4月19日、今日の萩尾溜池。
水位はおよそ1.5mの減水。
水温は朝一の駐車場前で20.4℃。
この日は天候は良く風もそれ程吹かなかったが
昼前までは20.9℃程で安定していた。
昼頃にはシャロー部での最高は22.9℃。
KNBマスターズ第1戦となる萩尾溜池戦。
今回は5週間前の3月21日よりプラを開始。
水温がぐんぐん上昇する中、魚を追い続けてきた。
今までは「どこで釣れた」「何で釣れた」止まりで
一昨年のマスターズ緑川戦優勝時もたまたまハマっただけ。
その状況を一歩抜けるべく今回はパターンを追い続けた。
来年の自分の為にも、プラの時点から時系列で再考察する。
(少々長くなったので携帯の方はご注意ください)
時期は一般的にスポーニング。
プラを始めた3月21日は14.4~16.7℃とまだ早い段階だったため
コンタクトポイントに留まっていると考えた。
実際数(4本)・ウェイト(1,246g)共に出なかったが、とりあえず掴めたのは
・スポーニングエリアと考えられるシャローに隣接、または通り道と
考えられる3m前後のボトム(チャンネルではなくフラット)
・ジグヘッド(ガルプ3インチクローラー)ストレート刺しの超スローアクション。
1/32ozでボトムを感じながらのスイミング(要するに相当スロー)
という事だった。
続く3月28日はケンティ艇に同船。
冬のような寒さだったこの日は水温が13.8~14.8℃とまったく上がらず。
バックシートという事で巻物中心でやってみたところ南ワンド岬で
クランクにバイト、ベイトロッドを強烈にしならせたがすぐにフックオフ。
しかし直後にジャンプした魚体は2kg近いウェイトを思わせる魚体であった。
その後は終了近くに堰堤~北ワンド岩盤の2~3.5mで立て続けに
キーパーを4本キャッチし、3本のウェイトは1,513g。
ダウンショット中心で、自分の想定したポイントでのキャッチには
満足できたが、やはり2kgというウェイトは遠いものがあった。
しかしスーパービッグは確実に居て、シャローに差し始めたと考えた。
翌週4月8日は気温も水温も上昇。
13.5~17.4℃で、南ワンドのシャローで624gをキャッチするが
そこに囚われずコンタクトポイントを意識し、そこからどう動いているかを
考えながら展開。
キーパー6本で1,642gとこれまでのプラでは最高ウェイト。
結果的に前回よりやや浅めの2~2.5mで、北ワンド奥のチャンネルで
ヒットするなど、更にシャローに向かって動いていると考えられたが
それと同時に水深、場所がバラけてきた事から絞りにくくなってきていた。
続く4月11日は16.2~19.0℃と水温は更に上昇。
久しぶりの1人乗りでの釣行なので、積極的に動いて全域をまわったが
それが裏目に出る。
朝からクランク、バズと巻物でバスをキャッチし、前回のスローリグで
反応が得られないとみて、リトルスパイダーのジグヘッドリグをボトムから
サーフェイスでのスイミングに切り替えると面白いように釣れた。
しかしながら17本もキャッチしながらキーパーは4本。
最大は368gで3本でも1,019gとここまでで最低のウェイト。
釣り自体も以前の「釣れたポイント巡り」になってしまっていた。
最終プラとなる4月16日には水温は19.1~20.9℃にまで上昇。
前回の反省点、「動き過ぎ」「動かし過ぎ」を意識して
シャローの一段下を狙うイメージで丁寧にまわって行く。
そこで見つけたのが
・南ワンド岬対岸のインレット付近の1m前後のシャローエリア
・エコギア、パワーワームストレート(ナチュラルゴールド)
・ダウンショットを放置し、ギルや小バスのアタックがあっても合わせず
アタリが収まるのを待つと、キーパーサイズが喰っている。
タイミングや強い風、それによる濁りなど他にも要件はあったのだろうが
面白いようにバイトが集中。
23本キャッチでキーパーは501gを筆頭に10本キャッチ。
リミットのウェイトは1,428gにまで戻す事が出来た。
また同様に可能性を考えていた駐車場前でも345gのキーパーをキャッチ。
水深は0.5~2mで思っていたよりも一段上にいた感じだ。
この5週間に渡るプラの結果から考えたキーは
・南ワンド岬対岸のインレット周辺
・ダウンショットの放置
・風次第で駐車場前のフラット
・キーパーの揃い方次第でクランク等でキッカー狙い
これらを基に当日を闘う事にした。
この日キャッチできたバスはたったの5本。
ノンキーが2本とキーパー3本。
しかし、奇跡が起きた。
今回のキーポイントを挙げてみる事にする。
1.フライト順
フライトは4番、最近では滅多に無い良いフライト順。
よしもに先行されたものの、ほぼ自分の入りたいエリアに入れた。
2.早い段階でのキッカーフィッシュ。
よくは覚えてないが、開始から20分程だろうか。
放置し、ギルが右に左にと走らせていたラインが止まる。
静かにラインを張っていくと、僅かな手応えと微かに動いている。
合わせると間違いなくバスの引き。
ちょっと良いサイズだな、と思いながら棒立ちで巻いてるとジャンプ。
・・・・一瞬心臓が止まりました(笑)
大慌てでドラグを調整し本気で対応、ボート上は騒然。
こいつをバラしたら一生後悔する、そんな奴が掛かっているのだ。
かなりドタバタなやり取りだったが、無事にキャッチする事に成功。
興奮して、雄叫びを上げたのは近くに居た人はご存知の通り。
更に続けざまに38.0cm/670gをキャッチし予測ウェイトは1500gに。
あと1本キャッチすれば優勝はほぼ違いない。
この考えが浮かんだのが油断というものだろうか。
3.キッカーフィッシュの未計測。
1本目がデカいとは思っていたが、とにかく生かさないといけないという
焦りで長さもウェイトも計らずにすぐさまライブウェルにぶち込んだため
正確なウェイトは不明のままだった。
しかしデカイとはいえ42~3cmならいいとこ1kg、あまり太くなかったので
ウェイインでライブウェルから出すまでは900gくらいで考えていた。
それだと1500g弱となり、優勝するには何が何でもあと1本は必要。
7時30分頃には2本揃っていたので多少安心していたのだが・・・
ここからが地獄のノーバイト。
8日の釣行時よりもクリアになった水質が影響しているのか
ギルのバイトも少なく、しかも中々持って走ってくれない。
そして追い討ちを掛けるように、目の前でおとんが連発でリミットメイク。
南には船団が出来、聞こえる話では結構釣れているような話ばかり。
しかも待てども待てども風が吹かない。
風さえ当たれば、絶対にバスが口を使うはずなのに。
精神的に相当追いこまれた状態が続く。
残り30分で決断、南ワンドを離れ本湖南岸を打ちながら駐車場前へ。
残り時間はすでに15分程。
諦めない気持ちと折れた心は極限状態。
そして残り10分。
ラインが着底せずに走っている。
不安と疑心暗鬼のまま、ラインを張りフッキング。
手応えあり。
ボートよりはるか先でジャンプしたため、相当に慎重に寄せる。
このバスは絶対にバラせない。
しかし緊張なのかプレッシャーなのか、うまく寄せれない。
かなり苦労したが、やっとランディングネットに納める。
残り時間10分。
精神崩壊。
そしてウェイイン。
一番小さい奴と思っていた最後のバスは意外と大きい。
2番目にキャッチしたバスはこれも思ってたより大きい。
そして最後の1本。
改めて見て、掴んで、そのサイズを実感した。
1.47.0cm/1,370g
2.38.0cm/670g
3.35.0cm/510g TOTAL 2,550g
トータルウェイト2,550gは萩尾レコードを更新。
しかも47.0cmは今大会のビッグフィッシュ賞を獲得し
なおかつ今年のランカー賞候補に名乗りを上げる事が出来た。
悲願のクラシック権利早期獲得の夢、ついに達成。
今回はとにかく考えて考え抜いた大会だった。
そしてその練習した結果が優勝だった事はこれ以上嬉しい事はない。
一昨年のマグレ優勝とは段違いの内容で、自分でも納得できる内容だ。
そしてこの記事の長さも段違いだ(笑)
途中から収集付かなくなりました(爆)
まあ馬場利夫曰く、次は2年後なんで今日のところはご容赦ください。
参加された皆様、大変お疲れさまでしたm(__)m