健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

日本ファン。

2006-06-14 | P&E
韓国おめでとう!!昨晩、韓国・トーゴ戦も見たんだけど、やはり韓国はすごい。
伊達に前回、ベストフォーに残ったのではないと感じました。逆転勝ちだもんね!!!
前日の日本チームに比較して、ゴールに対する執着心、鋭いパス回し、球ぎわの強さ、数段上だっていう感じでしたよ!!
残念だけど、日本チームは珠回しばかりしていて、強くゴールに向って蹴っていない。中村のゴールだって、枠に向って撃ったから入ったのに。おの球回しだけでは、クロアチアに日本はやる気が無いみたいだ!!なんて言われちゃうことになります。
最後10分が耐えられないのは、やっぱり実力かなーーと感じます。オーストラリアはラグビーが大人気で、サッカーはJリーグみたいなのは無いんだし、人気無いのに・・・・、世界の中で、日本の実力はやっぱりこんなもんだってなってしまいそうなので、クロアチア戦は開き直ってやって欲しいです。

北欧の東のはずれフィンランドは、絶大な日本ファンでした。
トウルクは、人口17万6千人、フィンランド5番目の大きさの都市です。フィンランド全体でも520万人しか住んでいません。
言語は、スウェーデン語、フィンランド語、サーネ語(ラップランド地方の言語)が話されています。
ここトウルクは、フィンランドの西の外れに位置していて、中世初期にはスウェーデンがフィンランドに進出し始め、ここに教会や城を建てて基地にしてしまったのが起原です。
長らくフィンランドの首都として機能していました。
しかし1812年、当時支配していたロシアによって遷都させられてしまいます。支配するのにはロシアに近いヘルシンキが便利だからという、とんでもない理由での強制遷都。
だからフィンランド人はロシア大嫌いです。
何と市内には、「ポール・アーサー」という立派な建物があって見てきました。ポールアーサーって旅順のことです。日露戦争で日本軍が多大の犠牲をはらって攻略した203高地は、旅順港を囲む半島のテッペンにありました。
ここを占領して旅順港を封鎖して、ロシア艦隊とバルチック艦隊の合流を阻止し、日本海海戦の大勝利に結びつけたポールアーサーです。
通訳・木村さんの息子さんの小学校の教科書には、フィンランドは日本のおかげで独立できたと明記してあるそうです。
小国である日本が、大国ロシアを破ったことが、我々に勇気を与えてくれて、独立運動の発火点になったのだと!!
東郷ビールも発売されていましたし、このトウルクのお城にも、旅順攻防戦で使われた日本の大砲が設置されていました。何と嬉しいことではないですか!!!
フィンランドは、ロシア大嫌い。日本大好きな国でした。
1990年には大不況に見舞われて、食料銀行まで出来たそうです。食べものはすべて銀行からの配給だったそうです。
でも、今や携帯電話の世界標準を持ち、世界トップシェアー35%以上を持つノキアがあります。
とっても町も豊かな感じがしました。こんなヨーロッパの端っこに、日本を尊敬してくれる国があるとは感激でした。
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サルミアッキ!

2006-06-13 | 旨い!tasting.
日本しかない食べ物ってたくさんあると思います。
発酵食品なんか、湿気の多い日本には最適なんでしょうか?納豆・沢庵漬け・クサヤなんか最たるもんで、外国から来た方には、すぐには馴染めない味です。
旅行前準備で読んだ、片桐はいりさんの「私のマトカ」、その中に北欧フィンランド独特の食べ物も紹介されていました。
かもめ食堂に、まず、フィンランド人を惹き付ける食物として、焼き立ての薫り高いシナモンロールが出てきました。映画の中でも大活躍するシナモンロール「これがフィンランドのおふくろの味。」だそうです。
まだまだ紹介されていますのでご披露しますと・・・・、
「フィンランドの味に興味津々の日本人をまた喜ばせようというのか?次に差し出されたのが黒と白のチェッカー柄の小さな箱だった。トランプと一瞬思ったが、ふるとからからと音がする。開けてみると、中には小指のつめ大の、世にも真っ黒なかたまりが入っていた。飴だと推察される。とても食べものと思えないような見た目の代物だったが、わたしは迷わず口に放り込んだ。味雷が能に何味、と伝えるより前に、わたしの体に鳥肌が立っていた。しょっぱい。まちがえて箱に入っていたゴムのかけらをなめたのだろうか。くじけずになめているとハーブの味もしてくる。これはたぶん甘草の香りだろう。舞台でのどを嗄らさないためにあらゆるのど飴を試しているので、そのての成分はすぐに嗅ぎわけることができる。アジア各地で公演した時には、度肝を抜かれる味のものもたくさんあったが、どれも漢方由来の、アジア人ならばかろうじて想像できる範囲内の味だった。しかし、今回のは想像を絶していた。わたしの中のコンピューターが一時混乱し、必死で検索しているのがわかる。脳が、箱の柄とおなじ白黒の市松模様になる。あまりのことに、口にいれたものを吐き出すべきか、飲み込むべきかを判断する能力さえもなくしていた。タイヤとかゴムホースに塩と砂糖をまぶしてかじったら、もしかしたらこんな味がするかもしれない。未だかって味わったことのないまずさだった。あまりに得体の知れないものに出会うと、喜びすら湧きあがる。狭く思えた地球が果てしなく広く感じられる。この世にはまだわたしが知らない味がある!そう思ったら、なにやら胸がときめいた。」12ページ・私のマトカ。
ありました、ありました・ストックホルムから、フィンランドのかっての首都トウルクまでの巨大客船シリアラインの売店にありました。
早速、買いました。そして、添乗員もそそのかし買わせちゃいました!「フィンランドの独特の味、お父さんの味だと!!!」
添乗員さんは、4箱も買って、メンバー全員に、振舞ってくれたのです!
さて、皆どうなったのかって?????
みんな・吐き出しました!ゲーーーーゲッゲ!何これ!!!ギャーマズイ!と吐き出したのです。
私は、推薦した責任上・全部・最後まで舐め切りました。
完食・完舐め・ナメ!!
ハーブの塩蒸らしっていう感じ・目覚まし・眠気覚ましにもよさそう!!フィンランドの魂の味だそうです。
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難しいけど明解!

2006-06-12 | 読んでみた。finding.
ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け

新潮社

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この本は丁度大江さんがノーベル文学賞を受賞した年、1994年の、4月から1995年11月まで「新潮5」に連載された池田晶子さんの時事放談です。
ただ、形式が稀に見る・驚きの構成になっていて新鮮。
ギリシャ時代の哲学者ソクラテスと、ほとんど全く記録が無い、天下の悪妻といわれたクサンチッペによる夫婦対談形式になっているのです。
ソクラテスだって「ソクラテスの弁明」は口述されたものを弟子アリストテレスが文章として纏めたと言われています。
まさに架空の哲学の大家ソクラテスと、世界三大悪妻の一人クサンチッペが事象をバッサバッサと袈裟切りに切りまくるという痛快コラムです。
いきなりソクラテスに対して先制パンチ「わたしは知っているよ。わたしはごまかせないよ。理屈屋は理屈屋をごまかせたってね。どうしてかって。あったり前でないの。理屈を言うのは頭が悪いせいだからだよ。理屈を言うのは頭が悪いせいだからって、こんな簡単な理屈がわからないから、理屈屋は頭が悪いんだよ。だって、わたしなんか、なあんにも考えてやしないけど、ぜえんぶわかってるもの。わかってる証拠に、考えないもの。考えないのはわかってるからで、考えるのはわかってないからでしかないでないか。そうでないか。考えなけりゃわからないなんてのは頭が悪いせいに決まっているのに、それが理屈屋にや決してわからないんだね、ええ、じれったい。」10ページと哲学者ソクラテスを詰ります。
「政治だの経済だのしち面倒臭いこと、男にやらせときゃいいんだよ。」「女は・女は・って真っ先に言う女はあんまり賢くない。」15ページと容赦ありません。
池田晶子さんは、全く架空の2人を使い、ソクラテスに論評させ、クチンナッペに庶民の視点で突っ込みを入れさせます。
まるで掛け合い漫才のように、ボケたり・突っ込んだり、世相を切って行きます。
ヨースタイン・ゴルデルのベストセラー「ソフィーの世界」は「ソフィーの馬鹿」になります。永六輔さんの「大往生」は「大往生で立往生」となってしまいます。
映画「シンドラーのリスト」もバッサリやられています。養老孟司さんも「脳でなくとも養老孟司」という風に分析されてしまいます。
オーム・サリン事件も厳しく断罪されます。
おほめの言葉を頂いているのは、大江健三郎さんくらいではないでしょうか?
池田さんの言いたいことが、理論的にも・男の視点でも、女の見方も、感覚的・直感的分析も、表現可能な考え方が、まさに縦横無尽に繰り広げられる見事な分析絵巻です。
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一歩前へ!

2006-06-11 | Weblog
スウェーデンは水力発電の比率も5割あって、日本に似て水資源には恵まれた国です。
ストックホルムでも、水道の水はそのまま飲んでも安全です。
トイレも、とっても清潔に管理されています。
写真は、ラグネル・オストベリが設計したストックホルム市庁舎のトイレ・男性用です。日本のトイレと形が違っていますが、とにかく高さが異常に思えます。
まさ食卓テーブルくらいの高さで、バイキングの末裔は、足が長ーーーく、体格がいいのでしょうか。
旅行に同行した最高齢者82歳のI先生は、身長が150CMちょっとしかなくて、とっても大変!!本人の名誉のために、届かなかったとは決して申し上げません。
高く位置取りをしている朝顔に、なかなか入れにくかったそうです。
子供用も特別無いですから、便座の付いている個室の方で、用をたさなければなりません。
フィンランドでも、形は少し違うにしろ、高さは同じくらいありました。
だだっ広く、大きいよりも、ピンポイント攻撃で、外にこぼす確率が低いのかもしれませんね!!
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大江健三郎さん。

2006-06-10 | 旨い!tasting.
ストックホルムは水の都です。バルト海とメーラレン湖に直接接していて、水位が違うので水門で、隔てています。ですから海に接しているのに磯の香りはほとんどしません。橋の多い町です。
メーラレン湖の畔に、ストックホルムの市庁舎があります。1911年に建てられた赤レンガの壁面を持つ立派な建物です。宮殿か古城を思わせるたたずまいで、ナショナルロマン方式・北欧中世風というそうです。
内部も素晴らしく、1階のブルーホール大広間は、中世イタリアを思わせるデザインで高窓からの採光が見事です。毎年12月10日に、ここでノーベル賞受賞式が行われます。授賞式あとのダンスパーティーが開催される2階も見事な部屋です。ビザンチン風の金色に輝くモザイクの壁面です。
夕食は、この市庁舎の1階にあるレストランで、1994年大江健三郎さんが受賞した時のディナーメニューそっくりそのままを頂きました。シャンペンから始まって赤ワイン、デザートまで・個室・ロウソクの光という雰囲気で供されます。
晩餐会メニューは事前に受賞者である大江さんの好みを聴いてから組み立てるそうで、大江さんの嫌いなものは出てきません。
このお皿は、鴨の胸肉をマンゴーと巻いて松の実を添えた前菜で、メインも子牛の肉でした。大江さん・お魚はお嫌いなようです。
大江さん、授賞式後の講演会では「あいまいな日本の私」という話をしました。
当時、新聞にも掲載されましたが、なかなか難解で、読むことさえしなかった記憶がありますが、丁度読んでいた、「ソクラテスよ哲学は、悪妻に訊け。」に解説が書かれていました。
「真面目がいいのだ・大江君」という池田晶子さんの文章です。
「20世紀がテクノロジーと交通の怪物的な発展にあるとしたら、私は人類全体の癒しと和解に、どのようにディーセントかつユマニスト的な貢献がなしうるかを探りたいと願っています。」という発表を評価しています。
しかし、判りにくい文章ではありますね。辞書でひいたらディーセントとはきちんとしたという意味でしたし、ユマニスト的って人間的っていうことでした。
大江さんは前回受賞した川端さんとの比較も、論文の中で述べています。
「自分の作品を虚無と批評するものがいるが、西洋風ニヒリズムという言葉はあたらない。それは強く禅に通じたものであるし、ここにも率直で勇敢な自己主張があると思います。川端さんも、アルフレッド・ノーベルが信頼と希望をたくした未来の人類に向けて、同じく心底からの呼びかけを行っていたのです。」161ぺージ・と大江さんの文章を引用しています。
大江さん自身のあいまいさは、アンビジューオスAMBIGIUOSで弁証法における正・反・合の中での、正と反、その両義性にこだわったのだと!!「川端さんが表現したかったのは、いきなり・合だったのだと。何故に大江自身が両義性にこそこだわり続けたというと、具体的な現実から出発するのが自分の根本的なスタイルだからだ。自分のスタイルにに忠実であるのは当然だ。」162ページ。
大江さんが、これから勉強したいというスピノザについては批判的です。
「民主主義を守るために、と君は言う。民主主義・自由・平等・人権・そして生命の尊さ。大江君・しかしそれは無理だ!民主主義とスピノザは絶対に相容れない。きっとスピノザだったらこう言うはずだ。自由・とは自分を自由だと思っているだけのこと。平等・世にふたつとして同じものでない。人権・誰が何に対して?生命・特に意味なし!・と。戦争も貧困も大虐殺も、邪悪のすべてが運命・宇宙としての神による機械的な必然、意図も目的もなし、したがって善悪もなし、これがスピノザのコスモロジーだ。なあ、見事に救われないだろう。」163ページ。
ここでスピノザの「エチカ」の結びの文章が紹介され・こんなミもフタもない認識にも唯一の救済があることが示されます。

「さあ、君にこれが出来るのかな?常に人々の魂の救済を求めて、人類全ての被害を鈍痛で受け止めてしまう君のような人にこれが、できるのかな。」164ページと問いかけます。
「僕は意地悪を言っているわけじゃない。いや、君が今スピノザに惹かれているのもたぶんそのためなんだろう。君は宇宙のもう一側面、つまりその絶対無意味を、ほんとうは知ってはいるのだろう。だって、ぼくらが存在することに意味があるかどうかなんて、いったい誰にわかるんだろうね。神だって。神について考えているのはやっぱり僕らなんだものね。であるにもかかわらず、僕や皆の心は、君の講演に確かに感動を覚えてしまうのだ。」と、大江さんへのエールに変わってきます。
「大江君・ひよっとしたら誰にもわからんじゃないか?意味があるといえばあるような気がするし、ないと言っちまえば、まるっきりないのでわからん!!あいまい(ambiguous)にして明瞭に(vague不明瞭)なのだ。僕らが理想をもつということは、手段なのか、目的なのか、そして、それはどういう可能で、どういう不可能なのか?きっと君の文学はもっとでっかい深いものになると思うよ!」164ページとソクラテスは励ますんです。

そして、ノーベル賞を受賞したソクラテスは、
「あいまいな宇宙の私」の論文も披露しちゃいます。
悪妻クサンチッペは「メダル剥奪だ!」と叫びます。ソクラテスは「毒人参ならくれるな。」とやり返します。ワッハッハ!!!!
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ノーベル博物館。

2006-06-09 | 旨い!tasting.
ただいま北欧は日照時間が長くなりつつあります。
現在でも午前4時前には明るくなって、夜の22時ころまで明るいので、時間の感覚がおかしくなります。でも、みんな夜遅くまで、出歩いていて、日の光をとても有り難がっているように見えました。
スウェーデンは地震が無い国です。ストックホルムを歩いても、岩盤がむき出しになったところが多く見られ、巨大な岩盤の上に建っている町だと実感させられます。
岩盤だらけだったので、町を切り開くのにダイナマイトが必要だった・ノーベルのダイナマイト発明は必然だったとガイドさんは言います。
ノーベル賞が設けられて2001年で100周年を迎えたのを記念してオープンした博物館に行ってきました。
証券取引所の建物の中、今年の8月まで、期間限定でオープンしています。
ノーベル賞の歴史・歴代受賞者に関してビデオや写真を使って年代ごとに詳しく紹介されています。
ミュージアムショップでは、ノーベル文学賞を受賞した作家の作品も販売しています。
写真は、ここにしかないという、ノーベルの横顔をレリーフしたチョコレートと、ダイナマイトキャンディー。
キャンディーはヌガーのように柔らかいですが、日にちが経つと、だんだん堅くなります。
味はというと、これが思わず吐き出してしまいたくなるような不味さです。ダイナマイトだからでしょうか??ヒリリと辛いですし、強い薬草・ウイキョウの濃いような味が混ざり、長く口中に留まるのを許さないという酷い味。
コリャー眺めてるだけ良し!とてもお土産にはならない逸品でありました。
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浜名湖・海老すくい漁。

2006-06-08 | 旨い!tasting.
昨晩は、浜名湖まで出掛けました。
丁度、この季節一ヶ月くらいの期間だけですが、夜陰にまぎれて・引き潮に乗って、車海老が流れてくるのです。
浜名湖は、かって淡水湖でしたが、何百年か前の大地震で、現在の・今切れ口が決壊して、海水が流れ込むようになった汽水湖です。
琵琶湖に次ぐ大きさの湖が、100M余りの狭い長さで切れていますので、満ち潮・引き潮のときの流れの早さは並みじゃなくて、地元の漁師も「川」って言っているくらいです。
ですから、ここの今切れ口に集まる魚は、良く泳いでいますから、身がとっても引き締まっていて美味です。
今切れ口で行う「ふかせ釣り」もスズキなどの大物狙いで面白いのですが、この「海老すくい」は別の楽しさがあります。
奥浜名湖で大きく育った車海老が、この時期・引き潮に乗って、遠州灘に出て行きます。
そこを、和船を仕立てて、夕暮れから出掛け、今切れ口から中に入った、弁天島の鉄橋にフックをかけて船をささえ、バッテリーで電灯を灯して海中を照らします。
すると、真っ暗闇の海の向こうから、車海老が流れてくるのが、目視されてきます。
そこを、この5Mくらいの長い竹竿の先に取り付けた、50cm口径の網ですくい取る漁です。
狭い範囲しか照らせませんから、速い流れで、目をこらして集中していないと、スーーーット、見る間に流れていってしまいます。車海老を驚かせないように、網を入れると、うまく獲れます。
あわてて、バシャっと網を入れると、車海老も命がけですから、ピョーンと逃げてしまいます。その駆け引きがまた面白く、船に3-4人乗れますが、盛り上がります。
何より車海老は、そのまま踊り食いも良し、焼いても・茹でても美味しく、簡単に料理できます。魚ですと、どうしても内臓を出したり、三枚におろすのが面倒で、お土産にしても、必ずしも喜ばれません。
しかし、車海老ならば、誰でも大歓迎で喜んでいただけます。
肝心の成果ですが、まだ時期的に少し早かったようで、車海老40匹弱・平目4枚、ワタリガ二1杯という不満足なものでした。
昨年は、すごく状態が良くて、車海老が100匹以上・ワタリガニ20匹、幻の「ドウマンガニ」1匹、平目の大きいの一枚が上りましたで大喜びしたのですが、こればかっかりは、浜名湖の潮まかせです。
とにかく、潮に乗って何でも流れて来る感じです。年によっては、蛸も流れてきますし、鰻も来ます。
浜名湖は「たきや漁」といって、やはりバッテリーで照らして、大きな銛で魚を突く漁が有名ですが、素人には、海水の屈折率があってなかなか突くのが難しく、私はこの知られざる漁・網ですくうという原始的な喜びを伴った漁の方が好きです。
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自己責任の国。

2006-06-07 | P&E
スウェーデンは、選挙の投票率が高いので、自分達の住んでいく環境も決定していくことが出来るんだと思います。
老人を代表する機関や、ハンディキャップを背負う方々の機関の意見もしっかり反映されるのでしょう!
原子力発電所の建築に関しても、国民投票はNOでした。
現在12の原子力発電所があり、全体の電力供給の50%をまかなっています。残りの50%が水力発電です。ですから、既存の発電所は使用していき、新たな建築をしないという決定だそうです。
ストックホルムの町には、二輪車とかバイクはほとんど見当たりません。
そのかわり自転車の数は多く。歩道の横には、必ず太い自転車専用道路が設けられています。とっても猛スピードで走ってきますから、衝突注意です。
それと、こりゃーいいなーーと思ったのは、交差点に必ず設置されている歩行者横断用のスウィッチです。
写真のように、ブルーの細長い箱がついていて、上の、丸い白い印しを押すと、カタカタ音がして、しばらくすると信号が青に変ります。
押さなければ、いつまでの赤で、スムースに車は流れているという仕組みです。
日本は、完全自動化されていますから、横断歩道通行者がいなくても赤信号で車は止まってアイドリングして排気ガスを出し続けます。
運転していても、横断する人がいないのに止まるっていうのは、考えてみれば不合理。
スウェーデンは、この点でも、合理的です。
日本では、違うシステムだから、信号無視が多いのです・と言いましたら、スウェーデンも結構信号無視している人多いですよ・っていう返事でしたけれど、こんなところにも細かい環境への配慮が感じられました。
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機中読書。

2006-06-06 | 読んでみた。finding.
弥勒

講談社

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今回は、成田ーーコペンハーゲン直行のスカンジナビア航空便でした。片道11時間近い時間は、食べて・飲んで・映画を見て・読書くらいしか楽しみはありません。
今回、機内の持ち込んだ本は三冊でした。
・「弥勒」篠田節子著・講談社文庫。  「空中庭園」角田光代著・文春文庫。  「ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け」池田昌子著・新潮文庫。でした。
ほぼ、完読できましたから、量的には丁度・良かったです。
「弥勒」は650ページ余りの大作ですが、一気に読むことができました。
篠田さんの作品は、以前・山本周五郎賞を受賞した「ゴタインサンー神の座」がとっても衝撃的で印象に残っていたんで、この「弥勒」も読んでみようという気になりました。
永岡というジャーナリストが、インドと中国に国境を接する「パスキム王国」を再訪するところから物語りは急転回していきます。
温和で知性溢れる・国王サーカルが統治する架空の王国ですが、仏教美術に彩られた寺院建築・ゆるやかなカースト制度、豊かな自然に恵まれています。
まさに桃源郷が描かれます。
これは、政変以前のカンボジャがモデルだな、っとピンと来ます。あのポルポトによる150万人とも言われる大虐殺があった国です。まだ、30年しか経っていない時代です。
サロットサル(ポルポト)は1949年パリに留学します。マルクスからスターリンに繋がる共産主義に心酔し、カンボジャに帰国し12年間の迫害・地下生活を経験しながら、ベトナム戦争が終結し、大国の新しいバランス・アメリカもタイも中国も、ヘンサムリン政権よりも統治のポルポトを支援してしまいます。
首都プノンペンに住む住民を全員・山岳農地開墾に移住させて、原始共産主義・農作による平等社会建設に驀進していきます。
理想社会の構築を実践する中で、噴出してくる、矛盾点・問題点。すべてをスターリン主義、反動分子の粛清で進んでしまったのが、ポルポトの大虐殺です。
この物語でも、パスキム王国が、クーデターにより覆され、都民は農地に移民させられます。強制労働と、強制教育。少年将校。
ヒットラーユーゲント・毛沢東の紅衛兵・韓国の新興宗教の要素も物語に編みこまれて進みます。
粛清の仕方もポルポトそっくりです「上腹の皮をナイフで切り裂き、そこから手をいれ、肺に穴を開ける。その時、苦しんで舌を出すので、末期の水をその舌にかけてやる。チベットなので家畜を屠るときの作法のようだ。」116ページ。
物語の中では、理想国家構築を目指すゲルツェンは、血に飢えた独裁者として描かれていない。静かな禁欲的な理想主義者として表現されています。
その理想国家の実態が崩れ始める過程も細かく理解できます。主人公永岡はゲリツイン一派の埋設した地雷にやられ、片足を失い「弥勒」の救いに目覚めていくのですが、恐怖政治の現実と、生き延びようとする意志が、火花を散らしぶつかり合う、迫力溢れる物語です。
理想国家とは何か??旧政権にも搾取は存在していて、すべて良かったわけでもないことも解説されますし、納得性の高いストーリーです。
その国に生きる生活者は、幸せなのか・・・?体制のありかたをも考えさせてくれる作品です。
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豊かな国ってなんだろう?

2006-06-06 | ヘルスsoothing.
デンマーク、スウェーデン、フィンランドを回ってきました。
コペンハーゲンの介護施設、ストックホルムの重度痴呆患者治療施設とその本部、ナーンタリのスパ施設を訪問しました。
今回の旅行は、元県医師会会長夫人Y先生のお誘いがキッカケです。
当社でも、2級ヘルパー養成学校を運営していまして、すでに老若男女500人になろうとする卒業生を輩出しています。
看護士さん、ケアマネージャーさん、契約ヘルパ-さん中心にして24時間体制で、ホームヘルパー派遣事業、介護機器レンタル事業も運営しています。
そんな理由もあって、介護先進国北欧諸国を見てみようということになりました。
一行は男子4人、女子5人の9人グループ、私の家内除いて全員が資格者という構成でした。
スウェーデンは、ここ一週間まさに各種高等学校の卒業シーズンに当たりました。
これから学校は、二ヵ月半に渡る長い夏休みに入るそうです。300万人の人口を超えるスウェーデンの首都ストックホルムは、道路が大渋滞。この写真のようなダンプカーや、オープンカーに高校卒業生を乗せて、クラクションを鳴り響かせ、ロックのリズムと共にパレード、ドンチャン騒ぎの真っ最中です。
見ている市民の表情といえば、おーやっているな!!!っていう感じで、手を振る方あり、静かに見守る人あり、でさまざまです。
スウェーデンでは、18歳で高校卒業が自立の年だとされています。卒業後に、義務である兵役に就いたり、就職したり、大学に進学したりで、親の加護から独立します。
両親は一安心といったところです。
大学に進学するにしろ、学費は無料です。小学生からの教育費、生まれたときからの医療費、介護費用は無料です。その上に、年金も支払われます。
まさに、ゆりかごから墓場までの社会保障をささえているのは税金です。国税は、付加価値税(消費税が25%)、酒税は100%以上です。
教育費は270あるコミューンの市町村税でまかなわれます。医療費は7つある県に対する県民税で運用されています。
いったい、いくら税金を払うのかというと、高額所得者などは25%の消費税(食料品は12%)を含めるとトータル85%が税金になるそうです。だいたい70%から85%が税金です。
うーーん、可処分所得が少ないじゃーないですか??と思いますが、どうなんでしょうか?
支払った金額が、何に使われているかのチェックは厳しくなります。選挙の投票率が85%を下らないなんて、50%そこそこの日本とはえらい違いです。
国民が使い道を決めるので、汚職が一切ありません。開示されています。厚生年金流用・公私混同などありえない社会。
市会議員の電話番号も公開されています。日本ならばすべて隠してあるのに。
アメリカでも、議員になるってことは、自宅に10回線以上の電話をひくことから始めるといいます。
フリーター問題も、看護士で通訳の順子さんに質問したのですが、西暦の生年月日8桁と4桁の番号、12桁で、登録されているので、全員が税金を支払うシステム、支え合うシステムが出来上がっているといいます。
日本のような低額所得者における減免制度はありません。フリーターも納税で貢献してくれてますし、自分に合う職業選択への過程として、あまり問題になっていないとのことでした。
国民総生産が世界一と2位の、アメリカと日本。確かに豊かですが、問題も山積です。
一方、石油大国・ブルネイは、税金がゼロの国です。
さて、GIVEN・与えられてしまう国、してもらわなくては満足できない國と、自分たちが生きていくために必要な費用は、しっかり自分達で負担して、もっとも合理的な使われ方をしているかどうか、常にチェックしていくシステムが良いのか??
それぞれの、国の歴史、文化、経済性、で違ってくるでしょうが、少なくとも日本にいた時と違うものが見えてきました。
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