味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

長幼順なり。故に上下治まる。

2018-06-23 15:01:17 | ブログ
第3463号 30.06.24(日)

長幼順なり。故に上下治まる。天地明察なれば、鬼神章(あらわ)る。故に天子と雖も、必ず尊有るなり。父有るを言ふなり。必ず先有るなり。兄有るを言ふなり。『孝経』291

 内にあって、長幼の序をよく守られた。そこで外にあっても、上下のあいだが善く治まった。天神や地示の神々に事えるのに、天の明、地の察をよく弁えて誠敬を尽くされたので、祖先の神霊がそれに感応して現れ、加護を加えられたお蔭で、禍災が生じなくなった。だから天子のような身分の高いえらいお方であっても、必ず尊び敬われるお方がある。それは父君が現れるということである。必ず先に立てて敬われるお方がある。それは兄君が現れるということである。


 【コメント】<長幼の序を弁え、誠敬を尽くす>ことは人生に生きる上でとても大事なことであります。この思想を真に理解し、人々のために盡すことは大事であることは誰もが熟知していることです。

 今朝の日曜討論で政府が提案する、カジノ法案の賛否について議論されました。何故博奕法案を成立させようとするのでしょうか、疑問なしとしません。

 私の父は会社を定年退職してから、鰹節製造工場を営む旁ら、囲碁・将棋・花札・麻雀に熱狂しました。お蔭で私は父の道楽の尻拭いをする羽目になったのでした。

 それは天が貴方はそういう博奕をしたらいけませんよ、という警告だったと捉えています。齢79歳を迎え、何がいいと言って学問程いいものはないと思います。

 ですから空手道教室では学問のすすめを説いているのです。『南洲翁遺訓』との出会いを通じて漢籍の世界を従容することになり、これほど素晴らしいものはないと思い日々取り組むようになったのです。その最大の効果は人格修養に資することになると思ったからでした。

 昨夜は『南洲翁遺訓』発表女王・マサダカナコさまが5時丁度に道場入りしてくださいました。よろしくお願いします、と
挨拶をした後、道場内をぐるぐる歩き回りながら、『南洲翁遺訓』第16章を口ずさみながらでした。

 第二道場での指導は20年を経過しました。私はオニギリ持参で、午前10時頃行くことにしたものです。読書をしたり『南洲翁遺訓』の暗記にと没頭したものです。

 その様子を聞いたカナコ譲は私の真似をしだしたのでした。超優秀なご両親を持つカナコ譲は誠にお見事だと見ています。サッカーの応援もいいでしょうが古典の勉強の方がはるかにいいと思っています。

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 自分の人生を豊かにするために、として『南洲翁遺訓』を読みましょうと話しています。人生は志を強く持ち、初志貫徹したいものです。初志貫徹していけば、努力は習慣を形成し、習慣は性格をつくり上げていきます。

 それが徳性として自分の財産になり、慣習・習慣が日常的に効果を発揮すると確信します。幼いときからこれらは実践することが大事なのです。
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