●今日の一枚 107●
Fats Navarro Nostalgia
26歳で早逝したバップの天才トランペッター、ファッツ・ナヴァロが、1946~1947年にサヴォイに録音した作品。
すごい、何がすごいって、録音されたのが1946~1947年だということだ。だって、戦後すぐじゃないか。例えば、安倍極右政権が改正しようとしている「日本国憲法」が制定されたのが1946年、施行されたのが1947年なのだ。この時代にアメリカ人は、流れるようなアドリブ演奏を行っていたのですね。録音とアレンジはやや時代を感じさせるものの、演奏それ自体はまったく古さを感じさせない。60年も前の演奏だなんて信じられないほどだ。
ナヴァロは、一応「天才」ってことにはなっているが、活動期間が短く残した作品が少ないため、ディジー・ガレスピーとクリフォード・ブラウンをつなぐ人という評価になってしまっている部分があるのは可愛そうだ。
それにしても、ファッツ・ナヴァロ、クリフォード・ブラウン、リー・モーガン、ブッカー・リトルと夭折のミュージシャンにはどうしてトランペッターが多いのでしょうね。
ファッツ・ナヴァロが麻薬と結核のために死んだのは1950年のことだった。
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