歴史好き歯医者のひとり言~ 今週土曜日、Cwave のゲスト、丸尾直史先生(国際親善音楽交流協会理事長)のご専門、クラシック音楽に絡めての強引なひとり言に、お付き合いくださいませ。 クラシック音楽といえば、音楽の都ウイーンを思い起こさずにはいられません。オーストリア、ロマンティックな国というイメージですが、この国の歴史はヨーロッパにおける戦争の中心の歴史でもあります。 そして、僕の中では、白人の中の白人、白人の牙城というイメージが払しょくできません。「アーリア系のゲルマン民族が人類の最高位である」と言ってはばからなかったヒットラーが生まれた国でもあります。(ヒットラーはドイツ人ではありません。オーストリア人です。といいましても、ドイツ人とオーストリア人の差は、埼玉県人と千葉県人の差でしかありません)神聖ローマ帝国の皇帝に、ハプスブルク家のルドルフが選出されてから、オーストリアは歴史の表舞台に踊り出るのですが、以後、第一次世界大戦で負けるまで、ヨーロッパの歴史はハプスブルク家の歴史と言っても過言ではないと思います。その後、ヒットラーの登場により、ドイツとオーストリアは合併するのですが、第二次世界大戦で負けて、再び分割され現在に至ります。第二次世界大戦の敗戦直後、オーストリアは、連合軍(アメリカ、イギリスなど)に分割占領統治されるのですが、その時代を色濃くえがいた映画に「第三の男」という名作があります。ウイーンの大観覧車の中で、主人公が発するセリフ「 イタリア・ボルジア家の血の歴史は、ルネッサンスを生み出した。スイス500年の平和がもたらしたものは何か?鳩時計だよ」は、あまりにも有名です。 脈絡なくだらだらと書き込んでしまいましたが、この続き、話たりないことは、今週土曜日、Cwave でお話いたします。話ながら暴走しないよう、自制するしだいです(苦笑) 最後にひとこと、戦争は絶対にしてはいけません。しかし、結果論として、太平洋戦争での、我が国の無謀ともいえる挑戦がなかったら、白人のみが人間で、有色人種は人間以下というヒエラルキーが永遠に続いているでしょう。白人帝国主義を打ち破り、曲がりなりにも、人類平等の世界を築くことに生命を賭された英霊に、感謝しなければなりません。同時に、犠牲になられたアジア諸国の方々にもです。
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