
まもなく2023年が終わろうとしている。
この1年もかなり印象に残ったことが多い1年であった。
その理由はたくさんあるのだが、あえて3つの出来事に絞ってみる。
一つは、大切な方とのお別れである。
それは母であり植物の師匠である。
母に関しては、昨年からそう長くはないだろうと医師から伝えられていたし、覚悟はあった。にもかかわらず、実際お別れとなると寂しかった。
これで、私は両親を送ったことになるが、自分の年齢を考えるとなるとしょうがないとはいえ、今まで何十年もの間一緒に暮らしていた人間がいなくなるとはこうまで寂しくなるのかと一種の悟りの境地めいたものも生じてきた。
師匠に関しては、もう少し勉強させてもらいたかったし、これからわからないことがあればどなたに聞けばよいのか戸惑いもあるし、それが自分自身師匠までのレベルに達していないことを考えるにつけ、もう少しお供したかったと悲しさがこみ上げてくる。
二つ目の大きな出来事は、秋田県環境大賞という知事賞をいただいたことである。
応募数がそれほど多くはないとはいえ、秋田県で唯一の環境に関連したしかも個人としていただいた賞である。
これまでの活動の一つの節目としては、最高の形で迎えることができた。
また、この大きな賞をいただいたことは、自分のこれまでの活動に自信を持てることとなった。
それこそ一つの励みとして一層精進していきたいものだ。
三つめの大きな出来事は、里山講座を連続して5回やれたことだ。
5回のうち、1回はフィールドワークであるが、他4回は内容を変えて講座を行った。
地元の横手市増田地区交流センターに主催していただき、内容はすべて自分自身で考えた。もちろん、ボランティアで行い、より多くの地域住民にお伝えしたいとがんばったつもりだ。
トータルで延べ70名の方が参加してくれたようだが、ただ、願わくばもっと地元住民に参加していただき、意見交換を行いたかった。
これは、明らかに私の力量不足にあることは間違いないのだが、それに関しては不完全燃焼であり、今後の私の課題としてあげておきたい。
同時に里地里山の活用は、私の二本柱「もっと子どもに自然体験を」と「もっと里地里山の活用を」の一つである。
どちらかというと私は、一人でもぐいぐい進めていく傾向があるので、もっと一緒にやってくれる仲間に呼び掛けて賛同できる方といろいろな考えの違いを乗り越えて輪を広げていきたいと考えている。
里山の魅力はいうまでもないが、ツキノワグマやイノシシなど思わぬ野生動物との遭遇やナラ枯れ松枯れなど課題は山積している。
まして、里山の問題は、私たちの生活とも密接な関係にある。
そのためにも今、里山の大切さを活動を通して広げていきたい。
私ももう決して若くはない。
願わくばもっと若い方とつながって若い方も気概をもっていけるよう応援していきたいものである。
幸い、少なからず子どもたちの中には、そのようなお子さんもいるので、様々な考えを交流しながら進めていきたいと考えている。
来年は、メディアでの全国舞台や新たな活動なども予定されている。
これまでにもそうしてきたように決しておごることなく研鑽を積みながら自分自身を磨いていきたいものである。
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