LOVE NATURE

釣りとかグルメのページ。
昔は、山と旅とスキーを標榜するも、体力の低下にともない、緩い趣味に変わってしまった。

Krimmler 魚止め確認

2012年08月12日 | 日記
 ルアーマンフライフィッシャー化計画の第二段としてO師匠を連れてチロルに来てます。師匠は5月にアルデンヌでフライデビューを果たしましたが、ついにはチロル遠征です。
 天気も良いし、コンディションも最高。バシャバシャ状態でした、師匠も30匹近く釣ってしまったようです。
 で、今日は師匠に一人で下流で釣っていてもらって、私は課題だったKrimmlerの魚止め確認に上流へと向かいました。タクシーの終点であるTauern house(標高1622m)から上流を目指します。前回の最高地点までここから歩いて一時間。全く竿を出さずにただひたすら歩きました。
 前回の最高地点から少なくとも30分は釣らずに歩こうと思っていたものの、誘惑に負けて10分で竿を繋いでしまいました(笑)。で、カディスを打ち込んだら、一発で尺オーバーのブルックが出てきてしまいました。。。。。まだまだ魚影は濃いという事。さらに上流を目指します。
 川通しに道があるので、遡行は超楽。歩きを主体に所々でフライを打っていきます。氷河がかなり近づいてきたところで、落差の大きな落ち込みが連続する難所(モーレーンだと思う)に遭遇。ここを抜けたら、氷河が目前にドーンと開けてカール地形の一番下部と思われる場所に出ました。水量はガクンと落ちました。伏流して入る様子。
 ここから真剣に打ち始めて小一時間。全く反応ありませんでした。こうなるともう魚がいないと判断してよいでしょう。このあたりで標高は約1800m。もうあたりは森林限界を超えてるし、ロクな食料もないので、魚は居ついていないと見ました。少し下って、森林限界のあたりで探ってみると、すぐに飛び出してきました。
 と言うことで、この付近がこの川の事実上の魚止めでしょう。魚が上れないような滝は無いけど、カールにまで出ると水量も落ちるし、なによりも不毛な環境で魚以外の生物も少なそう。



氷河から流れ出た水がスダレ状にカールに集まってきます。おそらくは大部分は伏流していて、モーレーンの下部で地表に出てきているのでしょう。森林限界も超えていて、生物には厳しい環境か。


あのKrimmlerがこんな流れになってしまいます。どこでも渡渉可。魚が居つけそうなポイントはあるけど、生命反応ゼロ。

という事で、この川の釣りはどこまで可能か突き止めました。今日だけで10キロは歩いたでしょう。釣りというより山歩きの一日でした。