中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

第52回グランプリ有馬記念(GI)最終結論!

2007-12-22 22:15:52 | 最終結論
デルタブルースでGOODLUCK

第52回グランプリ有馬記念(GI)最終結論
◎デルタブルース
○ダイワスカーレット
▲メイショウサムソン
△ポップロック
× ウオッカ
× インティライミ

【見解】
 群雄割拠に加え、当日は大雨が予想され混戦に拍車をかける。展開を考えると、スタートセンス抜群のダイワスカーレットがハナを叩くだろう。これにサンツェッペリン、フサイチパンドラ、デルタブルースが先行グループを形成。前半は比較的ゆったりとした流れ。有力どころでは、好位にポップロック、内にメイショウサムソンをマークする形でロックドゥカンブが追走。ウオッカは大外枠もあり、後方からの位置取り。2角の下り坂から除々にペースアップ。デルタブルース、サンツェッペリンあたりが早めに進出し、それにポップロック、メイショウサムソンあたりも続く。馬場も考えると先行馬有利の展開。

 一年を締めくくるドリームレース。夢はデルタブルースに託す。前走のジャパンC5着は、大外18番枠から少し気合いを付けた程度で好位に取り付く。1角の攻防はジャパンC史上でも激しいもの。それでも、楽に追走できたのは、天皇賞秋時に装着したブリンカー効果だ。それまでは自らハミを取ろうとせず、鞍上が懸命にハミをかけ直していた。それが、自分から取りに行くようになったのだ。だが、2角からはハナを切った横山典騎手の術中に嵌って超スローペースに。3,4角でもペースは上がらず馬群がひと塊。本馬にとっては、残り3Fからの切れ味勝負にななった。案の定、4角から直線入り口にかけてズブさを見せて馬群に飲み込まれそうになる。だが、内の外国馬と接触しながら、直線でジワジワとだが、最後まで伸び続けた内容は大きく評価したい。明らかに走りが変化している。04年の菊花賞馬であり、スタミナと渋太さは抜群だ。昨年のこのレースは6着だが、海外遠征帰りで攻めが軽かったし、三分三厘で馬込みに包まれて動けなかった。その点、今回は13番枠を引き、その心配はないだろう。広い東京コース向きと思われがちだが、三分三厘の問題さえクリアできれば早めスパートが利く中山のほうが良い。問題は雨。巨漢だけに湿った馬場で脚を取られないかの懸念はある。時計が掛かるという意味ではプラスに解釈したい。この中間はプール、坂路、CWで熱心に乗られ、太め感もなく仕上がっている。金曜日にはブリンカーを装着して気合いを乗せている。追える同級生の川田に期待。東京大賞典は無視!!

 ダイワスカーレットの長所は、卓越した後肢から繰り出すスタートセンスと、33秒台の切れ味。他馬が競りかける前にスッとハナを奪い、競り合いを回避できるメリットがある。決してスローの展開は恵まれたものでなく、こうした能力があるからこそ。桜花賞優勝当時は、精神面で幼さが残り、鞍上が制御できなかった。だが、今秋の秋華賞では、発馬直後に仕掛けてハナを奪いながら、1,2角で鞍上の制御指示に対して従順だった。たとえ、サンツェッペリンがハナを叩いても、2番手で我慢できる。精神面での成長が著しく、大きなフットワークからも今なら中距離のほうが競馬はしやすい。初の2500㍍になるが、コーナー6回は息が入れやすい。初の長距離輸送と攻め強化でイレ込みさえなければ戴冠十分。

 メイショウサムソンにとって前走のジャパンC3着は、不得手の33秒台の切れ味を要求される展開と3角から馬群の外めを通らされる展開が響いてゴール前で脚色が鈍った。それでも、着差は僅か。負けて強しだった。前々走の天皇賞・秋1着のように、平均ペースの緩みない流れを好位から正攻法で押し切る競馬を得意とする。ベストパフォーマンスを発揮できるのは間違いなく2000㍍だろう。この距離で正攻法の競馬だと、少し甘くなる。そこに僅かな隙がある。雨が降らなくても今の中山は異様に時計が掛かる。最内枠でロスなく立ち回れるのは有り難い。

 ポップロックの前走・ジャパンC2着は、テンに掛かったものの、その後はスローペースに乗じて好位で流れに乗れた。直線での反応は今ひとつだったが、一完歩毎にジワジワと伸び続け、差し切るかの勢いだった。好内容。昨年のこのレース2着だが、やはり、エンジンの掛かりが遅く、長く良い脚を使う特性を生かすには府中の2400~2500㍍がベストなのは間違いない。不発はないが、勝ち切るにはどうか。雨は歓迎。今年8戦目だが、依然として攻めの動きは良い。距離適性はNO.1。

 ウオッカの前走のジャパンC4着は、エリザベス女王杯を右寛ハ行で回避し、万全のデキとはいえなかった。スローの前残りの展開のなか後方からメンバー最速の脚で追い込んだ。直線で立て直すロスがあったし、スムーズではなかった。ただ、この馬の持ち味は右手前の爆発力であり左回り2400㍍はベスト舞台。瞬発力勝負の流れも好都合だった。前走は負けて強しでも、今回は右回りの小回り中山2500㍍になる。即巻き返しとは。ある程度前で競馬したいものの、大外枠を引いてしまった。下手に前へ行くと、前に馬を置けずに掛かってしまう危険性がある。かといって後方待機策では三分三厘から大外を捲る戦法になり、かなりのロスを強いられる。乗り難しい。京都・内回りの秋華賞はコーナーワークにぎこちなさを残しており、中山向きのタイプではないのは確か。それでも、計り知れないポテンシャルの持ち主。道悪に関しては、力強いフットワークであるし、掛かって仕方なかった道悪の宝塚記念で一瞬の見せ場を作った。気にする必要はないだろう。

 インティライミの巻き返しが怖い。前走のジャパンC10着は、レース前のイレ込みがきつかったし、極限の馬体で切れ味を発揮するタイプだけに、太め残りもあったか。この中間は2週続けてDWで6、7ハロンからビッシリ。絞れているだろう。あとはイレ込みだけ。道悪巧者。

師匠・大谷内泰久さんの予想はこちら
第52回有馬記念(GI)徹底調教診断!はこちら
第52回有馬記念(GI)最終徹底研究!・3はこちら
第52回有馬記念(GI)最終徹底研究!・2はこちら
第52回有馬記念(GI)最終徹底研究!・1はこちら

ラジオNIKEEI賞(GⅢ)予想

2007-12-22 00:14:07 | 最終結論
阪神11R ラジオNIKEEI賞(GⅢ 芝・2000㍍)
◎イイデケンシン
○サダムイダテン
▲フローテーション
△マイネルファルケル
×ランチボックス
×ショウナンアクロス
【見解】
イイデケンシンの前走・千両賞8着は、レース後の鞍上が「ゲート内で急にテンションが上がり、レース後にすぐ息が入ったように全く競馬をしていない。」と。デビュー戦では、スッとハナを奪い3角で競りかけられて2番手に下がるも、折り合いもしっかり。直線の坂上で単独先頭に踊り出ると、力強いフットワークで一完歩毎にグイグイ。一頭になってもソラを使うことなくしっかり駆け抜けて圧勝した。かなりの強さだったし、前走は度外視できる。ゆったりと追走したいタイプだけに距離延長は歓迎だろう。この馬で有馬記念の軍資金を稼ぐ!


第52回有馬記念(GI)徹底調教診断!はこちら
第52回有馬記念(GI)最終徹底研究!・3はこちら
第52回有馬記念(GI)最終徹底研究!・2はこちら
第52回有馬記念(GI)最終徹底研究!・1はこちら
師匠・大谷内泰久さんの予想はこちら