神戸新聞特集 加古川の味「かつめし」個性豊かに進化(3)
本物の肉とソースの相性楽しんで
希少部位ハラミのカツ
焼き肉店「京城苑」のかつめしは、変わり種というにふさわしい。
1頭から2キロしか取れない希少部位の牛ハラミを120グラム使用。
特別発注した甘めのパン粉を薄くまぶして1分間揚げ、外はサクっと、中はレアに仕上げた。
「一番悩んだのはソース」とオーナーシェフの玉岡守仁さん(42)。レシピが完成するまでに約2カ月かかったという。
牛すじと野菜、赤ワインを煮込み、煮汁をこす作業を3日間繰り返す。
最後に決め手のスダチを数滴。「胃もたれしない、さわやかなソース」とこだわりを話す。
カツは肉厚で柔らかく、食べ応えは120点満点。「本物の肉の味とソースとの相性を楽しんでほしい」とPRする。3240円(税込み)。かつめしはランチタイムのみ。
水曜定休。加古川市野口町二屋108の1。TEL079・426・0907
(津田和納)(no4518)