食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ホロコースト~

2018-07-28 11:15:37 | 日記

歴史好き歯医者のひとりごと~ 「屋根の上のバイオリン弾き」というミュージカルがあります。ソ連支配下のウクライナ、ある一家の日常を描いた物語ですが、ポグロムという、ユダヤ人差別主義が背景にあります。ユダヤ人差別主義といえば、ヒトラーが指導した反ユダヤ主義、それに基づく迫害を思い浮かべてしまいますが、実際、ヨーロッパの各地で、ユダヤ人に対する非人道的行為は行われておりました。しかしながら、あまり知られておりません。ユダヤ人蔑視の思想は、ある種、タブー視されており、表立って俎上にあがることがありませんでしたので。戦後のニュルンベルグ裁判(連合国がドイツを裁いた裁判)においてさえ、ユダヤ人殺害はほとんど取り上げられず、ユダヤ人もポーランド人、ソ連市民という区分の中に含められていたようです。一般に、ナチスドイツが行ったユダヤ人大量虐殺をホロコーストと呼んでおりますが、1980年代末に、アメリカのテレビ番組「ホロコースト」が国際的に大きな反響を与え、そこから人々に浸透した言葉みたいです。(But ホロコーストという言葉自体は、旧約聖書の神にささげる丸焼きにした獣、という意味で存在していました) ユダヤ人に対する非人道的な行為が知れ渡るようになって、時間としてはまだ新しいのです。 2年前、アウシュビッツ強制収容所の中に、狂気が徐々に凡庸になっていく自分がいました。 人間の恐ろしさでしょうか。 フェイスブックのタイムラインに2年前のポーランドの思い出がアップされておりましたので、書き込みました。