健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

風紋。

2006-11-26 | 読んでみた。finding.
風紋〈上〉

双葉社

このアイテムの詳細を見る
事件の被害者は、事件の当事者だけでなくて、加害者の家族にも、被害者の家族にも、はかりしてないダメージを与えていって、人の「愚かなところ」が噴出してきてしまうという、恐ろしい小説でしたが、グイグイ最後まで引っ張られて読み切りまいした。
高校の父兄会の帰り、母親は車の中で何者かに殺されてしまって、3日後に発見されます。夫は愛人と浮気中でいない。2人姉妹の姉も母親を殴る蹴るの暴力を振い家に寄り付かず。
犯人が、高校での姉妹の教師だったことが判明。教師と母親も不倫関係にあった。
そして、殺人者の妻、乳飲み子を含めて、被害者の家族も崩壊していきます。
新聞報道・マスコミの無責任・検事・刑事・警察・弁護士が絡んできて、教師が、凶器の発見の件で「殺してない」と法廷で証言。
冤罪事件にまで発展する様相を帯びて来ます。加害者・被害者の親戚まで、言い争い、・・・そして、思わぬ証拠が出てきて、殺人は証明されます。
唯一・次女真裕子の成長だけが温もりを感じさせてくれる作品です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする