味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

昔者舜、五絃の琴を作りて、

2018-08-20 10:17:13 | ブログ
第3520号 30.08.20(月)

昔者舜、五絃(ごげん)の琴を作りて、以て南風を歌ふ。夔(き)始めて樂を制して、以て諸侯を賞す。故に天子の樂を為(つく)るや、以て諸侯の徳有る者を賞するなり。徳盛にして教尊く、五穀時に熟す、然る後之を賞するに樂を以てす。故に其の民を治むること勞せる者は、其の舞の行綴(こうせつ)遠く、其の民を治むること逸せる者は、其の舞の行綴短し。故に其の舞を観て其の徳を知り、其の諡(おくりな)を聞きて其の行を知るなり。『礼記』571

 むかし舜が五絃の琴を作り、これで南風の詩を歌った。舜の臣、夔は、舜の命令により、始めて楽曲を作り、これを与えて諸侯の功を賞した。即ち天子が音楽を設けるのは、これによって徳の高い諸侯を賞するためなのである。諸侯の徳が盛んで、人民の教育が重んぜられ、五穀が時期に外れず好く実る、というようであれば、天子はその諸侯のために楽曲を作って賞讃する。従って民治について大いに苦労した諸侯は、やがて天子から多くの舞人を用いる舞楽を賜るために、その舞台を広くせねばならず、それほど苦労しない諸侯は、その舞台は狭くてよい。このように、諸侯に賜る舞楽を見て、その諸侯の徳を知り、また、賜る諡を聞いて、その行跡を知るのである。

 【コメント】生きていくために諸侯だけにとどまらず、我々も徳を積みたいものです。そして意義ある人生にしたいものです。

 昨日は荘内南洲会会員・小林 恵様とご令息の慶太様が、西郷隆盛の人物像をより研究したいとして、鹿児島に来て下さいました。

 一週間前、荘内南洲会事務長・阿曾先生から面倒を見て欲しい旨、ご連絡を頂いていたのでした。日本空手道少林流円心会師範・大坪伸一郎先生、日本空手道少林流円心会師範・前田 勉先生にもご相談申し上げまして、西郷隆盛先生ゆかりの地を巡りました。

 おいで下さった小林 恵様は、ロングトライアスロンの競技に参加する超人で、荘内から約2000キロを自転車で鹿児島入りしたのでした。そしてご令息・慶太様は17日空路鹿児島入りしてくださいました。

 19日は、前田先生の高級車をご本人が運転してくださり、ご案内致しました。ご案内の所は、1.西郷南洲翁と菅臥牛翁の徳の交わり座像の処、2.西郷隆盛生誕地、3.城山展望所、4.城山洞窟、5.西郷隆盛終焉の地、6.南洲神社見学、昼食、7.西郷南洲顕彰館、8.西郷銅像を見学し、夕刻、小林恵様、小林慶太様を歓迎する宴を円心会道場で開催しました。
 特に西郷南洲顕彰館の案内は忘れることの出来ない、素晴らしいものでした。

 円心会道場での夜の歓迎会の席上、小林様は着用していたランニングを背中部分を少し捲って、肌焼けした処を見せてくださいました。今まで肌焼けしたのを数多く見てきましたが、小林 恵様の肌焼けは過去に見たことも無い、大変な日焼けでした。トラスアスロン競技等々に挑んだ超人の名誉ある勲章としての日焼けでした。

 歓迎会ではご令息・慶太様とも数々会話しました。24歳の東北人の腰の据わった人生論を拝聴しました。こういう男性と人生を共にする女性を探してあげたいという思いでした。命名からして人生を「太く慶ぶ」男児として命名されたと思うことでした。

 そういう気の入った青年が、『南洲翁遺訓』を学び、かつ漢籍を30年間学べば、菅臥牛翁の後を継ぐ荘内人として世の人々を導ける存在と成り得るだろうと思うことでした。

 19日の一日を振り返り、鹿児島に来てよかったと述懐してくれました。

 歓迎会には子供たちも来てくれましたので、子供たちに『南洲翁遺訓』を発表して貰いました。そして小学一年、『南洲翁遺訓』発表女王・正田佳那子様に『南洲翁遺訓』第21章を一人で発表して貰いました。
 そして正田佳那奈子様に空手道形アーナンクー、外村諒哉君はセイサンの形、正田宗一郎君はセイサンの形、森永礼弥君がチントーの形、最後に礼弥君に空手道の舞を演じて貰いました。

 小林様親子が殊の外お慶び戴き、主催者として皆様に感謝した次第でした。

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『善の研究』第6回

 これらの精神現象においては、知覚が厳密なる統一と連絡とを保ち、意識が一より他に転ずるも、注意は始終物に向けられ、前の作用が自ら後者を惹起しその間に思惟入るべき少しの亀裂もない。これを瞬間的知覚と比較するに、注意の推移、時間の長短こそあれ、その直接にして主客合一の点において少しの差別もないのである。特にいわゆる瞬間知覚なる者も、その実は複雑なる経験の結合構成せられたる者であるとすれば、右三者の区別は性質の差ではなくして、単に程度の差であるといわねばならぬ。

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