黒猫チャペルのつぶやき

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湘南あれこれ

2019年03月17日 | チャペルのつぶやき

 

 早いもので、こちらに越してまいりまして1年となります。長かった東京と引き比べるとあれこれ戸惑うことも多かったものですが、どうにか暮らしにもすっかり慣れました。みのりお兄ちゃんは新しい学校で軟式テニス部に入って新しい友達もできて大忙しの日々です。また休日には向島のお友達が連れだって遥々訪ねてきてくれたりもしました。

 ここは西鎌倉とは言いますものの、実際に住まう感じからすると鎌倉は遠く、藤沢・江の島の地続きの印象が濃いです。昔源のヨシツネさんが鎌倉に入れてもらえずお兄さんに宛て連綿と手紙を書いていらしたのがこの腰越だそうで、それからして即ち腰越は鎌倉の外の地ということに違いありません。今でこそ鎌倉市の一部でございますが市域に編入される以前は腰越村、さらに正確に言えば腰越村との合併以前は津村と称されていた場所が今の住まいです。感覚で申し上げれば、鎌倉高校前や七里ガ浜もまだダメで、稲村ケ崎を超えてようやく鎌倉になってくるように思われます。暮らし向きから言いましてもちょっとしたお買い物をするにも鎌倉に出るのは遠く、藤沢のほうがはるかに身近です。一方で、この家に行き当たるまであっちこっち巡って新しいお家の候補をさがした間には、茅ヶ崎やら、辻堂やら、いかにも湘南らしい湘南のたたずまいを備えた町のお家もございましてそれなりに魅力的ではあったものの、最後には今のやや寂れた感すらある町に落ち着きましたのは、鎌倉という音の響きと、微かな歴史的なものへの憧憬、どこか変化を拒否するような人々の暮らしぶりが持つ安心感、といった気持ちもどこかで働いていたように思えます。

 実用的なことを申しましても、茅ヶ崎や辻堂で海近くに住まうとなると駅からは遠くならざるを得ず、通勤に便利とはお世辞にも言えません。さてこちらでは、湘南モノレール線の西鎌倉駅がほんのすぐそばで、これに乗ればたちまち大船に出られ、大船駅といえば東海道線横須賀線根岸線湘南新宿ラインの行きかう交通の要所で、大船始発の列車も多いので東京方面への通勤も意外に楽チン、というのも発見でした。そのせいかあらぬか西鎌倉ではまた新たな新築マンションの建築も進んでいます。なお湘南モノレール線は毎日乗っているパパさんにはどうということもありませんが、はじめて乗られる方はそのジェットコースターもどきのアップダウンに結構驚かれます。同じコースを自転車で走ると確かにどれだけ高低差が激しいか実感できます。

 お休みの日は、晴れていればバイクに乗って、国道134号を走れば空は青く富士山は大きく、東京のごちゃごちゃした街中をちょこっと走っては信号で止まり、を繰り返すのとは雲泥の気分。地元産の新鮮な野菜直売所があちこちにあるのが魅力的で、たっぷり野菜を買って帰ります。遠出の気分でなければ自転車に乗って近所の町を巡り、おいしそうなパン屋さんを見つけてはちょこっと買って試してみたり。パパさんはこのところクリームパンにはまってあちこちで食べ比べてみています。今のところ辻堂のシェファファが一番良かったかな、とか。土曜日毎に開かれる茅ヶ崎海辺の朝市にもよく出かけられています。これからの季節は釣りも楽しみになりそうで、みのりお兄ちゃんは先日新しい釣りざおをお小遣いで買ってきました。

 パパさんは先日手に取られた「モーテル0467 鎌倉物語」という甘糟りり子さんのご本にこの辺りの風物が仔細に描かれているのがいたく気に入られ盛んに感心されていました。まだまだ知らない場所もお店もあるようで、今のところ広がる楽しみはつきないようです。


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