千曲市 メガネ 時計 宝石 補聴器 ひらばやし

創業130年。千曲市・屋代駅前通りにメガネ時計補聴器ひらばやし・宝石店ジュエルプラザひらばやしの2店がございます。

耳掻きで自らのルーツに思いを馳せる‥

2010年03月03日 | みみよりな話

今日、3月3日は耳の日です。3の形が耳に似ているからというのですが‥ ちょっと強引のようなそこで耳のお話です。それも耳垢の話です去年新聞に載った記事に面白い事が書いてありました。それは耳垢で人間のルーツがわかるというのです。

耳垢の乾・湿の違いは、そのルーツによって違ってくる様です。

我々日本人は乾燥耳垢の人が多いので、耳垢はカサカサしているのが当たり前の様に思われています。しかし人類全体を見てみると、多数派を占めるのは湿性耳垢の方です。ヒトは大きく3つの人種(ニグロイド(いわゆる黒人種)・コーカソイド(白人種)・モンゴロイド(黄色人種))に分かれています。

このうちニグロイド、コーカソイドはほとんど湿性耳垢です。

モンゴロイドは古モンゴロイドと新モンゴロイドとに分けられますが、両者の違いは、氷河期時代における環境の相違から来たと考えられています。

暖かな気候で暮らした古モンゴロイドは湿性耳垢、寒冷地に移住した新モンゴロイドは乾性耳垢を持ちます。

新モンゴロイドは寒冷地で生活するために体毛を薄くし、水分を含んだ毛が凍るのを防ぐ為に体毛が薄いという特徴があります。耳垢の乾燥もこれと同じ考え方です。

日本列島にまず移り住んだのが古モンゴロイド、つまり湿性耳垢の人々です。彼らの事を縄文人と呼んでいます。そして遅れて日本にやってきたのが新モンゴロイド、つまり乾燥耳垢の人種で、彼らの事を弥生人と呼んでいます。彼らは古墳時代以降に大陸(東北アジア)からやって来ました。

日本人全体では湿性耳垢が16%程で、この事から新モンゴロイドがルーツの人が多い事が分ります。しかし沖縄は湿性耳垢が40%程おり、古モンゴロイドの比率が高い様です。

ちなみに各人種の湿性耳垢の割合を調べてみると‥  黒人・ヨーロッパ人/ほぼ100% ミクロネシア人/60% 台湾人/40% 韓国人/8% 中国人/4%です。

多民族国家のアメリカでは人口の98%が湿性耳垢ですが、原住民であるインディアンは乾性耳垢が多くを占め、この事からも新モンゴロイドがその由来だと言われています。

耳をかきながら、自らのルーツについて思いを馳せるのも面白いかもしれませんね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする