ケセランパサラン読書記 ー私の本棚ー

◆『流』 東山彰良 著 講談社

  

 昨日は本屋大賞の発表日だった。
 私としては、オススメはこの『流』だったので、がっかり。
 でも、これって、映画とかTVドラマにするには、制作費がかかりそうだから、本屋大賞って、ムリかなぁ~なんて、ウォーキングしながら、そんなことを考えていた。

 因みに私のウォーキングの道端は春です。   
 
 『流』は、あの毛沢東の革命闘争のすったもんだに由来する物語である。とにかくスケールがでかすぎる。
 だが、映画やTVの製作はムリとしても、とにかく、なによりも、内容が、すっごく、良かったのだ。
 描かれている人間に釘付けになった。

 で、深夜、インターネットのニュースで、本屋大賞は、『羊と鋼の森』(宮下奈都 文藝春秋)と知った。

 北海道の新得あたりが舞台の、ピアノ調律師の成長物語だ。
 友人の新得図書館司書の彼は、大喜びですが、勿論、その心境に、とっても共感しますが、一方、私は、むっむっ、これは、制作費も人件費もかからなそうだから、映画やTVにしやすいぞ、なんて、やっぱりうがってみてしまう、心根の悪い私なのでした……。

 なんかなぁ、作品として『流』の方が、好きだけどなぁ~と思いつつ、ふと帯をみると、でかでかと直木賞、受賞作とあった。
 なんじゃ、それじゃ、ムリだろっ!と思ったのでした。

  この写真のように、どうも、ピントがずれてるわたいですら。
 

最新の画像もっと見る

最近の「今日の一冊 」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事