味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

深山の野人に異なる所以の者は幾んど希なり。

2016-09-01 09:57:17 | ブログ
第2802号 28.09.01(木)
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深山の野人に異なる所以の者は幾(ほと)んど希(まれ)なり。『孟子』
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 聖賢も平素はただの凡人と異なるものではない。舜が深山の中にいた時は野人の生活と異なる点はほとんどなかった。134
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 【コメント】今日から9月が始まります。一日が早く過ぎ去るような気が致します。ブログ書きが大体2時間、それからも大変忙しく動き回っています。人様から見たら、くだらないことばかりしているのでしょうが。
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 昨日のテレビのヒロインであったカーボーイさながらの二丁拳銃の中年男性は、自分の腹部を拳銃で撃ち、二時間後に死亡したとのことです。感想を一言申せば、何故18時間もかかったのか、ということです。
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 人それぞれの生き方ですから、他人がどうこう言う筋合いではないのですが、出来れば、『南洲翁遺訓』『臥牛菅実秀』『農士道』等々を徹底的に学んでほしいものだと思う事しきりです。
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 8月21日、102歳で死亡したムノタケジ氏のことをテレビ報道してくださいました。戦争まっただ中の処に新聞記者として行き、地獄をみてきたとのことです。戦争ほど罪悪のものはないと証言するのを拝見して、そうですと相槌を打ちました。
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 私が小学入学前に田舎の山の中で遊んでいる時、アメリカのB29が飛んで来て、機銃掃射を受けたのを鮮明に記憶しています。
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 隣の国の人浚い国家が拉致した人を返さないのは、どうしたらいいのでしょうか。またその隣の大国は、何時でも戦争してやるヨといわんばかりです。
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 戦争をするためでなく、防衛のための軍事力を総て放棄した場合、攻め込んで来たらどうするのでしょうか。若い青年たちに外国が攻め込んできたらとうするかと問うた所、逃げますと答えたとか。どこに逃げるのでしょうか。
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 全国の中学校で生徒たちがいじめと称して自殺をされますが、これは誰の責任なのでしようか。県・学校といじめをしたとされる人に賠償責任があるのでしょうか。何故、自殺をするのでしょうか。
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 私と仲の良かった野球選手の同級生はハンサムであり、多くの女性に大変持てました。中学卒業と同時に一つ上の女性を自転車の荷台に乗せて、市内を走り回ったものです。
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 ところが一つ上の男たちから狙われ、10数人から暴行されて、腫れあがった顔で、私の家に倒れるように入り込んできたものです。下駄で打たれ、パンチを食らい、人の顔と思えぬ位、腫れあがっていたものです。
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 仲の良かった私は、一晩中看病をしてあげたものでした。それでもその男は、警察に言うことは一切ありませんでした。泣き言ひとつ言わないのでした。拙著『礼節のすすめ』にも詳述しています。
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 斯く申す私は双子であったため、とにかくいじめられました。ナニクソ今に見ておれ、という気持ちで今日を迎えました。何故子供たちが耐性なく自殺するかということなのです。
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 思うに、学歴偏重主義と平和運動・人権運動が原因だと私は思います。空手道教室で子供たちがじゃれあっていますが、「いじめ、いじめ」と声高にいう子供たちがいたものです。
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 平和運動を提唱する先生たちが、寄ってたかって校長に文句を言うのはいじめではないのでしょうか。
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 私は多くの書籍を持っています。人間は、自分から死のうと思わない限り、そうそう簡単には死なないと書いています。同感です。ですから、空手道教室に来る子供たちにも、大きな目標を掲げて、ゆっくりと、人に分らないように、死にもの狂いで努力精進しなさいと檄を飛ばしています。
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 その昔私をいじめていた連中は殆ど死に絶えました。これからは荘内の先生方の訓示のとおり生き抜きたいものだと思っています。
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 一躍強姦致傷で勇名になられた青年の、母親様のことを週刊誌が「溺愛」が原因というようなことを書いているらしいです。通常、体罰といわれる事象は、体罰ではなく、人の道の生き方を教えているのです。

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『臥牛菅実秀』(第337回)
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 実秀はこの座敷で西郷になにを問い、なにを語ったか、それは一切不明であるが、ただ一つ、実秀が鹿児島から帰った後に、在京中の栗田元輔(通称亥三郎、のちに忠宝近習)らに宛てた一通の書翰がある。それには、
    先生(西郷)の御教示を得て一同も英雄豪傑に相成り候気込み----。
と報じたあとに
  不思議なることこれあり、左に認め上げ候。
として、つぎのようなことが書きつづられている。
 私(実秀)が由良(荘内海岸)に釣にいき、大漁の来るのを今やおそしと待ちかまえていると、長竿を持った白髪の老人がやってきて、私に聞いた。
「お前は釣を知っているのか。」
「もちろん知っている。」
と答えると、重ねて老人は聞いた。

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『農士道』(第612回)
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 其の二つを根基として盛に分裂を生じたのである。先づ小学校の方から分裂したものは補習学校あり、青年団あり、女子青年団あり、青年訓練書あり----。次に役場より分裂せるものに農會あり、産業組合あり、各種の産業団体あり、更に在郷軍人分會あり、消防組あり----。實に数多い。官民各種の政治的諸団体あり、教育教化に関する諸団体あり、経済団体あり、産業団体あり、これらを通じて見れば今日の農村に幾十の団体が存することであろうか。
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