王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

SFCG 418億円の債権隠し

2010-06-17 07:11:39 | 社会
資産隠し目的で設立か=破綻直前、実体なし―SFCG債権の譲渡先・警視庁(時事通信) - goo ニュース

旧商工ファンドと聞くと昔、耳にした事を思い出します。
SFCGなんて言われると何の事?と思ってしまう爺でした。

商工ローンの大手と言うか雄だと思いましたが09年2月には破綻していたのですね。
米国のサブプライムローンの破綻で米国系銀行から資金の補給が続かず経営が苦しくなったみたいです。
この頃でしたか月々返済も金利も支払っているのに「融資の返済を求める貸しはがし」商法が批判を浴びていました。

警視庁は16日このSFCGの元会長大島健伸(62)、長男嘉仁(33)ら4人を民事再生法(詐欺再生)違反、特別背任容疑などで逮捕しました。

破綻以前に2670億円に上る資産を大島容疑者の親族会社に譲渡したようですが、逮捕容疑は08年12月SFCGのローン債権を親族会社に無償譲渡した疑いとの事。
まあSFCG倒産により「借金だけ残されて会社をつぶしてしまった債権者」にして見れば泣くに泣けない心情でしょう。

4人は容疑を否定しているそうです。
立件されるでしょうか?
いろいろドロドロした事が出てきそうですね。


時事通信:
2009年2月に経営破綻(はたん)した商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド、東京都中央区)が民事再生手続き開始前、同社資産約418億円相当を隠匿したとして、警視庁捜査2課は16日、民事再生法(詐欺再生)違反、特別背任容疑などで、元会長大島健伸容疑者(62)、長男嘉仁容疑者(33)ら4人を逮捕した。
 破産管財人によると、SFCGは08年9月から09年2月にかけ、簿価で約2670億円相当の資産を大島容疑者の親族企業などに譲渡。捜査2課は既に同容疑者宅や関連会社など五十数カ所を家宅捜索しており、押収資料を分析し、資産移転の全容を解明する。
 同課によると、4人は容疑を否認しているという。
 逮捕容疑は08年12月下旬、大島容疑者の利益を図る目的で、SFCGが保有していた約418億円相当の不動産担保ローン債権について、同容疑者が実質支配する企業に無償譲渡し、債権者に不利益な処分をするとともに、SFCGに損害を与えた疑い。
 実際の譲渡日より前に債権を売買したように装い、虚偽の内容の債権譲渡登記をした疑いもある。
 同課によると、書類上は債権の対価が支払われたように偽装していた。
(2010/06/16-13:51)
第二報:
商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)の資産隠匿事件で、元会長大島健伸容疑者(62)らが同社保有の債権を譲渡した会社は、民事再生手続き開始約2カ月前に設立され、業務実体がなかったことが16日、関係者への取材で分かった。

 元SFCG幹部は「債権を集めるために設立された」と話しており、警視庁捜査2課は同容疑者が主導し、資産移転の受け皿として使った疑いがあるとみて調べている。

 同課によると、この会社は「白虎」(大阪府箕面市)で、大島容疑者が実質支配する親族企業。破産管財人によると、大島容疑者らは2008年9月以降、簿価で約2670億円相当の資産を複数の親族企業に譲渡したとされる。

 関係者らによると、白虎は同年12月、大島容疑者の義弟が経営する不動産会社「IOMA REAL ESTATE」(IRE、大阪府)の子会社として東京都台東区で設立され、その後に移転。登記簿には業務内容として「信用調査」や「債権管理」と書かれていたが、業務実体はなかったという。 (引用終わり)

写真:大島元会長
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする