前夜は隣のコンパートメントからのいびきがうるさく、
寝不足のまま、そしてメガネの度が弱いまま(読書用近距離)、まずは会場に向かい、ネクサス用のDVD-Rをお渡ししました。
係の方にメガネ屋さんの場所をおたずねし、本通商店街のほうへ・・・
メガネのJINSとか眼鏡市場とか、安いところで作るつもりだったのだけど、
10時台では空いていなかったので、空いているお店に入る。
レンズだけ替えるつもりが、フレームまで新調することになりぬるを。
若干イメチェンになったと思うのですが、さてどうなのやら。
メガネが出来上がるまでの間うろついていると、シネツインという映画館がありました。
広島アニメフェスに来たのではないのなら、一日中ゆっくりしていたいなと思う映画館だったのですが、
(神戸でいうと「パルシネマしんこうえん」が近いと思う)
残念ながら、もうすぐ閉館・・・!
メガネができたので、会場に向かって歩き出したのですが、
ついでだからと、古本屋さんに入ってみました。
「中国小説史の研究」(小川環樹)
「山月記」の元ネタの唐代伝奇について書いてあるかと期待して買ったんですが、あんまり載ってはいなかったですね。
かわりに「神話より小説へ」(ドラクエではない)という章で、弓の名手の羿(ゲイ)が弟子に「師匠倒したら俺が天下一」という理由で殺されてしまうという、「名人伝」の元ネタがありました。
買いました。300円。

ほかにも結構買いたい本はあったのですが、荷物になるので我慢しました。
・・・おれは広島にアニメを見に来たんじゃなかったのかw
以上、前ふりでしたw
13:45 日本アニメ8
・クリヨウジ集
2 殺人狂時代 AU FOU!
これは アホーッ! ということなのだろうか・・・(TO THE FOOLということなのだと思うけど)
いろいろとあっけらからんと人が死にます。
船が島を突き破る無人島アニメはこれだっただろうか・・・
子供さんも笑ってましたね。
3 二匹のサンマ
これのダイジェストは、初日の最初に見たのですが、
フルで見ると印象が違いますねー
♪二人のために世界はあるの~と、男女二人が、愛の楽園を求めて無人島(画面一つぐらいの)にたどり着き、
ひそやかな生活を送り始めるのですが、
ここに怪しげな科学者が漂流してきます。
この役に立たなそうなマッドサイエンティストは、普通に二人に受け入れられ、共同生活が始まるのですが、

そこに拡張主義者があらわれ、科学者を脅迫し、クローニング(?)で労働者と兵士を作らせ、
(ダイジェストだと、最初から科学者が拡張主義者の手先に見える)
その挙句、島を要塞化してミサイルをぶちまけるけど、
結局、ドカーーーーン。
このころのアニメには、こういう爆発・全滅エンドが多いですな。(これは全滅してないけど)
核戦争による人類全滅というのが現実的だった時代ですものね・・・
と、まとめようと思ったんですが、
一年もたたないうちに北朝鮮が核実験を行った今、このエンドはまた現実味を帯びるんでしょうか。
ああ、やだやだ。
・手塚治虫集
以下、バンダイチャンネルの一か月1080円の見放題コースや、ネットカフェでも見れたりします。
5 人魚
この国では自由な想像は許されなかったのです・・・
間違った(とその国ではされている)考えを矯正するためのやり方が、時計仕掛けのオレンジみたいで・・・
6 めもりい
思い出は、いつもきれいだけど?
記憶の風化。あのキノコ雲でさえいつかは美しいものと化してしまうのか?
そういえば、映画ラストのスタッフロールも、中央寄せの場合、眼鏡をはずすとキノコ雲に見えなくもない。
7 ジャンピング
予想はしていたが、ひどい3D酔いに・・・
子供さんは「めがまわるー」と楽しそうでしたが、
こっちは胃の腑がジャンピングしそうでした。
手作業で動かしているので、パースが完全に正確というわけでもない(2.5次元)のが味なのでしょうが、よけいに酔うことに。
半分ぐらいでギブアップしちゃいましたわ~
第1回・広島アニメーションフェスティバル・グランプリ作品
理由は最後まで見れればわかる・・・というか、少なくとも当時の審査員の方は、これを普通にスクリーンで見れていたのか、すごいなあ。
8 おんぼろフィルム
3D酔いが残ってたので、ほとんど目を閉じていました。
こっちはこっちでフィルムが飛びまくるので酔うかもしれません。

7・8ともども、某漫研の合宿でビデオで見せてもらいましたが、
そのころは確か「木を植えた男」や中国の水墨画アニメが評判になっていた気が。
この某漫研で、八ミリフィルムを使ってアニメをみんなで作ったのが、私のアニメ制作の始まりです。
当時はみんなで作るしかなかったけど、その当時に今のように一人で作れる環境があったらどうしてたのかなあ。
・川本喜八郎集
9 花折り
さて、チェコアニメの血も引いている(イジー=トルンカに師事している)川本喜八郎ですが、そのせいかだいぶん落ち着いて見れました。
やはりチェコアニメっていいなと再認識。

等角投影(斜投影かも)の伝統的なやまと絵の背景の上に、立体的な人形が置かれ・・・

(半立体・レリーフかとも思ったんですが、そうでもないようですな)
元ネタは狂言ですかね、やはり。
10 道成寺
この話、とくに坊さんが悪いことしたわけではないというのがつらいねえ。
(ウソはついたんだろうか。これ(仏像)を私だと思って三年待ちなさいと言ったような気もするけど)

記憶だけで描いたけど↑テーマから外れた構図なので、
スチルを見て描いたら怪獣映画っぽい↓

やっぱり似ないけど、せめていい絵に・・・


スチル見ると、蛇というよりは龍の顔ですが
~16:30? 学生作品集5
途中入場。
9 アフター ジ エンド(「終末の後に」)
(vimeo全編 成人向き)
世界の終わりの後の三角関係(人形含む)。

銃は出てこなかったかもしれんが、凄絶なバイオレンスで終わった気がする。(そのあとに、予想できそうなオチがあったかなあ)
やはり「3人は集団」か。
12 ルマ(「あかり」)
コンペの「リリ」に似た響きがあるが、状況は同じかもしれない。ただ対処方法が違うだけで。
「おもひでぽろぽろ」のパンフで、高畑(勲)さんが、
「今は人が向き合わず、同じ方向を向いている(例:映画館)時代」と書いていた気がするのだけど(違っていたらすみません)、
さらに時代が進み、同じ方向すら向かなくなった昨今。
これは”ある出来事”をきっかけとして別々の火を見ていた家族(少女と両親)が、

同じ炎を見つめるようになる話だ。

※特に家庭崩壊していたわけでもない、ごくごく「普通の人々」です
13 ディス イズ ハウ イット スターツ(「これがはじまり」)
(vimeo 本編 成人向き)
こっちは男の子→大人になる際に、いかにゆがめられてしまうかというお話だった「気がする」。
絵描きの自伝ぽいかんじを受けたので。
イメージが断片的だったのでよくわからん・・・
12 13に関して、読んでいた本のことを思い出しました。

「文脈病」(斎藤環)
p70 多くの人は小学校高学年で一度かりに成熟するのである。
しかし性成熟の過程とともに、ひとはいまひとたびの「発達」を強いられる。
この成熟の二節性については、すでにサリヴァンの示唆がある
註)サリヴァンは、11歳までの「前思春期」こそ、「心の平和を乱されない人間らしい生き方」にいちばん近づくときであるとする。
大人になってしまえば、子供が落描きするようには絵は描けないのだろうか。
この本、顔と手の特権性についても書いていて(それは表紙カバーが語っている)、アニメフェスに行く前に読むにはいい本でした。
(洗濯物は顔と手を剥奪されたひとがた、という考え方ができましたね)
まだ全部読んではいないのですがっ!!
※こっちの本は、神戸・三宮の古本市で入手。こういう出会いがあるから古本屋巡りはやめられん、グフフ・・・
--------------------------------
この日は、コンペ2を見ず、早く帰りました。
早く帰りつつも、やっぱりアニメの「ドラえもん」や
ディズニーの「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」(特に怖くはない)なんかを液晶テレビで見てたりするわけですが・・・
徒歩10分の会場ではアートアニメ世界の先端作品がしのぎを削っている(この言い方はフェスの趣旨として不適切かもしれない)わけだけど、
このとき私に必要だったのは、パーソナル(な画面の大きさ)でおだやかな作品だったということなのかもしれない。
では、おやすみなさい。
寝不足のまま、そしてメガネの度が弱いまま(読書用近距離)、まずは会場に向かい、ネクサス用のDVD-Rをお渡ししました。
係の方にメガネ屋さんの場所をおたずねし、本通商店街のほうへ・・・
メガネのJINSとか眼鏡市場とか、安いところで作るつもりだったのだけど、
10時台では空いていなかったので、空いているお店に入る。
レンズだけ替えるつもりが、フレームまで新調することになりぬるを。
若干イメチェンになったと思うのですが、さてどうなのやら。
メガネが出来上がるまでの間うろついていると、シネツインという映画館がありました。
広島アニメフェスに来たのではないのなら、一日中ゆっくりしていたいなと思う映画館だったのですが、
(神戸でいうと「パルシネマしんこうえん」が近いと思う)
残念ながら、もうすぐ閉館・・・!
メガネができたので、会場に向かって歩き出したのですが、
ついでだからと、古本屋さんに入ってみました。
「中国小説史の研究」(小川環樹)
「山月記」の元ネタの唐代伝奇について書いてあるかと期待して買ったんですが、あんまり載ってはいなかったですね。
かわりに「神話より小説へ」(ドラクエではない)という章で、弓の名手の羿(ゲイ)が弟子に「師匠倒したら俺が天下一」という理由で殺されてしまうという、「名人伝」の元ネタがありました。
買いました。300円。

ほかにも結構買いたい本はあったのですが、荷物になるので我慢しました。
・・・おれは広島にアニメを見に来たんじゃなかったのかw
以上、前ふりでしたw
13:45 日本アニメ8
・クリヨウジ集
2 殺人狂時代 AU FOU!
これは アホーッ! ということなのだろうか・・・(TO THE FOOLということなのだと思うけど)
いろいろとあっけらからんと人が死にます。
船が島を突き破る無人島アニメはこれだっただろうか・・・
子供さんも笑ってましたね。
3 二匹のサンマ
これのダイジェストは、初日の最初に見たのですが、
フルで見ると印象が違いますねー
♪二人のために世界はあるの~と、男女二人が、愛の楽園を求めて無人島(画面一つぐらいの)にたどり着き、
ひそやかな生活を送り始めるのですが、
ここに怪しげな科学者が漂流してきます。
この役に立たなそうなマッドサイエンティストは、普通に二人に受け入れられ、共同生活が始まるのですが、

そこに拡張主義者があらわれ、科学者を脅迫し、クローニング(?)で労働者と兵士を作らせ、
(ダイジェストだと、最初から科学者が拡張主義者の手先に見える)
その挙句、島を要塞化してミサイルをぶちまけるけど、
結局、ドカーーーーン。
このころのアニメには、こういう爆発・全滅エンドが多いですな。(これは全滅してないけど)
核戦争による人類全滅というのが現実的だった時代ですものね・・・
と、まとめようと思ったんですが、
一年もたたないうちに北朝鮮が核実験を行った今、このエンドはまた現実味を帯びるんでしょうか。
ああ、やだやだ。
・手塚治虫集
以下、バンダイチャンネルの一か月1080円の見放題コースや、ネットカフェでも見れたりします。
5 人魚
この国では自由な想像は許されなかったのです・・・
間違った(とその国ではされている)考えを矯正するためのやり方が、時計仕掛けのオレンジみたいで・・・
6 めもりい
思い出は、いつもきれいだけど?
記憶の風化。あのキノコ雲でさえいつかは美しいものと化してしまうのか?
そういえば、映画ラストのスタッフロールも、中央寄せの場合、眼鏡をはずすとキノコ雲に見えなくもない。
7 ジャンピング
予想はしていたが、ひどい3D酔いに・・・
子供さんは「めがまわるー」と楽しそうでしたが、
こっちは胃の腑がジャンピングしそうでした。
手作業で動かしているので、パースが完全に正確というわけでもない(2.5次元)のが味なのでしょうが、よけいに酔うことに。
半分ぐらいでギブアップしちゃいましたわ~
第1回・広島アニメーションフェスティバル・グランプリ作品
理由は最後まで見れればわかる・・・というか、少なくとも当時の審査員の方は、これを普通にスクリーンで見れていたのか、すごいなあ。
8 おんぼろフィルム
3D酔いが残ってたので、ほとんど目を閉じていました。
こっちはこっちでフィルムが飛びまくるので酔うかもしれません。

7・8ともども、某漫研の合宿でビデオで見せてもらいましたが、
そのころは確か「木を植えた男」や中国の水墨画アニメが評判になっていた気が。
この某漫研で、八ミリフィルムを使ってアニメをみんなで作ったのが、私のアニメ制作の始まりです。
当時はみんなで作るしかなかったけど、その当時に今のように一人で作れる環境があったらどうしてたのかなあ。
・川本喜八郎集
9 花折り
さて、チェコアニメの血も引いている(イジー=トルンカに師事している)川本喜八郎ですが、そのせいかだいぶん落ち着いて見れました。
やはりチェコアニメっていいなと再認識。

等角投影(斜投影かも)の伝統的なやまと絵の背景の上に、立体的な人形が置かれ・・・

(半立体・レリーフかとも思ったんですが、そうでもないようですな)
元ネタは狂言ですかね、やはり。
10 道成寺
この話、とくに坊さんが悪いことしたわけではないというのがつらいねえ。
(ウソはついたんだろうか。これ(仏像)を私だと思って三年待ちなさいと言ったような気もするけど)

記憶だけで描いたけど↑テーマから外れた構図なので、
スチルを見て描いたら怪獣映画っぽい↓

やっぱり似ないけど、せめていい絵に・・・


スチル見ると、蛇というよりは龍の顔ですが
~16:30? 学生作品集5
途中入場。
9 アフター ジ エンド(「終末の後に」)
(vimeo全編 成人向き)
世界の終わりの後の三角関係(人形含む)。

銃は出てこなかったかもしれんが、凄絶なバイオレンスで終わった気がする。(そのあとに、予想できそうなオチがあったかなあ)
やはり「3人は集団」か。
12 ルマ(「あかり」)
コンペの「リリ」に似た響きがあるが、状況は同じかもしれない。ただ対処方法が違うだけで。
「おもひでぽろぽろ」のパンフで、高畑(勲)さんが、
「今は人が向き合わず、同じ方向を向いている(例:映画館)時代」と書いていた気がするのだけど(違っていたらすみません)、
さらに時代が進み、同じ方向すら向かなくなった昨今。
これは”ある出来事”をきっかけとして別々の火を見ていた家族(少女と両親)が、

同じ炎を見つめるようになる話だ。

※特に家庭崩壊していたわけでもない、ごくごく「普通の人々」です
13 ディス イズ ハウ イット スターツ(「これがはじまり」)
(vimeo 本編 成人向き)
こっちは男の子→大人になる際に、いかにゆがめられてしまうかというお話だった「気がする」。
絵描きの自伝ぽいかんじを受けたので。
イメージが断片的だったのでよくわからん・・・
12 13に関して、読んでいた本のことを思い出しました。

「文脈病」(斎藤環)
p70 多くの人は小学校高学年で一度かりに成熟するのである。
しかし性成熟の過程とともに、ひとはいまひとたびの「発達」を強いられる。
この成熟の二節性については、すでにサリヴァンの示唆がある
註)サリヴァンは、11歳までの「前思春期」こそ、「心の平和を乱されない人間らしい生き方」にいちばん近づくときであるとする。
大人になってしまえば、子供が落描きするようには絵は描けないのだろうか。
この本、顔と手の特権性についても書いていて(それは表紙カバーが語っている)、アニメフェスに行く前に読むにはいい本でした。
(洗濯物は顔と手を剥奪されたひとがた、という考え方ができましたね)
まだ全部読んではいないのですがっ!!
※こっちの本は、神戸・三宮の古本市で入手。こういう出会いがあるから古本屋巡りはやめられん、グフフ・・・
--------------------------------
この日は、コンペ2を見ず、早く帰りました。
早く帰りつつも、やっぱりアニメの「ドラえもん」や
ディズニーの「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」(特に怖くはない)なんかを液晶テレビで見てたりするわけですが・・・
徒歩10分の会場ではアートアニメ世界の先端作品がしのぎを削っている(この言い方はフェスの趣旨として不適切かもしれない)わけだけど、
このとき私に必要だったのは、パーソナル(な画面の大きさ)でおだやかな作品だったということなのかもしれない。
では、おやすみなさい。
ローカル番組はちょっとだけ見ましたかね。