LOVE NATURE

釣りとかグルメのページ。
昔は、山と旅とスキーを標榜するも、体力の低下にともない、緩い趣味に変わってしまった。

読書の日

2015年05月24日 | 日記

 今回読んだのは、古典ともいうべき近藤誠のベストセラー「患者よ、、戦うな」と、それに対抗する長尾和宏「医療否定本、、真実」。

 どちらも、言っていることにあまり大きな違いは無いように思うんだが、決定的な違いは。。。。

近藤誠。。。。ガンには2種類あって、転移するタイプとしないタイプ。前者の場合は、いくら早期に発見しても治療の如何にかかわらず、やがて転移で死に至る。後者は放っておいても直ちに生死には関わらない。どちらのタイプかは結果でしか判らない。よって、ガンの早期発見、早期治療は無意味。

長尾和宏。。。早期ガンは放置すればやがて転移する性質のガンに変貌していく。よって、ガンは早期発見、早期治療(特に完治の期待ができる外科手術)が有効。

 どちらも、科学的にきちんと証明しきれている訳ではない模様。お互いに自分の経験から、自分が正しいと言っているような。。。。。。数値を使った主張としは前者がやや説得力があるような気もするが、それでもシロクロ付けられる段階には至ってないんでしょう。

 事実として、早期発見で手術したものの、やがて転移が見つかって死んでいく患者はゴマンといる。もちろん早期発見で手術して、転移も出ずに完治する人もいる(手術のおかげかどうかは不明)。これをどう見るか。立花隆が近藤誠と対談してるのも某月刊誌に出てたけど、立花隆も自らがガンの患者として思う所があったんだと思う。近藤理論を100%支持してる事もなかったようだが、概ね議論はかみあってた印象だった。

 どちらの主張を支持するかは、結局のところ個人の人生観によるのかも。科学的な証明は半永久的に無理なような(人類がガンを制圧する日が来れば別だけど)。。。。。。。。