王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

ガソリン値下げ スタート

2008-04-01 10:11:06 | 政治
ガソリン値下げスタート 暫定税率、月内にも再議決(朝日新聞) - goo ニュース

暫定税率が本当に失効してしまいました。
昨日のTVニュースでは全国のガソリン激戦地で1日からの値下げの準備をするスタンドの様子を写していました。
夜には福田首相が記者会見で「政治のツケを国民に陳謝した」と報道されます。
今朝は(多分25円/l)値下げで混雑するスタンドの様子をTVニュースが流していましたよ。
福田首相は国民に本気で詫びるなら、直ぐにでも取れる方法がありました。

揮発油税は石油精製会社の貯蔵タンクから出荷時点で掛かるので内陸にある油槽所のタンクには¥25/l高い在庫が残っています。そこで石油会社は4月1日からの価格を¥25/l下げないところも有るようですね。
それに加えスタンドにも3月末在庫が残りこれは元のままですからコストの点からはこの在庫が掃けるまで値下げは出来ません。
今日までの所、首相は値下げを末端のスタンド業者の競争に任せ利益の圧縮を放置しています。

もし油槽所の在庫とスタンドの在庫数量を把握して¥25.1/lの既に取り込んだ税の還付を決めたらその金額はいかほどでしょうか?

年間揮発油消費量: 1億キロリットル
一日の消費量  : 274千キロリットル
精製会社の在庫 : 3日分として半分が油槽所に有るとして1.5日分
スタンドの在庫 : 3日分とする 業界在庫6日分はそんなとこれでないか
そうすると国の還付総額:
     274千キロx4.5日x¥25100/kl=310億円
まあ素人の概算で誤差を見ても500億円も見込めば充分であろう。

34年も道路の為に納税した国民に払う国の敬意としてはほんのささやかな金額である。
一部ブログの賢人が「民主党が税還付の主張をしていた」と書いている。爺はその主張を見ていないが、賛成する。

政府とマスコミはとるべき手段に言及せず問題を流通の末端に放置した。

そして紙面は「暫定税率の復活」に焦点が移っている。
「税金」をどの様に使うのか?は政府と国民の間の「政治そのもの」である。
マスコミは「立ちすくむ政治」とか「捩れによる歪み」とか煽らないで「解散総選挙」による民意を問う主張をしなくてはジャーナリズムの本流にはなれない。
民主党がどれだけ「暫定税率復活」反対を国民に説得できるか?与党の反撃が暫定駄目なら消費税1%上げでは困る。
冷静に見守る必要がある。


朝日新聞:
ガソリン税などの道路特定財源の暫定税率が31日、期限切れを迎えた。政府・与党は暫定税率を維持するための租税特別措置法改正案を4月末にも衆院で再議決し、税率を復活させる方針だ。ガソリン値下げに伴う混乱を最小限にするため、給油所への支援策や地方の財源不足対策も検討する。

 首相は31日夜、記者会見し、暫定税率の失効について「地方財政や国民生活の混乱を防げなかったのは残念。政治のツケを国民に回す結果になったことについて、心よりおわび申し上げます」と陳謝。そのうえで「(歳入不足で)将来世代へツケを回す。この国と子どもたちの将来のために、暫定税率の維持をお願いしたい」と述べ、暫定税率復活に強い決意を示した。(引用終わり)
コメント (8)
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