にほ、おいで

今日は晩ごはんにどじょういんげんを買ってきました。

もちろん、旬でおいしいということもありますが、今日は特別。

実家のわんこ、にほが旅立ってからちょうど１年です。
にほはなぜだかどじょういんげんが大好きでした。

茹でたどじょういんげんを
きゅっきゅっと鳴らしながら
手で器用に押さえてかじってました。

食卓にあると、『もらえるおかず』ということを知っていたので
自分も食べる準備をしてやってくるのでした。

プードルは耳が垂れているので、頭を下げると耳がご飯についてしまいます。そこでにほは、長い髪の女性がヘアバンドをするように、ハンカチを輪状に結んだ"耳バンド"を首にとおし、耳をあげて食事をしていました。

つまり『食べる準備』とは、いつもの耳バンドハンカチを持参で食卓に行儀よくすわる、ということでした。

『これをつけたら食べられる』と思ってたんですよね、彼女は。
まったく、頭のいい子です。



私は怖い話が大っ嫌いだし、幽霊もこわい。



でも、よくよく考えたら、霊を怖がるのって全く知らない人だからですよね。肉体のある、生きている人間だって、知らない人が家にいたら怖いです。でも、おじいちゃんやおばあちゃんだったら遊びにきてくれたのかな、とうれしく迎えられると思うんです。

だから今日は、にほが来てくれたらいいな、と思ってどじょういんげんを買ってきました。しっぽを振ってじーっとこっちを見ながら『食べる準備』ができたら、お豆あげるよ。