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社長のつぶやきブログ

 史跡探訪 古墳巡り NO.2

2011-03-23 11:04:18 | 日記

  廻り山古墳の次は、そこから西方へ約200mのところにある森山古墳を

 訪ねました。上方写真のように樅の木と思いますが、その一際高い樹が

 古墳の所在を誇示しているかのようです。実際周囲のどの角度からも

 この樹を視認することが可能のように思われます。

  古墳の下方が果樹園の状態になっているのは廻り山古墳同様ですが

 墳頂へは比較的簡単に到達できました。枯れ草で覆われた墳頂の様子を

 上方写真に収めています。それと墳頂から南の遠景を撮っていますので

 ご覧下さい。

  森山古墳は5世紀後半に築造された前方後円墳で、県の重要遺跡に

 指定されています。

  墳形は後円部に比較して前方部が著しく低平であり、帆立て貝式と呼称

 される珍しい形式に分類されます。

  現在のその墳丘の長さは約85m前方部の幅は約35m高さは約11mと

 なっています。

  墳丘は2段築成で、元は周濠と周堤がありましたが現在は埋没しています。

 しかしながら墳丘を中心にして南北約150m東西約120mの領域を占めて

 います。

  内部主体は未掘のため不明ですが、外表施設として葺石、埴輪が検出

 されているようです。

  森山古墳を退去しつつあった時、妻が突然素っ頓狂な声をあげました。

 その指し示す方向を視ると、ケージの中から大きくて円らな瞳をした鹿が

 比較的近距離で、やや警戒感を露にして私たちを凝視していました。

  余りの可愛さに、咄嗟にカメラを構えて接近したのですが、敵もさるもので

 すっと逃げてなかなかシャッターチャンスを与えてくれません。待つこと

 暫しの間、嬉しいことに再度近くに戻ってきました。チャンス到来とばかりに

 シャッターを押して何とか鹿を撮ることができました。

  私の推測ですがどうやらこの鹿は高月幼稚園で飼育されているようです。

 高月幼稚園は古墳の北側約50mくらいのところに在り、この鹿の飼育されて

 いるケージも幼稚園の敷地内にあるものと推量されます。

  森山古墳に近接して高月公民館がありますが、その裏側に正免東古墳

 (しょうめんひがしこふん)の表示を見つけました。

  この古墳は後世の開墾で墳丘は失われたが、古墳の裾を円形に巡る葺石と

 周堀(幅2m)が残されているようです。

  鹿などの絵が線刻された円筒埴輪、朝顔、家、蓋の形をした埴輪の破片が

 周堀の底から多く出土したそうです。

  築造は5世紀後半(1500年前)と推定されています。

  墳形は円墳(23m)、あるいは前方後円墳の可能性も示唆されています。

  現在葺石、周堀は土盛りによって保存されているそうですが、残念ながら

 其の場所を特定することが出来ませんでした。

  その代わり発掘調査の後に建築された高月公民館の外観写真を撮って

 おりますので、よろしければご覧になって下さい。

  以上近隣所在の古墳についてのレポートでした。

 

 


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