味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

礼を知らざれば以て立つことなし。

2017-03-18 10:09:52 | ブログ
第3000号 29.03.18(土)
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子曰く、命を知らざれば以て君子為ること無し。禮を知らざれば以て立つこと無し。言を知らざれば以て人を知ること無し。『論語』(堯曰)497
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 孔子様がおっしゃるには、『君子の身を修め世に處する道は、「知命」「知禮」「知言」の三重點に存する。天命を知って人事を盡し、如何なる逆境に在っても天を怨みず人を咎めず、信じ且安んじて道を楽しみ得なくては、君子としての眞価が保てぬぞ。禮を知らないと、進退度を失ひ品格備はらず、君子としての立場が守れぬぞ。言を知らないと、善悪正邪を瓣ぜず、義理人情に痛ぜず、よく人を知るの君子たり得ぬぞ。』
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   開巻学而第一の第一章に述べた如く、論語は「君子」に始って「君子」に終る。徹頭徹尾君子の教だ。私が敢てみづからはからず、一家一門の少年少女に繰り返し「子ノタマハク」を押売りし、今又さらにおほけなくも書物にまでもしようといふのは、ただただ新日本を眞君子國たらしめ、新日本人を眞君子人たらしめんの熱望の故のみ。(著者・穂積重遠著『新譯論語』--昭和廿ニ年一月十日 発行。)

 この書は元谷山市教育長をされていた平井正明先生からご贈呈された新譯論語を40年前、コピーしたものです。以降、『論語』に興味を持ち次々購入し、現在は10種の『論語』が書棚に保管されています。
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 次は宇野哲人著『論語新釈』の訳でございます。曰く、

<人には吉凶禍福がある。これが命である。命は人が生れた初めに稟けたもので人の力で如何ともすることのできないものである。人は命を知ってこれを信じこれに安んずれば利害に臨んでも心を動かすことがなくて、君子として愧ずかしくないのである。もし命を知ってこれを信じこれに安んじなければ、害を見てはこれを避け、利を見てはこれに趣くのである。これは万一の幸いを求め苟も免れようとする小人である。どうして君子といわれようか。礼は己の身を取り締まるものである。人は礼を知ってこれを守れば徳性が堅く定まって自ら立つことができる。もし礼を知ってこれを守らなければ耳目も手足も拠るべき標準を失って外物のために揺(うご)かし惑わされる。どうして自ら立つことができよう。言は人の心の声である。言の得失によって人の心の正邪を知ることができる。もし人の言を聴いてその得失の由って来る所を知ることができなければ、人の正邪を弁ずることができない。どうして人を知ることができようか。故に人は天命を知り礼を知り信を知ることが肝要である。この三つを知れば、上は天に通じ内は己を成し外は人を尽くして自ら修める要訣が得られるのである。>

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 次は伊藤淳二墸『天命』よりご紹介します。曰く、

 <天命-----会社に入って幾星霜、定年を迎えて第二の人生に臨む者、多くの同僚先輩を抜いて重役に選ばれる者、サラリーマンの人生は、例外を除いてこのいずれかの岐路に立つ。

 トップとして最大の責任は、天に祈る心境でだれを重役に選び、だれをトップの座に推すかにある。選ばれた者は、何よりもまず謙虚。いやしくも自らの力でその座を勝ち得たというおごりがあってはならず、利己心を厳しく自制し経営に献身せねばならない。

 孔子「天命を悟らぬ者は君子の資格はない。礼儀を知らぬ者、人の言葉に耳を傾けぬ独善的な者は、友達ができないね」
 弟子「君子も畏れますか」
 孔子「畏れるとも。三つの事を畏れる。一つは天命を畏れ素直に従う。二つは年長者を畏れ大切にする。三つは聖賢の教えを畏れて忠実に守る」
 弟子「ただ畏れるのみですか」
 孔子「いや、ここ一番という時、納得のいかぬ時、師に対しても妥協してはならんよ」『論語』>
 
 今、世を賑わしている偉い人々の間で「教育勅語」とか『論語』も話題に上っているみたいです。

 私がこのブログでご紹介した解説と同じであって欲しいと念じています。歪曲する解説は後々、世の人々の顰蹙を買うことになるでしょう。いい加減な解釈は天の制裁があるというのは本当だと思います。
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『臥牛菅実秀』(第532回)
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 酒田米穀取引所、山居倉庫という職場は、そこに奉職する人々にとって、学道実践の道場であり、この機構を通じて地方福利に貢献することに深い感激と責任感を抱き、そして自らに求めるものは、生活のある程度の保証で足りるとする基本線が、明治、大正、昭和へと、資本主義の発展興隆期の中で一貫されていたのである。
 最後に、実秀が山居倉庫幹部、職員に与えた教訓を集約して、大正二年に成文化した『山居倉庫綱領』を掲げておきたい。
 一、山居倉庫は徳義を本とし事業を経営して以て天下に模範たらんとす。
 一、山居倉庫の目的は、荘内米の改良を図り地方の福利を厚くし以て国家に報ずるにあり。
 一、山居倉庫は已を正しくし親切公平を旨とすべし。
 一、米の取扱は常に神に祈請する心を以てすべし。
 一、職責を重じ、上下力を協せ克く勤めて怠ること勿れ。
 
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