチねじとミリねじなんて知りませんよ。ねじって世界共通じゃないの?。パイプ切るときなんか火花飛びまくりですよ。当然後ろで見てました。草刈機のプラグ掃除の時には関係ない場所のねじを開けるわ、プラグを金属に当てずに感電するわ・・・。機械は苦手なんですって。

続いて、実際に草刈機で草を刈ってみました。これが楽しい!。今までちまちま手で抜くしかなかった雑草が目の前でなぎ倒されるのを見るのは最高でした。病み付きになりますね。調子に乗ってそこらじゅう刈りました。

最後は、なんかショベルカーみたいな大型の機械(注:フロントローダーのことです)の操作です。って小型機械じゃないじゃん。しかもなぜか全員が操作することに。アームの上げ下げだけなんで、これは簡単でした。気分は工事現場ですよ。全員がやり終えた後で、先生がなぜか私にショベルカーに乗れとの指示。いやな予感・・・。案の定ですよ。実際に機械を後進させたり、前進させたり、しかもアームの上げ下げも同時に。いやもう何でこういう役が自分に回ってくるんだろう?って感じでしたね。まあでも先生の指示通りに操作するだけだったので、なんとかなりました。結構自信もつきましたし。ああいう、普段動かせないものを動かすって楽しいですね。エンジンを切るときは完全に止まるまでストップスイッチを押す必要があるんですね。勉強になりました。

機械に対してなんとなく苦手意識があったのが、なんか楽しくなりました。トラクター動かすのが今から楽しみです。(1年生・男子学生M記)Dscn4513 P1100834 P1100851 P1100862


農業概論視察研修part2(午後)

2009-05-14 | インポート

4番目は藤岡牧場に行きました。成牛90頭規模の酪農業で、牧場長夫婦と祖父、従業員1名の4名を主体とした経営を行われていました。フリーストール牛舎で、全頭を毎日同じリズムの飼養管理をされているのが特徴でした。私は酪農に関しての知識が乏しく、動物を扱う仕事に関しては植物より大変で、毎日、1日中作業に徹しとても辛いという先入観がありましたが、ここでは牧場長の奥様から酪農家の妻としての話を詳しく伺う事が出来、酪農に対するイメージというものが大きく変わりました。まず酪農家での作業は毎日あるとはいえ家族を持ち、母親であるということでした。早朝作業から分担し、子牛のミルクやり等を終えると家事をし、子供達との時間を過ごします。昼間はまた牧草等の作業を行うがまた夕方には家事をこなし、母親としての役割をこなす。そこで私も見習いたいなと思ったことは、まず牧場長と自分の意見、考えていることを話し合うということでした。「牧場長とは夫婦ではあるが、それ以前に同士である」と言われていました。お互いを助け合い、思いやっていくことがとても大切なことであると教えていただきました。そういった姿を見て育った子供たちは、父親が大変なときは自らが「今、お父さんが大変だから手伝ってあげよう」という言葉が自然に出てくると、嬉しそうに語っておられました。私はそれを聞いてとても素敵なご家族だなと感じました。最後に一番感銘を受けた言葉が「喧嘩や、腹が立ったときには必ず先に謝ることが大事。」ということです。どんなに自分の意見が正しい、頭にきていても先に謝るという寛大な心を持つことというのはとても素晴しいなと感じました。また自分にそのような心が持てるかとても不安にも思いましたが、心がけようと思いました。

 最後は三良坂ピオーネ生産組合に行きました。栽培面積 8.51ha(3戸)でブドウ・ピオーネを作付され、出荷は広島市場に7割、直売が3割とのことでした。

三良坂ピオーネは三次ピオーネに次ぐピオーネの産地ですが知名度はやはり三次ピオーネが高く、市場流通する場合に三次ピオーネとその他広島産ピオーネと一くくりにされてしまうことを危惧されていました。出荷量、知名度ともに一位である三次ピオーネにいかについていくか、しかし三良坂というブランドを全面に出すかということが課題であるといわれていました。私自身も今後野菜を栽培、販売を行う場合自らのブランド、特色を持ちつつその信念を失わないように行なっていきたいと感じました。私は野菜の栽培はもとより、主要野菜の出荷を出来る限り長期にわたって安定供給できるよう取り組みたいと考えています。時期が過ぎたからもうまったくありませんではなく、市場流通が盛んな時期の前後に少しでも美味しい野菜をお届けできたらと考えています。今回の視察によってまた自分の目標、自分が持つ信念を再確認し、また教訓を得ることが出来たのでとても有意義だったと感じています。(1年生女子学生I記)


農業概論視察研修 part1(午前)

2009-05-14 | 学校行事

平成21416日木曜日に1年生「農業概論」の視察研修で、農大のOB(養成・研究課程卒業生)を中心とした近郊の農家を見学してきました。

最初は東城町の金本園芸工房でした。耐雪型ハウス約40aで、ホウレンソウやコマツナなどの軟弱野菜を作付され、多い時にはホウレンソウで4kg/20/1ケースを80ケース程度出荷されているそうです。家族4名主体の経営で、産直市での営業により業者からの注文も入っているとのこと。地元とのつながりを早くから持ち、軌道に乗せることが農業で生活するための得策だと感じました。また、ハウス、ハウスの周囲、機械置き場等すべてが片付けられていて、作業もしやすいように思えました。整理整頓は作業や栽培にも表れると思うので一番見習いたいと思いました。

 2番目に同町内の藤本農園に行きました。和牛堆肥とあいがも農法を取り入れた水稲経営約17ha(あいがも農法4ha、減農薬農法13ha)を主体に親子2代の夫婦4名を主体に経営されていました。藤本聡氏の話の中で「売って、買っていただく事で産業につながる。ただ作るだけでは自己満足の家庭菜園でしか成り立たない」という言葉はとても共感しました。「自らが栽培した農産物を知ってもらいたい。食べていただきたい。」という藤本氏の言葉は社会とのつながりを持たなくては意味がないと言われているような気がしました。私自身も今まで栽培が楽しく畑での作業に満足していた部分というのはとても大きいのでこれからは社会とのつながりを深めるための手段、方法をより多く学びたいと思いました。

3番目は農大に近い食彩館しょうばらゆめさくらに行きました。野菜、漬物等手作り加工品販売店舗、ミルク工房、特産店、交流ホールとに分かれており、野菜は庄原周辺の農家からの直送でどれも鮮度がよく、少量多品目になっていました。いずれも農家の方たちの手作り感がよく伝わるものばかりが並んでおり、観光客だけではなく、地元の主婦と思われる方も来られていたので地元にも密着し、地産地消にも効果が高いように感じました。ただ、単価に関して品目によって高いなと思うものもありましたが、小売店とは違い道の駅で特産が集まり、新鮮で、安心、安全を思えば消費者も納得の価格なのかなと思いました。

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