
昨日8日午前11時頃、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が高知県沖で民間商船と衝突しました。浜爺はこの記者会見を午後4時頃のニュースで知りました。その時は加藤官房長官が一報のみで細かい事情は伝わりませんでした。
今朝の報道を見ますと、写真にある通り右の潜舵が折れ曲がっていますから、この部分が大型商船とぶつかったかこすったのだろうと思います。商船の側は被害が無いようですので不幸中の幸いでした。
さてこのクラスは「リチュームイオン電池+デーゼルエンジン方式」で静粛性に優れ長時間潜航が可能と評判です。昨年10月この型の後継潜水艦「たいげい」が進水式を行っています。就役して11年目、本来なら人も機械も油の乗り切った使い勝手の良い時期なんだろうと思います。
念のため資料をググるとソナー(調音装置)もちゃんとついています。(ネットより)

浮上作業に通常の注意が払われていたら、浮上時に(手漕ぎのボートやヨットなら兎も角)大型貨物船の様ですからエンジン音が聞き取れないなんて事はあり得ません。海自OBが「あり得ない事故だ」と言い切っています。素人が見てもそう思えます。
何かこの1年ほど尖閣周辺で中国の潜水艦を追い浮上させ国旗を掲げさせるほどの働きを称える記事を見て「何となくホッとする反面、このような事故があるとこれが実力か?」と冷っとする感じも起きました。
起きてしまったことは仕方ありませんから、何が原因で潜水艦が浮上の際に大型貨物船に衝突したのかしっかり調査して欲しいものです。お願いします。
これが本来の雄姿で.〈同型艦 ネットより)

写真:高知港沖合で調査が始まった民間商船と衝突した潜水艦「そうりゅう」。船体中央から横に延びる右舷側の「潜舵」(手前)が折れ曲がっている=9日午前8時10分(共同通信社ヘリから)
共同通信:
海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が高知県足摺岬沖で民間商船と衝突した事故で、そうりゅうは艦橋のゆがみや、船体中央から横に延びる「潜舵」のうち右舷側が折れ曲がるなどの損傷があったことが9日、海自への取材で分かった。潜舵は航行時の深さを調整する役割がある。そうりゅうはぶつかった衝撃で、外部との通信機器が機能しなくなり、事故発生を連絡できるまで3時間以上かかる結果になった。
第5管区海上保安本部(神戸)は9日、高知港で潜水艦の船体の調査を始め、詳しい原因究明に着手。海自も8日に事故調査委員会を設置しており、当時の詳しい状況の解明を進める。
(引用終わり)
当方でも、この記事が気になって採り上げました。
おそらくは、浮上時の手順漏れか、確認ミスかな?と思っています。どちらにしても、基本的なことなので、艦長の責任は重大です。
これが実力と思うと冷や汗が出ます。