河童の茶屋

雑音に惑わされず
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第1668弾・民の釜戸

2011年03月28日 08時11分47秒 | Weblog
本日の天気予報・気温は4~12度。天候は晴れ。

『日本書紀』に『民の釜戸』の話がある。

第16代仁徳天皇が難波の高津宮から外を見ると
釜戸を炊く煙が見えない。
『民は食事を作ることもできないのか』と嘆いた天皇は
3年間、課役を免除すると共に
自らも贅沢を絶ち、宮殿も荒れるに任せた。

3年後、再び高殿に立つと、今度は多くの煙が見え
『これで私も豊かになった』と満足される。
『宮殿は荒れ放題です』と不満げな皇后に
『民が豊かになるのが、私が豊かになることだ』と
答えられた。

この『民の釜戸』の精神が歴代の天皇に脈々と引き継がれている。

今の天皇、皇后陛下が
大地震の後に『自主停電』されているという記事を見て
心が安らいだ。