アルハンブラ宮殿の中で、アラヤネスの中庭の次に気に入ったのがライオンの中庭です。
イスラム教では偶像崇拝を禁じているため(このためバーミヤンの大仏も破壊されてしまった・・・(泣))、イスラム建築では幾何学文様、植物文様そしてカリグラフィー(アラビア文字)の3種類しかないのが普通なんですが、なぜかここにはライオンの像があるのです。と言っても、ぜんっぜんライオンっぽくないんですけどね・・・。ライオンと言うより、張子の虎と言うか、狛犬を猫っぽくしたと言うか、そういうちょっと間抜けな感じです。造った人はきっとライオンを見たことがなかったのでしょう。
このライオンの中庭の周囲は王の居住空間だったそうで、ま、要するにハーレムであります。中庭の周りにある部屋がこれまた相当凝ってます。
上の写真はアベンセラヘスの間と言われている部屋の天井です。鍾乳洞のようなデザインです。しかし、こんな高い天井にどうやってこれだけの装飾をしたのかと感心しますね。アラブ系の民族というのは本来遊牧民だったためか、ほとんど家具を所有しなかったそうです。普段も絨毯の上のクッションに寝そべって生活することが多かったため、自然と天井への装飾が発展したんだそうです。
この部屋の名前の由来ですが、王に仕えていた騎士団の一族の名前だったそうで、その一族がこの部屋で処刑されたんだそうです。理由は王妃に手を出したとか、敵の罠にまんまとはまった罰とか、騎士団同士の権力争いに負けたとかいろいろ言われていますが、いずれにしても恐ろしい話です。
上の2枚の写真は二姉妹の間です。こちらも鍾乳洞のデザインです。
名前の由来は、王が愛した二姉妹の部屋だからです。ハーレムに姉妹で囲ってしまうとは・・・。なんでもありですな。
これはさっきひろきちがライオンの中庭を写していた場所ですね。円柱に支えられた上の部分の装飾がすごい細かいですよね。円柱もぴかぴかですし。
このあたりは一時期かなり荒廃して、盗賊などの住みかになっていたこともあるらしいんですが、よくこれだけの保存状態を維持できたなと驚きです。それでもところどころ破壊されていたり、傷んできたりしているためあちこちで補修工事をやってました。イスラムの王を追い出し、ここアルハンブラ宮殿を手にしたイザベラ女王も大変気に入って、破壊せずに保存せよと命じたそうです。大切に保護して欲しいと思います。
トラックバックありがとうございます
私もアルハンブラ宮殿、春休みに行ってきたばかりで、ここの写真を見せていただいて、本当に懐かしいかぎりです
旅行私も大好きなのでまたちょくちょく見させてください
またゆっくり見に来ます
私のブログも最近旅ネタがかけませんが、また遊びにいらしてくださいね
春休みですかあ、もうかれこれ10年ほどとってませんね~。
社会人にも春休みをください!
あ、休みだけくれても困るので給料アップもお願いしとかないとね。
あとではるかさんのブログにも遊びに行きます!
また遊びに来てくださいね。