WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

かつおが美味い!

2021年06月06日 | 今日の一枚(A-B)
◎今日の一枚 509◎
Al kooper
Naked Songs
 今年はかつおが豊漁なのだという。もう、地物も出回っている。スーパーでも手ごろな価格だ。先週食べてみたところ、これが美味かった。この時期のかつおにしてはかなり美味い。あまりに美味かったので、毎日のように買って帰り、結局、4日連続で食べ、妻から呆れられる始末だった。
 若い頃は、ニンニクと醤油でガツンとした味を楽しんだものだが、最近はかつおの刺身の上に刻んだ大葉とミョウガをのせ、味ぽんマイルドにショウガを付けて食べている。これが美味い。やはり、味覚は年齢によって変わるらしい。

 今日の一枚は、ブラッド・スウェット・アンド・ティーアーズのボーカリストだったアル・クーパーのソロアルバム『赤心の歌』である。1973年の作品だ。このアルバムをいつ買ったのかよく覚えていない。若い頃に何度も聴き込んだ記憶もない。だから、そんなに強い印象もなかった。かつお三昧だった先週、何気なくCDの棚に手を伸ばし、たまたま手にしたのでかけてみたのだ。
 いい・・・。ああ、私はこういうロックを聴きたかったのだと思った。空気が変わっていくのがわかった。部屋全体にアル・クーパーの、古き良きロックの世界が広がっていった。先週は何度もこのアルバムを聴き、かつおとアル・クーパーの一週間となってしまった。
 『赤心の歌』、これもまた名盤である。
 そういえば、今思い出したが、ボブ・ディランのLike a Rolling Stone で疾走感溢れるオルガンを弾いていたのは、アル・クーパーだったはずだ。


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