女性の品格PHP研究所このアイテムの詳細を見る |
日経新聞読書蘭で、いま・売れている本という紹介から読んでみました。
坂東さん、総理府に入局してから埼玉県副知事を経て、女性初の総領事としてオーストラリアブリスベーンに赴任しています。
2007年4月からは昭和女子大学学長を務められております。
第一章「マナー」の関する記述から、官僚時代を駆け上がった実体験を記述しているように感じました。
「礼状をこまめに書く」「断るときほど早く、丁寧に」「長い人間関係を大切にする」、、普段なかなか実行できないことを指摘されてドキっとします。
第二章「言葉と話し方」・・「ネガティブな言葉を使わない」など。
第三章からは女性らしく「装い」「暮らし」「人間関係」「行動」「生き方」と続きます。
最後には、「日本が戦争への道を突き進んだプロセスで、・言うべきことを、言うべきポストにいた人が発言しなかったかあらだ・ということから、危ないことはしたくない、体制に従っていればいいんだ。その時代の・空気・に流され・しかたがない・とあきらめて、自分には勢いをとどめる力がないと傍観して逃げていては、個人の品核だけでなく社会の品格も失われます。」としています。220ページ。
総領事だった時代の外交感覚も披露されます。
しかし、総ての章のテーマの頭に・「品格ある・・・・」と付いているのが、どうにも耳障り・目障りです。
売れるから、ベストセラーにしたいからからくる題名でしょうが、品格とか美しいとか、あんまり好きな言葉ではありません。
格好だけつけているような気がしてなりません。
そろそろ品格シリーズも幕引きをして欲しいです。
品格を目指して行動することが、品格のないことのような気がします。
なんだか、読んでいると頭が混乱してくる難しい本です。