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日記です

我が少年時代(5)・・・

2019年01月20日 05時41分40秒 | 日記

《前日に続く》 恥を忍びながら少年時代を懐古してみたが、未だに消し去ることができない心の傷が残っている。それは
【1】幼くして亡くした母への思慕である。そのせいか未だに母性愛に憧れがある。
   その代役を果たしてくれているのが妻だ。私の無理な要望をも素直に受け入れてくれる最高のパートナーだ。感謝なことだ。
【2】両親、祖父母に十分に孝行ができなかったことだ。17歳で別れて以来、26年ぶりに再会できたのは、重病の知らせを受けた時のことだ。
   再会は、双方とも涙も無く実にクールであった。帰宅して、家族の前で号泣したことを覚えている。
   あとにも先にも、辛くて悲しい時に涙したことはなかったが、この時だけは感情を抑え切れなかった。
【3】兄の若すぎる不運な死である。両親の長所を一人占めしたような兄だった。学業は元よりスポーツは万能で、尊崇した兄だったが、無念だった。
【4】3回もチャンスがあったにもかかわらず、一度も修学旅行に行けなかったことである。校内に残っての自習は辛かったし寂しかった。
   養成訓練の最後に、1週間にわたる北海道一周の修学旅行は私にとって最高の想い出となった。
まだまだ、辛い切ない思い出は多々あるが、何をおいても肉親との別れが一番辛いことだった。
少年時代には、得るものも多かったが、失うものも多かった。



                 朱 色 に 映 え る 厳 島 神 社


  


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