平和への希い3584　　青酸カリで自決

７９年前の今日、１９４５年８月２０日は、若い女性たち９人が、集団で、青酸カリを飲んで自殺した日です。

７９年前の８月１５日、天皇の「ポツダム宣言受諾し、無条件降伏したラジオ放送」で、米軍の空襲は無くなったけれど、１９４５年（昭和２０年）８月９日、ソ連は、米英ソ首脳のヤルタ会談で決めた通り、日ソ中立

条約を一方的に破棄して、満州に侵攻した。

日本が、無条件降伏した後も、ソ連軍は、満州や樺太、北方４島に侵攻し続け、日本が「降伏文書」に

調印した、９月２日に侵攻を止めた。

ロシア（旧ソ連）の、第二次世界大戦の終戦記念日は、日本が「降伏文書」に調印した、９月２日なのです。

「北のひめゆり悲劇」と言われている、「樺太・真岡郵便電信局事件」が、1945年8月20日、

ソ連軍上陸を目の前に、電話交換手９名が、青酸カリを飲んで集団自決する事件が起きたのです。

空襲と艦砲射撃、上陸したソ連兵に恐れおののき、追い詰められて、

「私も、乙女のまま、清く死にます」と、電話越しに残して、青酸カリを飲んで、亡くなったのです。

最後まで、職場を死守した「美談」として、映画になったり、したが、沖縄姫ゆり部隊同様、集団自決を

選ばざるを得なかった彼女たち、東條英機など戦争を起こした政治家・軍人の、犠牲者だったのです。

政治家や軍人は、「生きて虜囚の辱めを受けず」の戦陣訓を、彼女たちに押し付け、青酸カリを用意していた

のです。

９人の電話交換手の皆さんが自決する３日前の、８月１７日に、国境に近い「太平炭鉱病院」の看護婦６人も、逃げている途中で、青酸カリで集団自決をはかり、亡くなっていたのです。

確かに、ソ連兵は、ドイツやハンガリーなどで、家族子供の前で、凌辱の限りを尽し、凌辱された多くの女性は

自殺したと言われています。

日本だって、中国など侵攻して行くなかで、同じことしていたから、「敵兵に辱められる前に、青酸カリを」

と、政府が青酸カリを用意させたのではないでしょうか。

政府は、日本軍人が犯す凌辱事件を防ぐために、「慰安婦の慰安所」を用意していたけれど。

（慰安婦問題は、韓国との間の大問題で、いまだに、もめているのですが）

いずれにしても、戦争は、人間を「キチガイにする」、だから絶対に、戦争をしてはいけないのです。

「恥をさらすな」と、彼女たちに、死を強要した、日本政府の政治家・軍人・高官は、極東裁判で、死刑になる

まで、死を選ばなかった。「生き恥をさらしていた」とも言えます。戦争犯罪者の責任は重い。

かと言って、ヒトラーや近衛秀麿などのように、自殺して、戦争責任を裁かれないのも、責任逃れのようで問題。

平和への希い