La voz y La Luz

滋賀県でのんびり、ラジオ聞きながらの生活です。
たまに言いたい事、感じた事も書いたりしてます。

ドタキャン

2005-05-24 22:37:02 | 感じたこと、言いたいこと
「中国の対外アプローチは、大体において中国の意図とは違う結果を生む」と言う言葉をどこかで読みました。ずいぶん前の事です。
中国が他国に無理強いしようとすると、大体その結果は中国の意図とは反対の結果に終わってしまう、ということです(例えば、台湾総統選挙前にミサイル演習を行う、等。結果として台湾では反中国感情が高まり、親中派の候補が敗れてしまう、など)。

実はこの言葉には枝葉がくっついていました。「日本を除いて」という枝葉です。
確かにそのとおり。日本は大体中国の思うような反応を示していました(良い例が教科書問題)。

しかし最近は日本も普通の国になってきたようで、中国の意図とは違う結果を生み出すようになってきました。昨今の中国の靖国問題への内政干渉を見てもわかるように、小泉政権も言う事を聞きませんが、日本国民の対中感情がどんどん悪化してゆきます。

昨日、呉儀副首相が小泉首相との会談をドタキャンして中国に帰りましたが、理由は何であれ約束をドタキャンする、それが国家レベルの話であれば、まず非礼をわびる必要があるでしょう。

古い話ですが、ソ連のミグ25が北海道の空港に亡命目的で飛来したとき、ソ連はミグが日本に着陸した理由を「不時着」と主張しました。この時ソ連は一切謝罪をせず、居丈高に日本に対してミグとパイロットの返還を要求しました。
本当に「不時着」であるなら、自国の戦闘機が日本の領空を審判し、(滑走路を壊して)着陸した事をまず謝罪すべきだったでしょう。謝罪がない事は「ソ連の命令外の行為であるので責任は取らない、その代わりミグもパイロットも日本で処理してくれ」ということになります。実際そうなりましたが。

今回の呉儀副首相のドタキャンについても謝罪がないなら、「中国は他国から同様のことをされても文句は言えないし、今後副首相レベルが訪問しても政府高官との会談はできなくても良い」という事にならないでしょうか。また、まがいなりにも日本の首相に対してドタキャンを食らわせたのですから、日本国民の多くも快く思ってはいないでしょう。

一部では、中国国内の世論を背景に「外交的な非礼よりも、会談を行って靖国問題で面子をつぶされる方を恐れた」という解説もありました。
たとえそれが正しかったとしても、現時点では小泉首相は靖国神社参拝は中止していませんし、日本の対中感情は悪化、さらに国際的にも中国の印象を下げただけなので、中国にとってはいいこと一切なし、という状況でしょう。

備考:ミグ25事件についての部分は、大蔵雄之助著「新・ソビエト見聞録」1988年 講談社文庫 (ISBN4-06-184225-0 C130)の第8章「日ソ漁業交渉」の中の「ミグ事件始末」から引用させていただきました。
コメント (2)   トラックバック (12)   この記事についてブログを書く
« 対中親近感調査 | トップ | ちょっと変えてみました。 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (Helio)
2005-05-25 06:32:39
TBさせていただきました。

中国との関係は、聖徳太子の昔から(或いはそれ以前から?)日本外交の最大の問題です。

江沢民の時代に中国は大国意識をあらわにし出しました。それ以来、日中の外交関係は冷えたままでした。

今回のことで、また暫く駄目ですね。

政府には、腹を決めてやって貰いたいと思います。
最近の中国は。。。。 (nakatani)
2005-05-26 19:59:36
政治大国、外交上手といわれてきた中国ですが、ここに来て何やらダッチロール始めましたね。三代目家を潰す。。。。。かな。

反日暴動にまつわる関与、首謀者?の処罰、対アジア政策と対日政策の整合性の無さ、そして今回のドタキャン騒ぎ。

人民元切り上げ>>国内混乱>>バブル崩壊>>国内騒乱>>半島、台湾有事の勃発>>共産政権への不満爆発>>そして。。。。。

いよいよ幕がきって落とされたかな?

何だかんだ言っても対日政策が大きく変わらない or 変えられない?、のがいきずまりを良く表していると思います。

日本はどうする。どうして来るべき東アジアの混乱に立ち向かい、収集しようというのか?

コメントを投稿

感じたこと、言いたいこと」カテゴリの最新記事

12 トラックバック

外交儀礼を武器にせよ (夢と希望と笑いと涙の英語塾)
昨日から中国の女性副首相がドタキャンして帰国したことが話題になっています。方々のマスコミならびにブログであれこれ言われているようですが、ここではゴウ先生、真っ当な意見を一言述べさせてもらいます。 外交は外交儀礼(protocol)を守ることからすべてが始まる、と
「おわびのひと言もない」 中国副首相帰国で町村外相 (ねっと小夜)
産経新聞 今回の中国呉儀副首相によるドタバタは、日本における反中意識への誘導だとしたら、素晴らしい行動力です。 中国側が何を意図として行動しているかがイマイチ読めません…。 まだ意図が見えてきませんが、要観察ですね。 5/24/19:30追記:首相と会うリスク
呉中国副首相ドタキャン続報 (+- 色々雑記帳 -+)
------------【呉副首相の帰国は「靖国原因」、中国が示唆】 訪日していた中国の呉儀副首相が小泉首相との会談をキャンセルして突然帰国した問題で、中国政府は23日夜、靖国神社参拝に関する首相や武部自民党幹事長の発言が帰国理由であることを示唆する外務省報道局長談
目にしたくない中国の動き (=社説は語る=)
『毎日新聞(05/05/24)』 日中関係 これ以上冷やしてはならない  小泉純一郎首相と中国の呉儀副首相の会談が急きょ、中止された。中国側が「緊急の公務」を理由に申し入れてきた。首脳級会談が当日にキャンセルされたのは外交儀礼上、極めて異例だ。日中関係改善へのス
「中国がこだわっているだけじゃないの?」~小泉首相が靖国問題で~ (Y\'s WebSite : Blog ~日々是好日~)
5月23日に予定されていた小泉首相と中国の呉儀副首相との会談は、呉儀副首相が突然キャンセルして帰国により実現しませんでした。中国政府は当初、「国内における緊急な公務の為」の帰国としていましたが、後に中国外務省の孔泉報道局長の声明によって、本当の理由が靖国神社
靖国は日本のカードに (橘 江里夫のブログ)
中国が日本を揺さぶるために有効だった靖国カードが、気が付いてみると、いつの間にか日本側のカードに変わっています。 来日中のの呉儀副首相が、昨日午後に予定されていた小泉首相との会談を、突然キャンセルして...
朝日新聞 ああ、なんと反日な (まいっちん愚ログ)
面白い事になってます。 中共が血迷っております。 呉副首相が緊急帰国したのはやーーっぱり靖国参拝が原因だったということで、昨日見てまわったお気に入りのブログ達も大騒ぎ。いやーーっ、皆さんおもろすぎます。しかしこれだけまともな反応を示せる人がいるって事は、日
非礼な中国政府 (東亜マンセー協会)
中国副首相、異例の会談中止 「外交ルール無視」中国の呉儀副首相が二十三日、小泉純一郎首相との会談を突然取りやめ、帰国した。中国側は「緊急の公務が生じた」としているが、訪問国の首脳との会談を当日にキャンセルするのは極めて異例。日本側は、「理由を説明すべきだ
この国の生き方(内緒です国内向けの必殺技) (鶏屋の奮戦記 (バカ だんなです))
中国会談キャンセル:「内政干渉」引き金に  なんで肉屋の私までここまで心配しなきゃいけないんだあ。                   (T・Bかけたみなさん悪いところ直して下され。)  手遅れにならないといいんですが・・・・ でも、まだだいじょうふです。慌
中国の辞書に「マナー」という文字はない。 (log)
首相と会うリスクより外交的ダメージ、中国選ぶ? 【北京=末続哲也】呉儀副首相が小泉首相との会談を中止したのは、胡錦濤指導部が、会談を行う政治的リスクの大きさは、突然の会談キャンセルに伴う外交的ダメージよりも大きいと読んだためと見られる。  小泉首相が衆院予
中国副首相、帰国で日中はどうなる? (ニュースな話題)
いやはや、たいへんなことになってきましたね。 総理と会談したいといっておいて、ドタキャンするとは。 ただでさえ靖国参拝問題でギクシャクしているのに、副首相が来日している最中に「内政干渉」の発言をしたことが中国側の顔をつぶすことになってしまったようです
「脱亜入洋」のススメ (私の「認識台湾」)
最近全国各地で「立て、立つんだ! レッサーパンダ!」がブームのようです。 昔〝舐め猫〟ブームというのがありましたが、 「赤字に喘ぐ全国各地の動物園が、人為的に立たせているのではないだろうね。それとも全国のレッサーパンダが〝反日〟で一斉蜂起か?」 とあらぬ空想