味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

一日學を為すの工夫を論ず。

2018-05-12 09:39:53 | ブログ
第3420号 30.05.12(土)

一日學を為すの工夫を論ず。先生曰く、人に學を為すを教ふるは、一偏に執す可からず。初学の時は、心猿意馬、拴縛し定めず。其の思慮する所は、多くは是れ人浴の一邊なり。故に且(しばら)く之に静坐して思慮を息(や)むるを教へ、之を久しうして其の心意の稍定るを俟つ。『伝習録』92

 ある日、学問する方法を論じ合った時のこと、先生曰く、「人に学問をする方法を教える時は、相手によって方法を変えるべきで、ある一つの偏したものを固執してはならない。初学の間は心意が動揺し不安定であって、これを取締ることができず、その考えることも多くは人浴一方である。故に暫くの間は、静坐して考えを落ち着かせるようにし、当分これを続けて、その心意の幾分安定するのを待つべきである。

 【コメント】学問とは知識を外に求めることではなく、わが心中の天理を明らかにし、人浴を去る修行であります。その方法として、静坐して思慮を息めることと、省察克治して私欲を除去することが大事であると思います。

 私は長年、古典を繙いていますが、訳がわからないまま、読んで、録音して、書写してきました。全くの独学ですが、結構楽しんでいます。

 物事を学べば、理解納得して来るわけですが、それを人に誇るものではなく、人生に活かしていきたいものです。そして知らない人には、穏やかに教え諭して行きたいものです。

 官僚の方々が、知っていても知らぬ存ぜぬという国民を愚弄する態度はすべきではないと思います。思うにこれは総理の体質からくるものだという人がいますが、本当なのでしょうか。

 日本の国は個人が銃を携行してはいけない訳ですが、携行自由で犯罪にならなければ、虚偽答弁をする人々は、銃の制裁をうけているでしょう。とにかく正直でなければならないのです。

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『不動心』(第277回)

 美しく栄え続ける秘訣

 人間は、勝手に支配できないもののために身を落としはしない-----この点からいえば、人生の終焉は決してその人に害を与えないし、さらに宇宙にとって、その死が時宜を得ていて有益で、しかも全体と調和を保っているという見地からすれば、むしろ善であるといっても過言ではない。このように、神の道に従い、神と心を一つにできれば、人間はどこまでも神の手によって運ばれていくものなのである。

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