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2022年は客観的な予想を心がけます。

日経新春杯(G2)回顧

2012-01-22 22:59:32 | 回顧
12.3 - 11.0 - 11.3 - 12.2 - 12.3 - 12.5 - 12.4 - 12.8 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 11.9=2:23.7
(34.6-62.2-35.1)

折り合い面に進境を見せたトゥザグローリーが年明け緒戦を最高の形で飾った。3番枠からトモに重心が掛り直後に躓いたこともあって出脚は良くない。これは前走の有馬記念が超スローだったことも影響していた。少し気合いを付けて中団へ。少頭数でも行き脚がつかなかったことが幸いし、前に壁を作ることができた。道中は背中を柔らかく使い、それによって首をしなやかに使った収縮の利いた走りでタメを作ることができた。好調時のグローリーが見せる姿だ。流れが緩んだ3角の上り坂は抑えるのに苦労するほどの行きっぷりだったが、それ以外は至極順調。4角の下り坂も慎重に下る。4角で接触するアクシデントはあったが、動ずることはない。直線で馬場の3分どころに持ち出し、満を持してスパートを開始させる。斤量差もあってか、スパッとは突き放せない。残り100メートル地点で馬体を併せ、最後は地力の違いで差し切った。鞍上の福永が完全に手の内に入れている。先行に固執することなく、位置取りを気にせずに前に壁を作ることが最優先。それによって収縮の利いた走りを生み、最後の爆発力に転換できる。これなら天皇賞春でも十分に通用する。

ダノンバラードは、勝ち馬同様に道中は収縮の利いた走りで首をしなやかに使えていた。課題だった折り合いはクリアできた。道中は中団の外めからの追走だったが、流れが落ち着いた3角から外めを通ってジワッとポディションを上げる。折り合いに気を使いながら慎重に運ぶ。4角では3番手で前を射程圏内に入れる。直線で意外にも先行馬2頭が渋太く、手応えの割には突き放せなかった。まだトモが非力で追ってから頭が高い分、期待したほど伸びない印象。直線平坦の京都は合っている。

 マカニビスティーは昨年の天皇賞春同様に最後方でじっくりと脚をタメ、4角から直線にかけて馬群のバラけるインを果敢に突く形。最後までいい脚を持続させた。京都外回りの利点をフルに生かした騎乗。折り合いに全く不安のないタイプで、長丁場向き。タメて終いを生かす競馬は長丁場では大事になる。他力本願なのは否めないが、混戦になるほど怖いタイプ。

ビートブラックは久々で10キロ増。攻めでは前脚の捌きに硬さが見られたように本調子ではなかった。7番枠から押して押して2番手の外めに取り付く。道中は少し気合いを付けながらの追走だったし、一気にペースの上がった4角の下り坂ではズブさを見せて置かれてしまう。それでも、直線で外から2着馬に馬体を併せられてから粘りに粘ったように渋太い走りを見せた。叩いて前進。

スマートロビンは久々で急仕上げ。26キロ増は明らかに余裕残しだった。1番枠から少し気合いを付けてハナへ。2ハロン目からメイショウクオリアが競りかけたことで緊迫感のあるスタンド前。本来なら1角からペースを緩めたかったところだが、余裕残しの影響もありハミみモタれて掛ってしまった。2角からも力んで12秒2-12秒3-12秒5とペースを緩めることができなかった。それでも、4角から馬なりのままペースアップし、後続を引き離す。直線も馬体を併せられてから粘っていたし、最後も大きくはバテなかった。重賞でもやれるメドの立った内容だ。

トップカミングは前走で1400メートルを使っていたこともあり、道中はハミにモタれて力んでいた。それでも、直線は最後まで伸び続けていたのは収穫。もう少し短い距離で。

マゼランは大トビでいかにも長丁場向き。10番枠から出して行ったことで気分良く行き過ぎた。前に壁を作ることができず、締まった流れとなった2角からは掛り気味に好位の外めを追走。体が伸び切った走りでタメが作れなかったし、内へモタれて終始左手綱を引いていた。4角の下り坂から内へササるのがヒドくなり、まともに追えなかった。


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