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南座 顔見世興行4 舞台 後半(祇園散策6)
写真は、2階席から見た舞台
13:15から第3幕の寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)でした。
簡単なあらすじ
将軍源頼朝の信任が厚い工藤祐経が宴をしている。
そこに朝比奈三郎の計らいで、曽我十郎と五郎の兄弟が祐経に対面します。
実はこの2人にとって工藤祐経は親の敵。
兄の十郎はなんとか平静を保つも、弟の五郎は血気にはやり襲いかかろうとしますが兄が押しとどめます。
工藤祐経は今は頼朝も参加する狩り(重要な公務)を主催する準備があるからそれが終わってからにしろと、その狩場への通行手形を自ら兄弟に渡し、筋目が通ったところで終了です。
当時の武士の価値観が出ています。
舞台は6代目中村勘九郎さん(曽我五郎)の登場です。
弟の七之助さん(立ち会っている遊女)もおられました。
今回の興行中にお父さんの18代目勘三郎さんが亡くなられたのもあり、みなさん感情移入して応援一色の様相でした。
さらに叔父の中村橋之助さん(朝比奈三郎)、片岡仁左衛門(工藤祐経)さんの居並ぶフィナーレは、圧巻の一言です。
14:05に終了。
15分間の幕間。
トイレに行ったら終わりぐらい。
特に女性は長蛇の列です。
女性は絶対数が多い上に、着物の方も多いからでしょう。
14:20から第4幕の廓文章(くるわぶんしょう)でした。
最後は和事で、坂田藤十郎さん演ずる藤屋伊左衛門が主人公です。
簡単なあらすじ
伊左衛門は花街で放蕩した挙句に家を勘当され、なじみの遊女夕霧に会いにいく。
みすぼらしい姿をしていたものの、廓の主人はかつての大旦那を中に通します。
そこで他の客をもてなす夕霧を見て嫉妬し、スネたりゴネたりしているうちに、実家からの勘当が解けて遊女を身受けしてハッピーエンドという、「なんじゃそりゃ!」と思ってしまう呆れた男の話。
しかし舞台は坂田藤十郎さん(伊左衛門)と中村扇雀さん(夕霧)親子が演じた伊左衛門と夕霧の男女の機微がしっとりしていて、これはこれでよかったです。
15:20に終演しました。
既に外には夜の部待ちの方がいらっしゃいました。
開演から終演までが5時間もあり途中の休憩も短いので、観る方も気合が必要です。
顔見世興行は、
「役者も役者」
「客も客」
です(笑)。
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コメント ( 14 ) | Trackback ( )
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来年の顔見世では、猿之助がおねだりし、頼まれた本人(福山雅治)がデザインし贈った祝幕をご覧いただけることでしょう。(著名な)個人から贈られる事ってそうはないです(江戸時代はともかく、平成の世では初めてのことではないかと)。ポスター写真なども福山雅治が撮ったりしたので、当時はかなり話題になりました。なかなか斬新ですよ。
amaさま、3階席と比べるとどうでしょうか?丁度、この付近からプロの方が舞台写真を撮影されていました。距離はあるけど望遠レンズを使えば、なかなか良いアングルを狙える所なのでしょうかね。amaさまの写真を見てそう思いました。と言う事は、あえて自分の観覧位置からではなく、この場所に気づいたamaさまのセンスは、プロカメラマン並?(笑)
3階席でも前の方でしたが、これよりはもっと遠い感じでした。
また正面から見たので、花道が見えないのがツライところでした。
>あえて自分の観覧位置からではなく、この場所に気づいたamaさまのセンスは、プロカメラマン並
僕も南座に10:00に入って、始まる前と昼休みをフルに活用していろいろなアングルから撮りました。
まあ写真は誰が見ても、このアングルが1番ですよ(笑)。
1階からでは全体の広さが伝わりにくいですし、3階からでは対象が遠すぎです。
今回の曽我兄弟は、敵討ちまでいかなかったのですが、勿論、敵討ちの場面のものもありますよね。それなのに敢えて、この部分というのは、こちらの方が人々の心に訴える要素が多いからですか?歌舞伎の醍醐味を知らないので、アホな質問かもしれませんが、お願いします。
それと、最近、角川文庫で渡辺保?著の歌舞伎の演目解説みたいな本が出たようですが、入門書としてどうでしょうか?他にオススメの入門書があつたら教えてください。
今日、本屋で偶然目についてパラパラとみたんですが、おもしろそうでした。(歌舞伎好きには外道ですかね笑)
セコイ話で申し訳ありません(平伏)。
お二人の話題は、「歌舞伎手帖増補版(角川文庫 角川ソフィア文庫)」ですよね?実物は見ていないのですが、保先生が書かれているし、歌舞伎検定1級のリベンジ対策に買おうと思ってます。
京極堂さま
お返事を書いていたら、手が滑って?書いたモノが飛んでしまい、挫折しました。今日は仕事でも2時間掛けて更新したデータを上書きし忘れ、苦労が水の泡・・・。只でさえ一時的に精神的余裕を失いつつあるので、落ち着きましたら、お答えします。
團十郎丈も、残念ながら病状が悪化し肺炎になったとかで、初春は休演(仮名手本忠臣蔵・七段目<一力茶屋>の由良之助)で代役が高麗屋かよ・・・で、少々ショック受けてます。今夜は立ち直れないので、ご免なさい。。。
題して、、、
阿国かぶき発祥四百十年
『南座 春の特別舞台体験』~歌舞伎の舞台機構[花道][迫り][廻り舞台]を南座で体験~
というのを発見しました! 貴重かどうかは僕には判断できませんがw興奮する方は多いかもしれませんw
期間は3月16日~4月16日(木曜休館) 費用は1000円
時間は午前の部①10:30~ ②11:00~ ③11:30~
午後の部④13:00~ ⑤13:30~ ⑥14:00~
夕方の部⑦15:30~ ⑧16:00~ ⑨16:30~
*所要時間約20分 定員あり
予約制となっており、2月15日から電話・webで申し込めます(10時~18時)。
tel: 0570-000-489または06-6530-0333
web: http://www.shochiku.co.jp/
・ちなみに、同時開催として歌舞伎ミュージアム 南座2013も期間を同じくしているので、文化財、小道具体験、乗り物体験もあわせてどうぞ(別途500円)。
とりあえず、チラシを見る限りダイナミックな舞台なので興味がわきましたw
まず、「歌舞伎手帖増補版」を本屋で見つけ、中身を確かめた上で買いましたので、それから。入門書として買われるのならば、ビジュアル系(舞台写真などが入っているもの)になさった方がよいでしょう。私はあくまでも次回の歌舞伎検定対策の一環で買いましたが、コレは文字だけで写真がないですからね。
少々値が張りますが、小学館から出ている「歌舞伎のいき」はDVD BOOKなので、飽きないかも(これも歌舞伎検定の参考図書で、今年の検定直前に買ったためDVDはまだ視てませんが)。全4巻ですが、1巻ずつの購入も可能です(税込み3990円/冊)。(続きます)
で、参考図書を引っ張り出してきました(先程のDVD BOOK)。この演目は、江戸時代には初春狂言として上演するのが習わしだったとかで、正月を言祝ぐ“祝祭劇”になっています。流石に正月に殺しの場面はマズイんじゃないかと(苦笑)。敵の筈の工藤役者の化粧が、本来“善人である二枚目”の白塗りなのもそれ故でしょう(本来なら濃紺・黒系の隈が入るような悪人役ですから)。
曽我物は芸能の分野では大変な人気ジャンルで、歌舞伎では「寿曽我対面」と「助六」がツートップじゃないかと(個人的見解ですが)。あの助六君が実は曽我五郎なんですからねー(歌舞伎って、荒唐無稽ワールドですから)。今なら未成年者(五郎君は18歳じゃなかったかな)ですから、間違いなく警察に目を付けられますね(笑)。
http://www.kabuki-kentei.jp/text.html
それに、曽我物では、「外郎売」も忘れちゃいけませんね。早口の言い立てには毎度感心します。噛まずに言い切るのは大変ですが、それを真似して噛んじゃう役の役者さんはもっと大変だろうなぁ。。。
待っていました。先ずは入門書の件、ありがとうございます。DVDマガジン、映像と解説本が連動しているなら理解が深まり、良さそうですね。ただ普段から本代とその保管スペースに苦慮している私には辛いです(笑)。取り敢えず、今日のNHKの顔見世放映だけは予約録画しました。セコセコですが、TV放映を集めてみます(笑)。
曽我兄弟の件は質問が増えたので(笑)、また改めて書き込みます。チョット時間が開きますが、よろしくお願いします。