中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

京都金杯(GⅢ)回顧

2008-01-07 21:08:37 | 回顧
【馬場】開幕週のBコース。野芝約8~10cm、洋芝約12~16cm。

12.5 - 11.4 - 11.4 - 12.3 - 11.4 - 11.3 - 11.2 - 12.1=1:33.6

【展開】オースミダイドウがハナ。他馬の競り合いもなくマイペースで流れる。3ハロン目から掛かったキンシャサが3番手まで押し上げるも、3角手前の坂の頂上で流れが落ち着く。3角の下り坂で掛かったキンシャサが先頭に並びかけたことで一気にペースアップ。4角でもスピードが衰えることなく、11秒3-11秒2と加速。ラスト1Fでバテたことろを直後のエイシンデピュティ、外のアドマイヤオーラ、カネトシツヨシオーの叩き合い。

 黄金色に輝く眩い馬体を目一杯に伸ばし、エイシンデピュティが新春を飾った。直前の攻め馬で抜群の動きを披露。パドックの気配も申し分なかった。レースでは、久々のマイル戦ということもあり、8番枠から手綱を押して押して前に行くも、なかなか行き脚がつかない。ようやく3ハロン目から流れに乗ると、外めの2番手に取り付く。掛かったキンシャサに外から絡まれるなど、決して楽な競馬ではなかったが、3角手前の坂の頂上地点で1ハロン12秒3と流れが落ち着いたところで息を入れることに成功。残り800㍍を切った下り坂からレースの流れが急激にアップ。自身も下りを利用して問題なかったものの、4角で11秒3と上位2頭がペースを緩めなかったことでズブさを見せて一旦は後方に置かれる。万事休したかと思われたが、そこから鞍上の懸命なアクションに応えて盛り返す。残り300㍍地点でようやくエンジンが掛かると、一完歩毎にグイグイ伸びる。前脚を高く突き上げ、四肢を目一杯伸ばしたダイナミックな走りで一気に駆け抜けた。今回は3角手前で息を入れられたことが向いた。今後のマイル戦での課題はテンから緩みない流れになった時。

  圧倒的1番人気に支持されたアドマイヤオーラは、攻めが上がり重点にもかかわらず6㌔減。道中は16番枠から後方の位置取り。前走で折り合いを欠いたために慎重に運ぶ。その甲斐あって折り合いはスムーズ。4角で少し手綱を緩められると、スーッと良い感じで外めを進出。直線でスッと左手前に替え、ノーステッキで手綱をしごいてスパート。残り230㍍地点で左ステッキが1発入っただけ。寄れることなく真っ直ぐ駆け抜け、鋭い脚で迫るも差し切れず。流れが落ち着き、先行馬も余力を残す展開。後方から終始、外めを通らされたロスは想像以上に大きかった。ステッキが入っても真っ直ぐ走れたのは収穫だったが、もっと弾けてほしかった。成長という点で案外。

 カネトシツヨシオーは道中、後方に下げて折り合いに専念。手綱を短く持ち、手応え十分に追走。4角から直線にかけて馬群のなかに突っ込むも、反応が鈍いうえに前が壁になる。仕方なく立て直して大外へ持ち出すと、右手前のままグングン加速。鞍上の右ステッキに応えてゴール前100㍍のところで左手前に替えもうひと伸び。届かなかったものの、最後の脚色は完全に上回っていた。もう少し早く手前を替えていれば。マイルは合っている。

 サクラメガワンダーはテンにソロッと出て中団外めを追走。ハミを噛むことなくスムーズな追走。3角の下り坂を利用してジワッと加速し、残り600㍍を切った4角で手綱を緩めて進出開始。直線入り口で3番手までポディションを上げる正攻法の競馬。だが、追われてからの反応が案外で、ジリジリとしか伸びず。結果的に決め手の差が出てしまった。もうひと絞りできたか。

 フィールドベアーは中団馬群追走から、直線も馬群をうまく縫い、ジワジワと伸びてきた。折り合いもスムーズだった。

 ナスノストロークは2番枠から終始、好位のインを器用に立ち回り、経済的な運び。4角でゴチャついて手綱を引っ張ったものの、結果的にそれが脚をタメる形に。直線もインをジワジワ追い上げている。

 キンシャサノキセキは発馬直後から顎をグッと下げ、ハミを噛んで力みながらの追走。3ハロン目から抑え切れない感じで先団へ押し上げる。流れの落ち着いた3角の手前の坂の頂上こそ我慢できたものの、残り800㍍を切った3角の下り坂で我慢できずに一気に先頭へ並びかける。抑え切れない感じで、残り3Fから自身推定11秒3-11秒3と加速。だが、ラスト1Fで筒一杯となり馬群に沈んでしまった。前走は緩みないになったが、今回は逃げ馬不在で緩い流れ。これでは持ち前のスピードを生かしきれない。懸念していた下り坂で勢いが付いてしまった。掛かり癖は治まっていない。

 ディアデラノビアは道中、手綱を緩めればビューッと行ってしまいそうな気配。これはいつものことだ。4角でゴチャついて鞍上が立ち上がるほどの不利。直線で立て直して追い出すも、反応はなかった。牡馬相手に565を背負い、攻め馬の動きも前走時と比べると、今一息だった。

 エイシンドーバーは若干余裕残しの馬体。前走よりも位置取りを下げ、中団から追走し、直線も不利なくスペースはあったが、ジリジリとしか伸びず。58㌔が響いたか。

師匠・大谷内泰久さんの予想はこちから 
Q&Aはこちら
ブログなどはこちら


最新の画像もっと見る

コメントを投稿