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地域経済を元気にするためのヒントを、人との出会いと経営学の2つの視点から考えるブログです。

『はくさん元気塾』 ~新しい市からの新しい風~

2010年12月27日 | 経営に学ぶ

私が師事している近藤修司先生(北陸先端科学技術大学院大学客員教授・四画面思考研究所長)のご指導によって、この6年の間に、県内各地に4画面思考法にもとづく経営革新塾がたくさん誕生しました。そのうち、芳珠記念病院の『和楽仁塾』や七尾市の『のと・七尾人間塾』、そして私がお手伝いをさせていただいている『かが元気塾』などについては、これまでもこのブログでもご紹介してきました。

そして今回ご紹介するのは、今年7月にスタートしたばかりの『はくさん元気塾』。この経営革新塾は白山商工会議所が主催するもので、日本商工会議所の企画政策担当者研修を修了された横山さんが事務局を担当され、近藤先生がコーディネーターを務めておられます。地域における経営革新塾としては、七尾市の『のと・七尾人間塾』、加賀市の『かが元気塾』に続くもので、まさに「地域塾3兄弟」の誕生ですね。

その『はくさん元気塾』ですが、第1期生として23名の方が参加されています。地域塾の特徴としてその業種もさまざま。機械や菓子の製造業から小売業、あるいは印刷業、運送業、そしてコンサルタントや翻訳業と、それこそバラエティに富んでいます。その皆さんが毎月1回、年間8回シリーズでの講義と演習に参加され、学んでおられるのです。


今回、私が参加させていただいたのは、ファイナルプレゼンテーションを来月に控えた第7回。コーディネーターの近藤先生のご推薦をいただき、つたない内容ながらゲスト講師としてお話をさせていただきました。当日は年末を控えていることもあり、欠席されている方も多かったのですが、それでも参加されている受講生の方々はとても熱心にメモを取っておられました。


これは近藤先生のご指導もあるのでしょう。近藤先生は日頃からメモを取ることの大切さを話されています。先生ご自身、パソコンを使って「革新の気づき」と題するメモを取り、データベースとして毎日蓄積されています。この積み上げが先生の豊富な話題の源泉になっているのでしょうね。
このパソコンを使った「気づきメモ」の蓄積と活用については、近藤先生の著書『パソコン閃(ひらめ)き術』(近藤修司著、2001年、光文社)をご参考ください。


さて、今回の私のお話ですが、タイトルはずばり「プレゼン成功講座」。ファイナルプレゼンテーション(最終発表会)を来月に控えた受講生の皆さんに、どうしたら効果的なプレゼンができるのかを考えていただくための直前対策講座です。


近頃はいろんな場面でプレゼンテーション(プレゼン)を受ける機会があります。また、自分自身がプレゼンをする立場になることも多いですね。中でも多いのがパワーポイントというソフトを使って、スクリーンにプロジェクタでスライドを投影して行われるもの。これはアニメーションをはじめいろんな効果を加えることが簡単にできるため、いろんなプレゼンで使われているツール(道具)です。

しかし、このツールに頼りきってしまうのは要注意!資料を作ること自体が目的になってしまい、肝心の説明が不十分になってしまう危険性があるからです。逆にパソコンの苦手な人にとっては、パワーポイントの資料を作ることが苦痛で、プレゼンを敬遠してしまうケースもあります。

そこで「プレゼン成功講座」と題した私の講義では、いかに「簡単」に、それでいて「効果的」に自分の思いを聴き手に伝えるか、というお話をさせていただきました。

1時間あまりのお話の中で、私がお伝えしたことを一言で表現すれば、「プレゼンはシンプルに」ということです。そのために気をつけることとしては、次の3つしかありません。

     1.伝えたいことをしぼる
     2.わかりやすく話す
     3.制限時間を意識する

どうです?これくらいならプレゼンを成功させる自信がわいてきませんか?


ところで今回の講座でいちばん楽しかったのは、受講生の方とのコミュニケーションです。『かが元気塾』と同じ地域塾である『はくさん元気塾』には、先に述べましたようにいろんな職種の方が参加されています。

たとえば最前列におられたのは中川さん(下の写真右)。私と同じ中小企業診断士でもあり、同時に社会保険労務士としても活躍されています。中小企業診断士としては「経営ビジネス相談センター株式会社」の代表であり、おもに介護福祉事業を専門にコンサルタント活動をされています。また社会保険労務士としては「オン・ザ・ワース 社会保険労務士事務所」を経営。中川さんは農業分野にも詳しく、以前グリーンツーリズムについていろいろ教えていただいたこともあります。

また、お隣に座っておられた定江さん(写真右から2人目)はシナジー株式会社の雑誌編集課長さん。同社はまもなく100周年を迎えようという老舗企業・能登印刷(株)グループで、出版・編集部門を担当している会社です。定江さんには講座終了後、同社で制作しているフリーペーパー『はっぴーママ』(石川版)と、『るるぶFREE金沢』をいただきましたが、いずれも充実した内容で、「これが無料!?」とビックリ。皆さんもどこかで見かけられたら、ぜひ手にとってご覧ください。

 

『かが元気塾』も『はくさん元気塾』も、そこに参加されている方々は、それぞれの分野でのプロばかり。こうした場での交流から、私自身の視野もずいぶん広げさせていただいています。新しい年・2011年こそ自分を変えたいと思っておられる皆さん、ぜひこうした学びの場に加わってください。一緒に学んでいきましょう。


今年も一年、多くの方に出会い、刺激を受けることができました。本当にありがとうございました。そして「まずは行動すること!」・・・私がいつも心に抱いているこの言葉をもって、年末の私のご挨拶にさせていただきたいと思います。
それでは皆さん、どうぞ良い年をお迎えください。

【参考HP】

白山商工会議所 http://www.hakusancci.or.jp/
経営ビジネス相談センター株式会社(中小企業診断士)
   オン・ザ・ワース 社会保険労務士事務所(社会保険労務士)
                        http://www.on-the-worth.jp/
シナジー株式会社
                        http://www.synergy.cx/aboutus/index.html

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ありがとうございます (定江)
2010-12-28 08:58:05
平野先生、その節は大変お世話になりました。また、弊社媒体のご紹介もいただき、重ねて御礼申し上げます。
平野先生のお話は実践的な内容で、とても充実した時間を過ごすことができました。先生の教えを胸に(それでも緊張して早口になってしまいそうですが)、プレゼンに挑みたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。よいお年をお迎えください。
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頑張ってください! (平野)
2011-01-03 10:05:24
こちらこそ、いろいろ教えていただきありがとうございました。私も早口になってしまう癖なのですが、人から「口を大きく開けるようにすれば、自然と口調がゆっくりになるよ」と教えていただきました。緊張するのは気持ちにエンジンがかかったサインだそうです。当日はどうぞ発表を楽しんでください。
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