平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2005年11月20日 教会で育つ子どもたち

2007年03月19日 17時16分53秒 | Weblog
   教会で育つ子どもたち

 教会は、子どもたちにいったい何を与えられるだろうか。今の時代、多くのものを子どもたちは提供されている。しかし、人として必要なものを与えるところは少ない。国家も公教育の場で、人への愛を教える。
 しかし、その国家の愛は子どもたちを戦争へと駆り立てることで、偽善と欺瞞に満ちたものとなる。神様の愛を知っているものは、人を殺さない。聖書を通して教えられる愛は、厳しく、豊かである。
 神様を畏れることがなければ、人間は何でもやってしまう。それは、昨今の子どもたちの犯罪を見ても言える。神様を畏れる子どもとして教育できるのは、教会である。
 しかも、その神様は、裁きの神様であると同時に愛の神様だ。愛の神様は、自己を犠牲にされて人間を生かされた。私たちはこの神様から赦されている存在なのである。
 教会は、そのことを知った者たちが集っている。決して誇れる自分など、どこにもいないことを知っている。教会の子どもたちは、こうした者たちの愛のうちに育まれている。
 赤ちゃんからご高齢の方々まで、幅広い年齢層の人々がいて、学生から社会人まで、また、あらゆる立場の人がいて、健康状態も経済的にもまちまちで、それらの人々と少なくとも一週間に一度お会いして、同じ主を仰ぎ、同じ学びのときを守り、同じご飯にあずかる。
 それだけでも、多くの事柄を体験し、多くの愛に触れる。教会は愛のぬくもりを体感するところでありたい。特に、幼い子どもたちには。


平良 師