味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

小学五年女児の短歌で蒙を啓いた公務員。

2013-06-16 17:09:51 | ブログ

タイトル---小学五年女児の短歌で蒙を啓いた公務員。第1634号 25.06.16(日)

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 士は以て弘毅ならざるべからず。『論語』(泰伯)

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 士たる者は、度量はあくまでも広くなければならない。意志はどこまでも強固でなければならない。

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 聞きなれた言葉でありますが、これを実践するとなるとなかなか容易に行われ難いものです。中学生の頃から憧れていた文武両道の指導者、いわゆる空手道場を建設し、多くの青少年に空手道と『南洲翁遺訓』等々を教えて半世紀が過ぎました。

 昨日の稽古者は述べ34名でした。午前中は暁の学問館に始まり、そして空手道指導、夕刻は幼稚園年中組から大人まで大賑わいでした。一同に30名の子どもたちが、入って稽古をするさまはそれそそれは壮観であります。

 特に『南洲翁遺訓』の一斉拝誦は、黄泉路にいる小野寺先生に聞こえよと声高らかに発表しました。年中、年少の幼稚園児の自信たっぷり発表する姿は、見る者をして、聞く者をして圧倒せずにはいません。

 腰のふわふわした今時の政治家に聞かせてやりたい位です。総指揮を執る私は、『論語』の言葉にある「絶対に挫けない強固な精神」で、命がけで取り組んでいます。如何なることがあっても休むことはしないのです。それは門下生らとの人間と人間の社会契約のもと、指導を展開しているからです。

 そういう強固な意志と意地があって、初めて宗家と宗師範が務まるのです。

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 昨晩3か月ぶりに公務員の成年が稽古にきました。道衣を持ってきてなかったので私の空手衣を着用させました。公務員新入生の成年が、終盤に窮状を告白しました。

 今まで、失礼ながらぬるま湯に浸かった職場だと聞き及んでいましたが、大分世の強風を受けて仕事をしなければならないとのことでした。「大変いいことだ」仕事は命がけでするものだと私は激励しました。

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 その時成年が、私は小学五年生の女の子の短歌に教えられましたと告白しました。それは、海江田麗嫻嬢の次の短歌であります。

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人間は小労多益をもとめるが、心がけるは多労小益

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 という短歌であります。

 この短歌は寺田一清編『森信三のことば』、人生は妙味津々を読んで一人で作成した短歌でございます。過ぐる1月27日、かごしま県民交流センターで開催された「森信三に学ぶセミナー」の際『修身教授録・短歌集』にて広く、発表した次第でした。

 この児童の短歌に公務員の成年社員が鞭打たれ、現在も頑張っているということを聞き、指導者としてこれに過ぐる喜びはないと感激した次第でした。

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 昨日は4歳の年長・福留いおりくんに黄色帯を贈呈しました。歴史に名高い宮本武蔵とご縁のある名前です。幼児ながら、その名に恥じない堂々たる人生を闊歩すると私は信じているのです。それは、幼児であるが、はしゃいだところがないのです。小さな声で寡黙的にハイ、という姿に30年先を私は読み取っています。

 それは空手道稽古時の『南洲翁遺訓』とか漢籍の言葉等々を学修しているからです。空手道場は世に数多ありますが、私が主宰するようなカリキュラムで修行を展開しているところはないのです。空手道指導者自身が学問をしないからであります。

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政府軍参謀大山雪の来る

            前に荘内上陸建言 4499 『臥牛 菅実秀』

政府軍降服をせり米沢藩 

            使臣を送り(荘内)帰順勧告 4500 前掲書 

荘内藩多くは降服傾くも 

            実秀強く抗戦主張 4501 『臥牛 菅実秀』

主戦論唱えた人々脱落し 

            実秀抗戦先頭に立つ 4502 前掲書 

東北の各藩多く瓦解する

            中で実秀意中は何ぞ 4503 『臥牛 菅実秀』 

頑強に抗戦主張その理由 

            それは戦争責任問題 4504 前掲書

歳若き藩主の将来如何なる 

            擁護出来るか実秀懊悩 4505 『臥牛 菅実秀』 

公務員仕事厳しく賃低い 

            蒙を啓けと女児の短歌が 4506 「味園語録」

女児は言う小労多益を求めずに  

            多労小益これで行くべし 4507 「味園語録」

敬天が男度胸で型をする 

            その闘魂は子らの範たり 4508 「味園語録」

幼児とて教え鍛えて行くならば 

            今時教諭眼を見張る筈 4509 「味園語録」

黄色帯締めた伊織の心意気 

            頭かち割り見てみたきもの 4510 「味園語録」

政治家がバラマキ甘えさせる風 

            精神は無きぞ票だけが因  4511 「味園語録」 

強固なる精神何で構築す 

            清貧に耐え意地目覚むとき 4512 「味園語録」 

幼児らの晩年期待するならば 

            バラマキ政治即刻やめろ 4513 「味園語録」

生き抜くは人間の魂あればなり 

            逞し漕げよ世の荒波を 4514 「味園語録」

老いてなお青年たちに負くものか 

            子ども時代の貧困が基礎 4515 「味園語録」

倒るまで働き学べ老いしとき 

            我が人生に白波玉缸(ギョッコウ) 4516 「味園語録」  

喰うものも飲むもの何もないときの 

            一椀の汁これ絶妙の味 4517 「味園語録」

一日に漢字十文字書くならば 

            十年三万五千字なるなり 4518 「味園語録」

強力な信念渙発して仕事 

            学べば天も味方するなり 4519 「味園語録」 

気を抜くな甘ゆな天が観ているぞ 

            身体休むは箱入りて後 4520 「味園語録」

可愛いくば子にも孫にも厳しくせ 

           やがて合掌恩に感謝す 4521 「味園語録」

気の張りは努力にもまして好ましき 

           ことなり命長らえるなり 4522 『努力論』

言の葉と精神天がみつめおり 

           病事故などそれの制裁 4523 『努力論』