味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

聖賢は功業気節無きに非ず。

2018-06-22 17:39:35 | ブログ
第3462号 30.06.23(土)

先生曰く、聖賢は功業気節無きに非ず。但だ其れ這(こ)の天理に循へば、則便ち是れ道なり。事功気節を以て名づく可からず、と。『伝習録』430

 先生曰く、「聖賢というものにも、政治家などと同じ世間的な功名事業や気概節操がないわけではない。だが聖賢の重んずるのは何よりも天理に循うことであって、そのことがもし天理に循って行われたものであるなら、それはすなはち道であって、功名事業とか気概節操の名を以て呼ぶべきではない。

 【コメント】<聖賢の重んずるものは何よりも天理に循うことであって、それはすなはち道であって>とあるのは世の為人の為であるということでありましょう。何事も我田引水であってはならないと思うし、広く世のためでなくてはならないでしょう。

 そのことは西郷隆盛の言葉とされる『南洲翁遺訓』の精神そのものでもあると申せましょう。そのことを堅く信じているから、日々微々たるものであっても私は『南洲翁遺訓』を学び続けているのです。

 歴史に名を残す人は、小さいことであってもウソをいうべきではないと思います。昨日も書きましたが、森 功氏の力作『悪だくみ』を読んでいますが、正直という言葉を金科玉条として、正直に事をすすめなければならないと思います。

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 『悪だくみ』、表紙には次のようにあります。
--「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞---森 功--

 友人を依怙贔屓して特別扱いしいるのではないか----。加計学園の獣医学部新設に関するそんな追求の次の手を封じ込めるかのように、二〇一七年六月十八日、阿倍内閣は慌てて通常国会の幕を閉じた。だが、旧友への利益誘導疑惑は、鎮火するどころか、燃え広がるばかりだった。(中略)そして九月末の臨時国会開会に手ぐすねを引く野党に対し、衆院の冒頭解散という奇襲に出る(中略)安倍晋三がそこまでしなければならないほど追い詰められたのは間違いない。その最大の要因である加計学園問題とは、いったい何だったのか。首相の安倍と学園を率いる加計とは、いったいどのような間柄なのか。(「はじめに」より)
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