濃飛樹脂軌道

おもちゃ修理、鉄道玩具「プラレール」、独立型ソーラー発電、電気自動車など、理系技術系の話題がメインです。

系統連系型ソーラー発電

2013-04-16 18:20:47 | 電気・化学
我輩の本業は電気技術者、本日は系統連系型太陽光発電の竣工検査に出かけてきました。
自立型太陽光発電だとソーラーパネルはせいぜい10枚程度の接続ですが、本日の現場は300枚近くあって接続部の点検が大変でした(^^;;
直列で300Vを超える直流電圧を扱うため接地抵抗値は10Ω以下である必要があり、設置業者も大変であった様子。
パワーコンディショナーも6台あり、相当大掛かりなものでした。
ただソーラーパネルの置かれている場所が工場の屋根の上、しかも波の大きいトタン屋根だったため足場は最悪。移動にも一苦労でした。
そのソーラーパネルをよく見ると、よく見る中国製の12V系と違って水切りの溝がついているではありませんか!雨の多い国ならではの工夫であります。
幸いパネルのガラス面に微小な引っかき傷がありましたが、大きなひび割れとかはなく、問題はありませんでした。

最近激増している系統連系型の太陽光発電ですが、電力会社から見たら実は電圧調整が大変な様子。
天候に左右されるため、それに合わせて発電できるかどうか…何しろ交流の電気は蓄電ができない弱点を抱えています。直流送電であれば随所にバッテリーを備え付ければ何とかなりますが、交流だとインバータなど変換デバイスが必要だからロスも大きくなりがち。
そんなことならパワーコンディショナーに接続する前に蓄電池をつけるべきだと思うのですが…そのうち技術基準に蓄電の必要性が盛り込まれるのではないでしょうか?
独立型太陽光発電を嗜む者の些細な疑問です。

最近流行のソーラー発電システム、これを電気自動車と結びつける動きがまだ少ないことも疑問のひとつです。同じ直流の電気を使う物同士、うまく連係させれば効率的なエネルギー活用ができるはずですよ。
たとえば日産リーフに適した直流充放電コントローラーが開発されればそこそこ売れると思うのですが…まだ需要が少ないかもしれませんね。
電気自動車はいうまでもなく「走る蓄電池」、そしてあまり走らなくとも平日自宅待機が多ければ、自宅内で完結できる電源としてもフル活用できるはずです!日産の提案する[LEAFtoHOME]もそれを狙っているのではないでしょうか?!
こういう設備が市役所や公民館など公共の施設にも普及して欲しいです!そうすれば節電・エコ意識もさらに向上すること間違いなしでしょうな。

こんなことブログだけでほざいても何も始まらないことは判っています…であればせめて、今後の自宅蓄電ソーラーをレベルアップさせて将来100V充電できるようにはしておきたいですね。パネル1.5kW分、バッテリー10kWh、大電力対応充電コントローラー、2kWDC/ACインバーター…これだけそろえるのも一苦労ですが、将来電力会社が必要にならなくなるなら投資もやぶさかではありません。

…なんだか大それた発言をしてしまいました(爆)しかし本日4/16はかのクラーク博士の名言「Boys,be ambitious!」が出た日ではありませんか!!そうこれくらいの大志があって努力を払えばいつかは叶うかもしれません…おもちゃ病院活動とて所詮は大それた夢でしたが、当初の可児・美濃加茂の想定を超えて今や飛騨萩原まで勢力範囲に入る始末(爆)夢のような現実ですがな。