健康楽園。

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オニババ化する女たち

2005-11-02 | 読んでみた。finding.
オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す

光文社

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サブタイトルが女性の身体性を取り戻す、となっているけど、題名のとうり刺激に満ちた内容です。カラダの大切さ、身体の重要性と心・精神の関係を書いた本では、田口ランディさんの「こころとカラダ」もとっても良い本です。この本の著者・三砂ちづるさんは京都薬科大学を卒業して、疫学専門家としてロンドン大学で学んだ方。
まず冒頭で、「最近やさしい、かわいらしいおばあちゃんが減りました。孫を母親と同じように厳しい言葉でしかっているおばあちゃんをよく見ます。きつくて怖いおばあちゃんが増えているのでしょうか?人間のやるべきことは、最終的に次の世代に何かを手渡していくことだと考えるといつまでも自分のことばかり考え周囲に苛立ちをぶつけているのは、どこか歯車がずれているのでしょう。経済的には恵まれているのに、何か根本的なものが満たされていない、と感じられるのです。」P4-5.と問題提起して始まります。
あとは・娘の生き方に嫉妬する世代。とか・病院がないと幸せになれないのか。では「医療がどうやって女性のからだをよりよく管理できるか?」現代のウイメンズヘルス、ジェンダースペシフィックメディスンの行き過ぎを批判したりします。すごく考えさせられる内容になっています。
ポリネシアンセックスから素晴らしいブラジルの家族観、北欧・カナダなどで充実している育児手当制度、在宅育児手当など日本とアメリカだけ無い社会保障制度、少子化問題まで話しは広がっていきます。
目次も・からだは共に生きる誰かを探している。・子供は矢にして放つものである。・「負け犬より心配な「その他大勢」の女性たち。・娘の生殖年齢をスポイルする親たち。と挑戦的問いかけになっています。
もっとも多くページを割いているのは、お産に関することで、これこそ男性にはわからない素晴らしいことだけれど、すごく教えられました。
最終章は・女性性が男性を導く。で〆ています。考えさせられ、教えられもするけど、本当かな??っていう部分もあって、読むことによって活気が出てくる本なのかなーー。
男性について書いた本を次作として読みたくなりました。「オニジジ」とは言わないから?・・・・なんと題するのでしょう・?
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2 コメント

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おお!! (さゆり)
2005-11-02 19:56:26
こわい・・

本のタイトルみて正直そんな風におもっちゃいましたw

だってオニババなんて・・・w



最近大学生にして早くも(?)

歳とりたくない~!!

なんて思うようになりました。

あたしもそのうち、自分より若い子をうらやんで、嫉妬しちゃうのかな~・・・汗

本の内容とはちょっと違うかもしれないけど

そんなこと考えました。

でもあたしは

今の女性は今の男性に少なからず

影響されていると思います。

やせてる女性を好きな男性がいるから

女の子はみんな常にダイエットに関心がある

っていう話はよく聞くし

きっともっといろんなところで

女性の変化には男性の変化もかかわってる気がします。

おっと・・

ますます本からはなれちゃいそう・・w



とても興味深いです。

よんでみたいな~



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ご訪問ありがとうございます。 (ヘルスパラダイス)
2005-11-06 12:53:51
ほんとうに男女影響しあうものだと私も思います。

だから、この本の最終章「女性性が男性を導く」っていう表題は、実は、男性性が女性を導くことでもあるのではないかととも感じました。

筆者は、身体性にしても、どちらからよくしていくかというと、女性からよくしていかないとだめなのではないでしょうか・と、女性が要(カナメ)なのだと言っています。

とにもかくにも、考え方、見かたの変化を触発される内容に満ちていまして、オススメの本です。

23万部以上売れたのはもっともだと思いました。
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