健康楽園。

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痴人の愛。

2008-09-28 | 読んでみた。finding.
痴人の愛 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎
新潮社

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長らく、静岡の本棚にさらされていた本。
いままで、読む気持ちも起きませんでしたが、最近・日本経済新聞土曜版に、須賀敦子さん、山本五十六さん、世阿弥、などなどが取り上げられ「第四コーナーを回った生き方」としてシリーズ化そています。
谷崎さんんも取り上げられていて、興味が湧いたので、まず・手元の本を手に取った次第です。
「刺青」「卍」から繋がる作品群に属するみたいです。
「春琴抄」「盲目物語」「吉野葛」へ通じる小説だといいます。
一方、
「源氏物語」「細雪」など、日本歴史文化の香りあふれる名作郡もあります。

晩年、「鍵」「少将滋幹の母」「ふうてん老人日記」につながる、「痴人の愛」
読んでいて、呆れてしまう。
まさに愚と、痴の小説でした。
ナオミに夢中になり、裏切られ・騙されても・その魅力、魔性に翻弄される主人公。
終わり方も、本人36歳・ナオミ23歳で、まだまだ・翻弄される同棲生活が続くというフィナーレ。

小林秀雄さんが、いみじくもこの小説について、「社会化されたマゾヒズム」だ!!
そう言っているのも、わかる気がします。
私にとっては、退屈で、理解を超えた物語でした。

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2 コメント

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ふ~ん・・・ (nokko)
2008-09-29 16:11:08
私も、あまり惹かれるような
内容じゃなさそうでした。
のめりこめる様な小説がよみたいですね!
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ご訪問グラッチェ!! (健康楽園)
2008-10-02 06:17:19
ほんと、ちょっとガッカリでした。
次のページをめくるのを、ドキドキしながら読むって、読書の醍醐味だと思います。

だんだん、暗澹たる気持ちに落ち込んでいく小説って、あまり価値を感じません。
返信する

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