つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

練馬区宛の陳情書~としまえん問題~

2020-09-16 16:27:56 | としまえん問題

練馬区宛(正確には練馬区議会議長宛)の陳情書の内容に賛同してくださった方々の署名が集まったので、今朝、練馬区役所に提出に行ってきました。

私の事務所に郵送or持参してくださった署名は518名分。

中には受付〆切の昨日夜、バイクを飛ばして駆けつけてくれた人もいた。

「万一、郵送で間に合わないと困るから」とわざわざご自身で事務所のポストに投函していってくれた方もいた。



 

練馬区の議会事務局に持参して、「518名分あります」と申告したら、担当の方が、

「いえ。平岩さんの陳情書に賛同します!と直接、区役所に署名を持参された方が60名いらっしゃいましたから合計で578名ですね」

泣きそうになった。

 

明日は、練馬区の議員さんたちの会派訪問というのをやる予定。

あまりよく分かってないのだが、要するに陳情書を出した名義人が議員さんたちを直接訪問して、「よろしくね」とアピールする最後の機会、ということらしい。

よし。まかせろ。しゃべくり倒してきてやる!

でも根は小心者の平和主義者なので議員さんに塩対応されたら寂しくなってその場で死ぬから。

ウサギか!

 

さて。

このブログでは「としまえん問題」について練馬区の責任も追及しているけれど、実際のところは、

「練馬区はほとんど蚊帳の外。むしろ東京都にバカにされた被害者の側面が強いんじゃないか」

とさえ思っている。

今回、練馬区議会議長にも陳情書を出して「しっかり東京都と事業者に申し入れしてくれい!」とお願いしたわけだが、実は今年の6月19日、練馬区議会は議長名義で東京都知事に対して、「都市計画練馬城址公園の事業化に関する意見書」というのを地方自治法第99条に基づいて提出していた! ↓

https://www.city.nerima.tokyo.jp/gikai/kaigi/r2/dai2teirei/0202iken/022iken1.html

 

地方自治法第99条はこういう規定。

「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」

要するに練馬区も、今回の問題が練馬区に住む(特にとしまえん周辺に住む)住民の公益に関するものだと認識していたのだ。6月19日の時点で。

 

で?

東京都の対応は?

練馬城址公園とハリポタ施設に分断され、今後数年間、工事関係者以外の立ち入りが制限される「としまえん」は東京都知事が指定した「避難場所」としての機能を事実上、喪失することになる。

「避難場所」というのは、地震火災から住民の命を守るため火災が鎮火するまで住民が避難する場所だ。

東京都の資料によれば、避難場所として「豊島園」を指定されている地域の住民の数は64,000人。

以下では池尻議員が再現した東京都の所管とのやり取りが正確であることを前提に話を進めたい。

いや、池尻議員を疑うわけではないが、あまりに常軌を逸した内容なので、にわかには信じがたいのだ。

避難場所の問題について池尻議員が東京都の所管に問い合わせた際のやり取りをいちいち文字にして打ち込んでると指先が腐りそうなので詳細は池尻議員の9月15日のツィートを読まれたい。これだ ↓

https://twitter.com/ikesans

こいつ・・・いや、もとい。この所管の方がおっしゃっているのを要約するとこうなる。

「64,000人分の避難場所が使えなくなったのはしかたない。

東京都の責任じゃない。東京都は管理義務はないので。

代替の避難場所をどこにするかは練馬区で考えろ。

東京都としては相談には乗ってやる。」

あ、今、指先が腐った。


おーい。

東京都の公園を作るのに、東京都も当事者として覚書に署名したハリポタ施設作るために、東京都知事が指定義務を負ってる避難場所がなくなったんだよー

東京都の所管の方。もう一度、東京都震災対策条例第47条と同条例施行規則第23条を読まれたい。

 

人としての最低限の礼節も命へのリスペクトの欠片(かけら)もないこの傲慢さ。

64000人の練馬区民の命を犬猫のごとく見下して平然としているこの役人根性。

いや、犬猫の方がまだましだろう。

小池都知事は保健所での犬猫殺処分0を公約に掲げていたからね。

犬や猫は殺しちゃだめだけど、64000人が震災時の火災で焼け死のうと東京都の知ったことではない。それは練馬区の責任だ。

あ、わかった。この人きっと犬猫星からやって来た宇宙人なんだな。

あるいはバルタン星か。

 

なんで練馬区から革命が起きないんだ?

 

先ほど紹介した東京都知事宛の意見書の中の言葉。

「我々区民にとって大切な場所であるとしまえん」

「地域住民及び地域経済に十分配慮」

「地域との共存・共栄に積極的に取り組む」

「区民への丁寧な説明と意見聴取」

「慎重で丁寧な対応」

「住民合意」

なーんにも聞いちゃいねーよ。東京都は!

 

東京都議会議長宛の陳情書も既に提出済みだが、この陳情書への署名は10月6日到着分まで受け付けてます。

送っていただいた署名は責任を持って私が都庁に届けます。

署名用紙は全国のセブンイレブンのコピー機で9月23日23:59まで印刷可能。

予約番号は98626958


僕らが野良猫や野良犬のように殺される前に、署名を送ってもらえないだろうか?

送り先は

〒160-0017 東京都新宿区左門町6-10 渋谷ビル4階 ネクスト法律事務所

弁護士 平岩利文 宛 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (青山拓央)
2020-09-19 22:16:13
先日としまえんのグッズ販売に行ったときに署名活動している方とお話してプール存続署名には協力させていただきました。

できることがあれば結果はともかく行動を起こしたい、そう思いまして見に来ました。

みんな知らないだけで、広めることができれば大きな声になると思います。
返信する
Unknown (hirahira5510)
2020-09-19 22:43:33
青山さん
コメントありがとうございます。
プール存続への署名もありがとうございました。
練馬区立のプールにして存続、指定事業者制度を使って存続、西武さんにプールの運営のみ委託と、方法はみんなで考えれば沢山あると思います。簡単に「潰そう」ではなく、広域防災拠点の機能との共存は図れないか。まだ、少しだけ時間はあります。
先ほど、小池都知事への意見書案もブログで公開しました。忌憚のないご意見・ご感想を頂けると嬉しいです。
返信する

コメントを投稿