この広い世界を。

可愛い歳月。
思ったことの記録。

白い光。

2012-12-29 13:07:17 | ひとりごと。
2012年、みなさんはどんな年でしたか。


わたしは、と言えば今年はたくさん音楽を聴いた年でした。

それはもう史上最高に。


特にスピッツはつぎつぎに開けた扉がどれもこれもよかったので、
うっかりファンクラブに入っちゃいましたよ(笑)



じつはわたし、去年の9月から今年の7月まで無職でした。

アルバイトもセラピーのお仕事もお休みしていました。

月々の食費をきちんと入れるのを自分に課した条件にして、
しばらくぼんやりさせてもらっていました。


震災以降しばらくしてから、
電車に乗るのがしんどくなっていました。

叫びだしそうになるのを自分で必死におさえこみ、
途中で各駅停車に乗りかえられるので、それに乗りかえてバイトに通いました。


それはきっと、そんなふうにしていれば、
いつしか忘れてしまうようなことだったのかもしれない。


だけれどタイミングとはよく考えられたもので、
電車に乗る不安感を忘れることがないうちに、バイトしていたお店が8月末で退店することになったんです。


電車に乗る不安感をそのままに、わたしは職を失いました。


頭では「働かなくちゃ」とわかっている。
世間が無職の人に抱く感情も、頭では理解している。

でも心がぼんやりと力がはいらずそれについてこない。


あの震災の強烈な揺れで、わたし自身も激しく揺さぶられ、
とりあえずのもので埋め立て整地したわたしの心も液状化現象を起こし、
隠していたものがむきだしになってしまったのです。



そうだ、わたしはずっとずっといろんなことが怖かった。

わたしはもう大丈夫と、平気なふりをしていただけだ。

平気なふりをしてただけで、ちっとも平気じゃなかった。


そしてそんな自分では、相手に対して失礼ではないかとおもったのです。



無職の約一年間、いろんなことを考えました。

ぼんやり空をみながら、いろいろ考えました。

いろんなことに気づきました。

ほんとにいろんなことに気づきました。


記録しているだけでノート5冊分のセルフヒーリングをし、
そのなかに可能性をさぐりました。

膝を抱えこんで、パソコンの前で音楽を聴きながら、
やはりそのなかに可能性をさぐりました。


小沢健二はほんとによく聴きました。

一日中小沢健二の「ある光」の日もあったくらい(笑)



つぎつぎと音楽を聴いていてめぐり合ったのが、スピッツの「僕のギター」という歌。


八方塞がりの暗い部屋に、一筋の白い朝陽のような光が射すのが生々しいくらいはっきりと見えたんです。

寒い部屋に、熱を帯びた光が射すのが。



ずっと強くて立派な優しい人間でなければならないと、
もっともっと強い人間でなければならないとおもってきた。


でも、もしかしたらこの小さな祈りでよいのかもしれない、
わたしはこのままでよいのかもしれないと気づいて、ちょっぴり泣きました。



君にも見えるかな。

白い朝陽のような光が射すのが。


小さなことが、大きな光になってゆくのを。



崇高でなくていい、わたしはただ真摯でありたい。


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