会社のアカスリで利益10倍! 本当は儲かる環境経営 (朝日新書) | |
酒巻 久 | |
朝日新聞出版 |
1999年850億円の年間売り上げ、11億円1、5%の利益を、2007年には1059億円の売上 150億円14、1%の利益まで急速に改善した実行方策が詳細に記述されています。
東日本大震災、原発事故による節電が実施され、より環境問題がクローズアップされてきた昨今。
1999年当時、環境問題というと企業収益を圧迫するようなよけいな投資とも判じられていた時期に環境経営に取り組んだ慧眼はさすがです。
まずは序章で、環境対策でできることは3つしかないと整理しています。
1、化石燃料の代替品を捜す。
2、リデュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(製品 部品の再使用)、リサイクル(再生資源の利用)
3、経済発展の発展スピードを落とす。
この中で現実的に企業が取り得る対策は2しかなく、化石燃料の代わり二酸化炭素を出さない原子力発電は優れているがチェルノブイリのような事故のリスクを既に警告しています。
キャノン電子では、使用していない文房具を集めて管理し、ボールペン1本の申請までも社長決裁にして2番を徹底したという事例が、何故社長決裁が効果抜群かも語られます。
物流費の徹底削減実行もこころに残りました。
そして環境経営実施が社員をもっともよく育てることにつながる実例も豊富。
環境意識が会社内で浸透していくことは「一石三鳥」になって実績がよくなるとも、、、、、、。
まずは、社員のモラルが向上する。
二酸化炭素排出量など、環境負荷の低減ができる。
そして、徹底した無駄の削減による利益の増加が実現できる。
会社は短期間に大きく変わるができるんだという希望が見えてくる本です。
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