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50代半ばのあんなこと、こんなこと

いきなりフジツボ

2012年10月20日 | PENTAX K-5
 青森の私のお気に入り店(鮨屋)、といっても今回でまだ2回目なんですけどね。
 この度の青森旅行の第一の目的がこの店、と言ってもいいくらいで、とても楽しみでした。
 昨年はコースの料理を頼のみましたが、一品目は雲丹。
 殻つきの、まだ触手が動いている新鮮なもので、それがとてもインパクトがあったので、今回も楽しみにしていたのですが・・・



PENTAX K-5
SMC PENTAX DA35mm Limited

 今回の一品目はコレ・・・外径3cmほどあるフジツボでした。
 違う意味で前回以上にインパクトがあるのは間違いないのですが、家内には刺激が強すぎるので、大将が「フジツボです」と言って皿を置くか置かないかのうちに、「あっ、これこの辺りの名物なんだよね、なかなかイケるんだよ」といって家内への衝撃を緩和しようと試みました。
 このシチュエーションで「コレいらない」とは言えませんからね。

 フジツボの食べ方は、爪を四つに開きながら引き出すと中身がついて出てくる・・・と教えていただきましたが、二つとも失敗しました。
 はい、私もコレを食すのは初めて。
 失敗した場合は蟹の肉を掻き出す耳かきみたいなスプーンを使ってくださいとのことでした。
 フジツボは蟹や海老と同じ甲殻類だそうで、味はその通りのもの-薄味の蟹か海老って感じ。

 料理の素材は、ほとんどが青森産で、どれもとてもおいしかった。
 下北半島と津軽半島に囲まれた陸奥湾、青森湾、野辺地湾には恐山、八甲田山、岩木山、白神山地から豊富な植物プランクトンが流れ込み、湾外では津軽暖流と親潮が大間崎おきでぶつかることから海産物は栄養豊富。
 ホタテの貝柱など、北海道産のものよりずっと味が濃かった。
 もちろん大間産のマグロ(中トロ)も頂きましたが、そりゃあもうすばらしい。
 大将の言われることには、大間産でも150kgを超えるものでないとだめだそうで、それで昨年別の店で食べた大間のマグロはそれほどうまくなかったのね、と納得しました。
 最後に十三湖のしじみ汁を頂きましたが、しじみの実は貝とは思えない、まるで木の実のような味がしました。
 十三湖は岩木山のほとりにある汽水湖ですが、岩木山からの植物プランクトンと、汽水域であることが微妙な味わいを出しているのでしょうね。

 そして青森と言えば、絶対忘れられないのがコレ、



PENTAX K-5
SMC PENTAX DA35mm Limited
トリミング

 この店に来る理由は料理もおいしいのですが、青森の地酒「田酒」(でんしゅ)が飲めること。
 田酒は生産量が限られていて、そこいらの酒屋には置いていないし、それを飲める店も限られているようです。
 フルーティーですっきりした味わいは、日ごろ日本酒は飲まない私でさえ魅了します。
 しかも今回は田酒の蔵元が作っている超限定生産の「善知鳥」(うとう)を、幸運にも飲むことができました。
 善知鳥という名は、昔の青森市の名称である善知鳥村から採ったということです。
 田酒と同じ傾向の味わいですが、なんかこう・・・言葉では表現できません。ほんと、おいしいお酒です。

 店を出たのは夜8時。
 妻と二人、時々思い出したように「おいしかったね」といいながら、夜の青森・新町辺りをすこし歩いてから(コーヒーを飲みたかったのですが、ほとんどの店は閉まっていました)ホテルへ戻りました。

 夜が早いのが青森の欠点。


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