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2013 6/15の拝観報告1(松本酒造 万暁院)


写真は、万暁院の表門

さて東京出張帰りの(表向きは出張中(笑))、10:00に地下鉄烏丸線→近鉄と乗り継いで桃山御陵前駅で下車して向かったのが、松本酒造です。

伏見にある酒造メーカーです。
ここは普段は内部の見学は出来ませんが、10名以上で事前に予約しておくと可能です。
この情報は今春の第2回アマデウス会 総会で、super-meteorさまから頂きました。

普通はこの情報を知っていても「10名以上」という壁が立ちはだかりますが、その点アマデウス会は”無敵”です(笑)。
電話予約した際にも「どちらの団体様ですか?」と聞かれたので、「個人です」と答えました(笑)。

参加者は、あんとんさま、京極堂さま、かんじろうさま、ミッキーさま、WAN師匠、serimamaさま、super-meteorさま、京loveさま(初参加)とamadeusの計9名。
本来はhytさまを含めた10名でしたが、諸事情で最終的に9名になりました。
一応前々日に9名になった旨を電話で報告しましたが、快諾してくださいました。

場所は伏見の大手筋商店街をずーっと進んだ右手、GWに訪問した宝福寺の隣りです。
一般的には、酒蔵、赤レンガ蔵と菜の花の写真が有名です。

さてこの松本酒造。
普通の酒蔵だけなら我々もそこまで執着しなのですが、ここには迎賓館たる”万暁院(まんぎょういん)”という数寄屋建築と庭園があり、これも見学できるのです。

流れとしては、万暁院の見学→赤レンガ蔵の見学と試飲で1時間15分程度でした。
社長御自ら説明してくださいます。
今回は酒造りのoffシーズンだったので酒蔵見学はなかったですが、10月から3月ぐらいに来れば酒蔵も見学出来るそうです。
参観料は1000円です。
詳細は今後の本編でご紹介します。

感想は、想像以上にいい数寄屋建築でした。
普通は数寄屋建築の前庭なら池泉式庭園が多いように思うのですが、ここは回遊式の枯山水庭園。
しかしこの枯山水が飽きのこないお庭でした。
僕はこういう”シンプル過ぎず、ウルサからず”なお庭が非常に好きです。

その後、赤レンガの八角煙突や赤レンガ蔵で試飲。
”桃の滴”という日本酒が主力商品のようです。
下戸の僕でもスッと飲むことが出来ました。

10名以上というハードルは結構高いですが、機会があればぜひ行ってみてください。

アンケートを実施しています。
左サイドバーにあります。
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宝塔寺


写真は、本堂(左)と多宝塔(右)。ともに重文。

元々は平安時代、真言宗の大寺院であった極楽寺でした
後年衰退して鎌倉時代に日蓮宗に改宗、寺名も宝塔寺となりました。

アクセス
石峰寺を出て、最初の大きめの道(普通の1車線道路)を左折します(大きめの道はここしかないので大丈夫でしょう)。
ここをしばらく進んだ左手に「宝塔寺」の総門が現れます。

拝観
拝観は無料です。
四脚門の総門は重文です。
その総門をくぐると左右に塔頭が並ぶ緩やかな石段があり、正面に大きな仁王門があります。
正面に本堂(重文)、右手奥に多宝塔(重文)、左手には手前から鐘楼、庫裏、方丈が並び、方丈と本堂は長廊下でつながっています。
多宝塔の屋根は2層構造ですが、この下層は”行基葺”といわれる特殊な葺き方です。
京都市内では最古の多宝塔だそうです。

本堂に向かって左手奥の長廊下の下をくぐると、石段が続きます。
これをひたすら登った頂上に七面宮があります。

11/13 寺宝虫干し
この日の午前中に寺宝の虫干し(9:00頃~)と法要(10:00~)があります。
ただしどこにも告知がないので最初は「本当にあるのかな」という感じです。
庫裏から中に入ります。
方丈との間に中庭があり、ここには”伝 大石良雄(内蔵助)お手植えのサツキ”があります。
方丈に向かって左手から入ります。
横並びで3間あり、手前の”礼の間”は休憩所です。
中央の”室中の間”はもちろん仏間です。
奥の”檀那の間”に、十界曼荼羅などの掛け軸が多数展示されていました。
”檀那の間”の後方にあたる”衣鉢の間”は一段高い上段の間になっており、鬼子母神が中央にお祀りしてありました。
また雪村の水墨画などの画も展示されていました。

方丈前庭は中央奥に唐門、左手には小さな池があります。
左右に植え込みや岩が少し配されています。
方丈の奥には納骨堂があります。
方丈の右手から長廊下を渡ります。
途中の左手に御真骨堂があり、堂内の左右には鬼子母神や妙見菩薩などの仏像が多数お祀りされています。

そして廊下の先には本堂があります。
本堂の内陣には御本尊の釈迦如来像がお祀りされており、須弥壇の下方には極彩色の彫刻が施されています。
本堂右手奥には日蓮上人像、左手奥には日像上人像がお祀りされています。
また天井は二重折上格天井になっていました。

2014年 春の非公開文化財特別公開で、本堂内部、客殿庭園と多宝塔内部が公開されました。
須弥壇の前に十界曼荼羅があり、多宝塔内部には新しい釈迦と多宝の両尊像がありました。

七面宮拝殿
2018年頃から、毎月19日の14:00~「罪障清めと法話のつどい」が七面宮拝殿で行われています。
拝殿内は手前から外陣、衝立を隔てて中陣、さらに階段の上の奥に内陣があります。
参拝者は外陣で待ちます。
13:55からお題目を唱え始め、14:00に和尚さん一行が外陣の中央を通って内陣へ。
その時点でお厨子が開けられますが、垂れ幕や距離が多くお厨子の中は全く見えません。
お参りを続け13:50頃、和尚さんにお経を軽く頭に乗せて頂くために参拝者全員が中陣に入りますが、それでもお厨子の中は見えないです。
法要は1時間程度。
その後さらに法話がありますが最後までいなかったので、何時頃終わったのかは不明です。

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