奇跡への絆

図師ひろき

夢と拳

2009年03月04日 16時48分58秒 | Weblog

 公務の合間を縫って、児湯准看護学校の非常勤講師をさせていただいています。

 1年生は“精神保健”、2年生は“社会福祉のしくみ”を受け持たせてもらっています。

 3日の卒業式に招待されていましたが、定例議会中のため参加できず、夜に開催された謝恩会に顔を出してきました。

 私が駆けつけた時は、すでに宴たけなわで、その盛り上がりに圧倒されないように駆けつけ三杯といきたいところでしたが、車で行ったのと、議会中ということもあり、ウーロン茶でテンションを上げました。

 教室ではまじめに、熱心に、時にはコックリコックリしながら授業を聞いてくれていた生徒たちが、ステージではお客さんを楽しませようと、人が変わったように、歌い、踊り、思いっきり笑わせてくれました。

                     

 さらに、いつもはクールな講師の先生までも・・・

                

 生徒たちは、2年間午前中は仕事、午後から学校の生活を積み上げ、国家試験を経て、准看護師の資格を取得します。

 その後は医療機関等に就職する者、正看護師の資格を目指して進学する者と全国に活躍の場を求めていきます。

 宴の最後に、担任の先生たちが生徒を一人ずつステージにあげ、その生徒の思い出話を語ってくれました。 

                      

 「あなたは看護実習のとき、手作りのカレンダーを患者さんにプレゼントしましたね。その患者さんが亡くなったときに家族の方が、そのカレンダーを花束と一緒にその方の隣りに添えてくれていましたね。現場に出ても、いつまでも今の気持ちを忘れず、素敵な看護師になってください・・・」

 「あなたは一度は、休学をしましたが、よく帰ってきてくれましたね。挫折を乗り越えて、夢をあきらめなかったあなたは実習中に、強さと優しさを持った看護師として患者さんに慕われていましたよ。これからもそのまま頑張ってください・・・」

 涙、涙でステージがにじんでいきました。

 この看護師の卵たちが、現場で活き活きと活躍してもらうためにも、診療報酬の改定から労働条件の改善まで、現場を知る政治家として、語気を強めなければならないと、あらためて拳を固めました。

 
 

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