王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

竹島沖海戦 回避

2006-04-23 07:18:35 | 政治
「竹島」日韓合意 次官会談 韓国名、提案せず 今回の海洋調査中止 (産経新聞) - goo ニュース

産経の報道によると22日夜 「竹島の海洋調査」につき日韓は中止で合意した
(1)韓国が六月の国際会議で竹島周辺の海底地形の韓国名表記提案を行わない(2)日本は今回予定していた海洋調査を中止する(3)両国は日韓の排他的経済水域(EEZ)境界画定協議を五月中にも再開する
二日間にわたった協議でぎりぎりの妥協が図られ、両国は危惧(きぐ)された海上での物理的な衝突の危機を回避した

その後のマスコミのコメントを見聞きすると(1)と(2)は日韓とも自国民向けに聞こえの良い発言をしている様で俗に言う「玉虫色」の妥結なのであろう
つまり一二の三で今回は双方取りやめただけで後が見えない 次の国際会議を契機に又起きる可能性が残った訳だ
 
(3)のEEZの話し合いも「竹島」の領有権が軸であるから容易に進まぬであろう それでも話し合いの場がありそれなりの妥協が図られれば前進である
《例えばこの海域を巡っては、事実上の「共同管理」とした日韓漁業協定が1999年に発効している だが、7年余りたった今も、具体的な操業条件が確定せず、日本漁船は締め出された状態にある こうしたことが、「竹島の日」を条例で定める島根県の動きにもつながった--読売社説1より引用》
小泉政権とノムヒョン政権の間では無理そうであるから双方がテーブルに着くのは韓国の大統領選挙以降であろう 是非両国で知恵を出して欲しい

ともかく韓国は20隻の警備艇の内17隻を引き上げを命じた 日本も2隻の測量船の東京への帰港を命じた まさにつかの間の平穏が戻った

爺は前の記事で日本の冒険主義を懸念した もう一度繰り返したい もし妥協がならず「測量が行われ測量船が拿捕されその間に日本側に死傷者が出た場合」日本政府は「それを材料に国際法違反と竹島問題をもう一歩進める覚悟があったか」或いは「拿捕や死傷者を出さぬ抑止の一手を用意してたのか」もっと慎重に考えれば「両国のいざこざに紛れ韓国の警備艇に魚雷発射する様な某国潜水艦の動きは無かったか」程度は考えていたのであろうか 心配である 

将棋でも最初は「歩」の衝突であるがそれは「角みち」や「車みち」を開ける為の犠牲でその後に読み筋が有るのが常識であろう 韓国妥協 うわーラッキー チャチャチャ なんかであったら肌寒い限りである やがて漏れてくるであろうこの時期の官邸の対応を検証したい

ついでながら「北方領土」の話を「竹島」に絡め書く方が居る これは少し問題の有り方が違うので簡単に書しておく 1950年代にソ連も日本海側に進出する機運が生じ日本でも国交回復に動いた 北方4島は日本固有の領土であるという米国繰り返す米国の立場を読み違え モスクワで「鮭鱒漁業出漁許可」交渉中 「北方領土はソ連の物」との主張を完全に理解できると言質を与えた農林大臣 河野一郎 その上国交回復時には特に「歯舞・色丹」2島の返還との提案を受け入れてしまった河野一郎 本来ならばその年の出漁を見送り帰って来ればよかった 米国の了解無しに日本が国境線を引きなおすことが出来ないと言う冷厳な事実を無視しソ連に出かけた時の首相「鳩山一郎」2島返還では友好条約を締結(国境の確定を含む)出来ない為 日ソ共同宣言(1955年10月)になり2島は勿論4島は帰らなかった 日本は河野一郎発言を「取り消し」しないと交渉にならない 約束の継続性を否定して その結果 共同宣言が破棄されミサイルの雨が降り注ぐ事なってもそれを言うか 或いは南千島の総合安保体制の見直し機運が生じるまでは根気良く一括返還を訴え続けるか そういう問題なのである 時間のある方は北方領土を見て
コメント (2)
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